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パブリックドメインの日(1月1日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日パブリックドメインの日(1月1日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

1月1日は「パブリックドメインの日」。今回は「パブリックドメインの日」の意味や由来を解説します。

また、「パブリックドメインの日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。

広報やマーケティングネタを探している方、特に出版・映像業界の方や、アパレルや雑貨などの企業で働いている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「パブリックドメインの日」の意味・由来とは?

1月1日は「パブリックドメインの日」です。カナダのパブリックドメイン活動家、ウォレス・マクリーンが2004年に提唱し、ローレンス・レッシグがこの考えを支持して広めたといわれています

「パブリックドメインの日」は、著作権の保護期間が終了し、社会の公共財産となったパブリックドメインの著作物を祝う記念日です。著作権のある作品の法的扱いが変化し、切り替わるこの日に設定されました。「パブリックドメインの日」の名の下もとに、世界の国々でさまざまな団体が活動をしています。

「パブリックドメインの日」をきっかけに広報PR活動をする効果

「パブリックドメインの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「パブリックドメインの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「パブリックドメインの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「パブリックドメインの日」を元に発信をする流れ

「パブリックドメインの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「パブリックドメインの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「パブリックドメインの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「パブリックドメインの日」を広報PRに活かしたい参考事例

「パブリックドメインの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「パブリックドメインの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「パブリックドメインの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。

事例1.展示品としてパブリックドメインを元にした商品を提供

株式会社フェリシモが展開するファッションブランド「Sunny clouds」は、神戸ファッション美術館で開催した、神戸らしいファッション文化を振興する条例制定記念展「神戸・まちのファッションの現在形」後期展示へ、展示品として商品を提供しました。

ゴッホの代表作『ひまわり』をテーマにした「ゴッホのひまわりトップス&スカート」は、パブリックドメイン作品を元にしています。

参考:神戸ファッション美術館のコレクション展「神戸・まちのファッションの現在形」後期展に、サニークラウズ、猫部™、小鳥部™、MEDE19F、日本職人プロジェクト、YOU+MORE!™の商品が展示中|株式会社フェリシモのプレスリリース

事例2.パブリックドメインになった絵画をクレジットカードデザインに追加

金融関連の事業を展開するナッジ株式会社は、クレジットカード「Nudge(ナッジカード)」から新コレクションが登場したことをプレスリリースで配信。多種多様なカードデザインが選べる次世代型クレジットカードに、世界のパブリックドメインになった銘柄デザインが追加されます。

プレスリリースには、ナッジカード 絵画コレクションの概要としてゴッホの「ひまわり」やフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」、葛飾北斎の「富嶽三十六景」など、18作品をラインナップに加えていることを記載。誰もが知る絵画作品を日本ではじめてクレジットカードに反映した取り組みで、チャレンジャーバンクを目指す企業ならではの広報PR活動といえるでしょう。プレスリリースにPRムービーを掲載したり、ナレッジカードについての詳細をわかりやすいようにしたりしている点が参考になる好事例です。

参考:日本初(※1)!世界の名画が18種類のクレジットカードに。18歳から申し込めるクレカ「ナッジカード」に新コレクションが登場

事例3.商用利用可能な素材を集めたシリーズに新ラインナップ

ソフトウェア開発・販売事業を手掛ける、あつまるカンパニー株式会社の広報PR事例です。商用利用が可能なパブリックドメインの絵画をデジタル化したサービス「センペンバンカ アートラボ」シリーズに、第4弾として葛飾北斎の素材集を加えたことをプレスリリースで発表しました。

今回のプレスリリースでは、新しいラインナップに加え新機能についても紹介しています。スマホやタブレットでの利用にも対応した点を記載していることから、既存顧客はもちろん、潜在顧客の興味関心を高め、利用者数の増大も期待できる有用な事例です。「パブリックドメインの日」のプレスリリースではありませんが、既存サービスの認知拡大に寄与した広報PR施策としても参考になります。

参考:【本日発売】江戸の風を纏う「葛飾北斎」素材集|1,383点収録【新機能】スマホ・タブレットでも閲覧・プリント|高画質デジタルデータが全て商用利用可能!PCソフト「センペンバンカ アートラボ 北斎」 | あつまるカンパニー株式会社のプレスリリース

「パブリックドメインの日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

1月1日の「パブリックドメインの日」の意味や由来、「パブリックドメインの日」にちなんだ広報PRの参考になる事例を紹介しました。

「パブリックドメインの日」にちなんで、パブリックドメイン作品に関連するイベントやキャンペーンを開催したり、「パブリックドメインの日」にちなんだ調査リリースを出すのも一案です。また、今回紹介した事例のようにパブリックドメインを活用してアイテムを制作し、記念日に合わせて発売するなども効果的かもしれません。

作品の法的扱いが変化する1月1日の「パブリックドメインの日」に合わせて、自社やサービスの広報PRの企画を考えてみてはいかがでしょうか。

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