
世界渡り鳥デー
10月21日は「禅寺丸柿(ぜんじまるがき)の日」。今回は「禅寺丸柿の日」の意味や由来を解説します。
また、「禅寺丸柿の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、ヒントになる関連の広報事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に飲食業界の方や、果物を取り扱っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
10月21日は「禅寺丸柿(ぜんじまるがき)の日」です。2013年、神奈川県川崎市麻生(あさお)区の麻生観光協会によって制定されました。
日付は、2012年10月21日に麻生区制30周年を祝う「禅寺丸柿サミット」が開催され、禅寺丸柿が「麻生区の木」として制定された出来事が由来です。
禅寺丸柿は鎌倉時代の麻生区・王禅寺で発見された果物。日本最古の甘柿として現代でも栽培されており、原木は国の登録記念物に登録されています。
特定の品種にちなんだ記念日ですが、柿は日本人にとって馴染み深い果物のひとつです。柿を使った商品を紹介したり、旬の時期にイベント・キャンペーン情報を発信したりといった広報PR活動に活かせるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「禅寺丸柿の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「禅寺丸柿の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「禅寺丸柿の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「禅寺丸柿の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「禅寺丸柿の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「禅寺丸柿の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「禅寺丸柿の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「禅寺丸柿の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「禅寺丸柿の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
総合プロデュース企業の株式会社八芳園交流コンテンツプロデュースは、「この世界を柿色に染めたい」と題したポップアップショールームの開催を決定し、プレスリリースで発表しました。和歌山橋本市の名産である柿を使用した限定メニューを提供し、干し柿づくりなどを展開するイベントです。
プレスリリースでは提供メニューのイメージ写真を4枚掲載し、「注目コンテンツ」としてひとつずつ紹介したのがGOODポイント。「禅寺丸柿の日」に関する事例ではありませんが、柿シーズンならではの季節性と自社ならではの独自性を伝えた魅力的な広報PR施策です。
参考:全国有数の柿の名産地の旬を味わう!和歌山県橋本市ポップアップショールーム『この世界を柿色に染めたい』【10/24~26】東京都港区麻布「BIRTH LAB」にて初開催
動画広告やEC事業などを手掛ける株式会社CMサイトは「秋の食べ物!食欲の秋に食べたい旬の食材・果物ランキングTOP20」を実施し、結果レポートを配信しました。2024年8月27日、全年代の男女11,004人を対象に行った自社調査です。
「食欲の秋に食べたい食材・果物」として1位にサンマ、柿は5位にラインクイン。「禅寺丸柿の日」にちなんだプレスリリースではありませんが、「秋」のテーマに着目して調査企画へ活かしたのが魅力です。キーワードに関連する広報PR施策としてはもちろん、調査レポートのまとめ方も参考になります。
参考:11,004人に聞いた!秋に食べたい旬の食材を最新調査。1位は「秋刀魚」に決定!
株式会社ファイブフォックスの子会社である株式会社コムサは、「カフェコムサ」で販売する期間限定商品のプレスリリースを配信しました。今回発売するのは、岐阜県産のブランド柿「天下富舞(てんかふぶ)」をふんだんに使用したケーキです。
こちらも「禅寺丸柿の日」の事例ではありませんが、「とても希少な柿」「果物の中でもトップレベルの甘さ」など、ブランド柿ならではの味わいや希少性に触れたのがGOOD。メディア関係者だけでなく、幅広い層の興味・関心を高めた有用な広報PR事例といえるでしょう。
参考:岐阜県が誇るとても希少な柿!「天下富舞」のケーキがカフェコムサから登場
10月21日の「禅寺丸柿の日」は、禅寺丸柿に注目が集まり、柿や柿を用いたスイーツを想起させるきっかけになる日です。
特定の品種に限らず、メニュー開発に携わっている方や、柿が旬の時期のイベント企画を検討している方にとっては特に、「禅寺丸柿の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「禅寺丸柿の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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