世界土壌デー
11月30日は「絵本の日」。今回は「絵本の日」の意味や由来を解説します。
また、「絵本の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、広報PRに活かしている企業の実例をご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に出版業界の方や、絵本の製作に携わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「絵本の日」の意味・由来とは?
11月30日は「絵本の日」です。福岡県福岡市を中心に小児歯科医院を運営する医療法人 元気が湧くが開設した民間図書館「絵本と図鑑の親子ライブラリー(ビブリオキッズ&ビブリオベイビー)」によって制定されました。
日付は、近代絵本の先駆けとなる考え方をまとめた、瀬田貞二氏の著書『絵本論』初版が1985年11月30日に発売された出来事にちなんでいます。研究者や作家から読者までが絵本の魅力を伝え、絵本を通して子どもの感性を育てることが、記念日制定の目的です。
毎年11月30日やその前後には、絵本の出版社を筆頭に「絵本の日」にちなんだイベント・キャンペーンを実施しています。
子どもの教育を主な目的に利用される機会が多いコンテンツでもあるため、出版業界だけでなく教育業界の広報PR活動にも有用な記念日といえるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「絵本の日」をきっかけに広報PR活動をする効果
「絵本の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「絵本の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「絵本の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「絵本の日」を元に発信をする流れ
「絵本の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「絵本の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「絵本の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「絵本の日」を広報PRに活かした事例
「絵本の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「絵本の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「絵本の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.全世界35万部を突破したクリスマス絵本を発売
雑誌や書籍の出版を行う株式会社世界文化ホールディングスは、クリスマス絵本『まほうのよるに』を2023年10月20日に発売することをプレスリリースで発表しました。
全世界35万部を突破したという具体的な販売部数と、NYタイムズベストセラーに選ばれ続けているというインパクトのあるタイトルが目を引きます。プレスリリースのアイキャッチには絵本の表紙を掲載。絵本のあらすじに加え、事前に読んだ人の感想をピックアップして紹介しているがGOODです。
「絵本の日」に合わせたものではありませんが、絵本の魅力が良く伝わる構成が参考になる事例です。
参考:<全世界35万部!> NYタイムズベストセラーに選ばれ続けているクリスマス絵本『まほうのよるに』10月20日(金)発売
事例2.グループ社員から寄付で集めた絵本の貸し出しプロジェクトを始動
住宅事業を担う旭化成ホームズ株式会社は、自社が展開する子育て共感賃貸住宅『へーベルメゾンBORIKI』の入居者を対象に、グループ社員からの寄付で集めた絵本を貸し出す「BORIKI(ぼりき)絵本リユースプロジェクト」を開始。詳細をプレスリリースで発表しました。
概要をイラストを用いて視覚的にわかりやすく伝えたプレスリリースのアイキャッチ画像がGOOD。プロジェクトの特徴を箇条書きでピックアップするほか、発足の背景を自社で調査したアンケート結果と絡めて説明しています。
記念日に直接関連した事例ではありませんが、循環型社会への実現に向けた自社の取り組みを多くの人に伝えることができた好事例です。
参考:グループ社員から寄付で集めた絵本を子育て共感賃貸住宅入居者に貸出 「BORIKI(ぼりき)絵本リユースプロジェクト」始動
事例3.絵本作家・町田尚子氏の原画展を開催
株式会社大丸松坂屋百貨店が運営する百貨店「松坂屋上野店」にて、絵本作家・町田尚子氏の原画展「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」を開催することを発表。最新作を含む全17冊の絵本原画や絵画、制作資料など約250点を展示します。
「東京初開催」といった新規性を盛り込んだ表現をプレスリリースのタイトルに起用。「原画など約250点」など具体的な点数も加えることで、ひと目見ただけで規模がわかるのがGOODです。本文では原画展の概要のほか、販売する絵本や雑貨について複数の画像を用いて紹介し、読み手の興味・関心につなげています。
記念日にちなんだ事例ではありませんが、「絵本の日」に展示会やサイン会などを行うのも一案です。
参考:東京初開催!17冊の絵本の原画など約250点を展示 本展のための描き下ろし作品も!「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」
「絵本の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
11月30日の「絵本の日」は、子ども向けの書籍のなかでも絵本に注目が集まりやすい日です。絵本の製作に携わっている方や、絵本にまつわるイベント企画を検討している方にとっては特に、「絵本の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「絵本の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
【関連記事】