
緑茶の日
7月6日は「ピアノの日」。今回は「ピアノの日」の意味や由来を解説します。
また、「ピアノの日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に音楽関連業界の方や、ピアノが身近にある店舗や施設を運営する企業は、ぜひ参考にしてみてください。
7月6日は「ピアノの日」です。ピアノが初めて日本に持ち込まれた日に由来しています。その歴史は古く、1823年(文政6年)にドイツ人の医師シーボルトが持ち込んだピアノが、初めて日本人が目にしたものだといわれています。
幅広い音域で美しい音色を奏でるピアノ。弾き方ひとつで多彩な表情を見せるその音は、さまざまなジャンルで欠かせないものとなっています。
シーボルトは長崎・出島のオランダ商館付きの医師兼自然科学調査官として来日しましたが、本業の傍ら「鳴滝塾」を開いて地元の日本人を診察したり、日本人医師向けに西洋医学を教えたりしています。そうした中で、西洋文化についても伝えたのではないでしょうか。
ちなみに、国際的には3月29日を「Piano day」としています。これは、ピアノの鍵盤が88あることから、1月1日から数えて88日目をピアノの日としているようです。そのため、日本でも8月8日をピアノの日とするケースも見られます。
「ピアノの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ピアノの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ピアノの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ピアノの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ピアノの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ピアノの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ピアノの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
ここでは、「ピアノの日」の広報PRの参考になる事例をピックアップ。ピアノをテーマにした広報PR事例をご紹介します。
島村楽器株式会社は、アコースティックグランドピアノ「GL-20SX」の発売をプレスリリースで発表しました。株式会社河合楽器製作所とコラボレーションし、コンパクトなサイズ感と音色にこだわった製品です。
「ピアノの日」のプレスリリースではありませんが、2社ならではの強みを発揮した機構を訴求しています。こだわりの素材や設計についてわかりやすい写真を掲載し、ひとつずつ丁寧に解説した内容がGOODな事例です。
参考:コンパクトグランドピアノの常識を変える、豊かな響きと音色。カワイとのコラボレーション・グランドピアノ『GL-20SX』を2024年6月1日に発売。
防音マットや防音カーテンなど防音商品の開発・販売を手掛ける株式会社ピアリビングは、「音の疑問、みんなで解決!ピアノ防音交流サロン」と題したイベントを開催しました。ピアノの防音について、防音アドバイザーと交流しながら学ぶ無料イベントです。
無料で参加できるだけでなく、500円オフクーポンの参加者特典が配布されるのも特徴。プレスリリースでは「イベント実施の経緯」の見出しを設け、自社調査結果とともに実施の背景を訴求しています。「ピアノの日」に関する発信ではないものの、ピアノや防音に対して興味がある人へアプローチした好事例といえるでしょう。
参考:防音専門ピアリビングが「音の疑問、みんなで解決!ピアノ防音交流サロン」を6月15日に実施
レーベル「Sugar Candy」を運営する株式会社クロアは、最新アルバム「ピアノで癒す〜さわやかJ-POP」の配信をプレスリリースで発表しました。春から夏にかけてのBGMにふさわしいJ-POPを、カフェ・ジャズ・アレンジのピアノでカバーした全17曲のアルバムです。
こちらも「ピアノの日」のプレスリリースではありませんが、J-POPとピアノ、アレンジといった魅力的なキーワードで独自性をアピールしているのがGOODポイント。また、インストアルバムの配信スタートと同時にプレスリリースを配信するなど、情報を出すタイミングも参考になります。
参考:ピアノで癒す~さわやかJ-POP!話題の最新曲を含む春から初夏のBGMにぴったりのカフェ・ジャズ・アレンジによるカバーアルバムが完成!
「ピアノの日」の意味や由来、「ピアノの日」をフックとした取り組み事例などをご紹介しました。
実際にピアノを置いている店舗やスペースであれば、ピアノの日限定のリサイタルを開いたり、誰でも演奏できる日として解放するなどの取り組みができそうですね。
ぜひ一度、「ピアノの日」を活用した広報PRを検討してみてください。
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