国際山の日
11月19日は「鉄道電化の日」。今回は「鉄道電化の日」の意味や由来を解説します。
また、「鉄道電化の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、ヒントになる広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に鉄道業界の方や、電車にまつわる商材を取り扱っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「鉄道電化の日」の意味・由来とは?
11月19日は「鉄道電化の日」です。1964(昭和39)年、鉄道電化協会によって制定されました。
日付は、1956年11月19日に、東海道本線の米原~京都間が電化された出来事にちなんでいます。この電化により、東海道本線全線が電気を動力とする鉄道となり、東京〜大阪間を7時間30分で走行できるようになりました。
1964年には新幹線が登場し、3時間10分で東京〜新大阪間を走行可能なまでに発展。「鉄道電化の日」に限定したイベント・キャンペーンは少ないものの、公共交通機関として生活に馴染み深い乗り物でもあるため、鉄道業界を中心にさまざまな広報PR活動に活かせるでしょう。
「鉄道電化の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「鉄道電化の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「鉄道電化の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「鉄道電化の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「鉄道電化の日」を元に発信をする流れ
「鉄道電化の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「鉄道電化の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「鉄道電化の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「鉄道電化の日」を広報PRに活かした事例
「鉄道電化の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「鉄道電化の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「鉄道電化の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.鉄道電化から100年、記念日グッズの発売を発表
書籍や雑誌、雑貨などの販売を手がける株式会社書泉は、東武鉄道の記念グッズシリーズの第2弾として、東武鉄道電車運転開始100周年記念グッズの発売開始をプレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、1924年10月1日に浅草(現とうきょうスカイツリー)~西新井間が電化し、東部電鉄で初めて電車が走たことに触れ、記念グッズを紹介。商品を並べたメイン画像が読み手の目を引きます。商品情報には商品名や価格だけでなく、個別写真も掲載。記念日を絡めた事例ではありませんが、鉄道電化に関連する商品を広報PRする際に参考になるプレスリリースの構成です。
参考:鉄道ファンの聖地 『書泉』が、東武鉄道のオリジナルグッズシリーズ第2弾として、東武鉄道電車運転開始100周年の記念グッズを10月12日(土)から販売開始します!
事例2.電気機関車展示再開に向けてのクラウドファンディング開始
ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるは、「さとふるクラウドファンディング」にてふるさと納税を活用した寄付についてプレスリリースを配信しました。北海道小樽市から、「北海道国鉄電化の開拓者を後世に残そう ~電気機関車のED76の展示再開に向けて~」の寄付受付を開始します。
クラウドファンディングの詳細をサイトへの遷移させるシンプルなプレスリリースの構成ですが、「北海道小樽市からのメッセージ」を掲載することで、寄付を受け付けることになった経緯や想いが伝わる内容に仕上がっています。読み手がわかりやすいように会社の紹介や取り組みについて解説している点もGOOD。「鉄道電化の日」に関する事例ではありませんが、記念日に合わせてプレスリリースを配信するのも一案です。関連性の高いキーワードと絡めることでより潜在層への訴求を高められるでしょう。
参考:北海道小樽市とさとふる、北海道の国鉄電化をけん引した電気機関車ED76の展示を再開するため寄付受け付けを開始
事例3.交流電気機関車の決定版となった車両について収録した解説本が刊行
さまざまなカテゴリのコンテンツ事業とプラットフォーム事業を展開する株式会社インプレスホールディングスは、旅鉄車両ファイル「国鉄ED75形電気機関車」の刊行をプレスリリースで配信。グループ会社で鉄道・旅・歴史メディア事業を手掛ける株式会社天夢人の旅鉄車両ファイル『国鉄ED75形電気機関車』です。
交流電気機関車の決定版となったED75形を取り上げ、国鉄の技術発展に触れながら紐解いていく解説本です。プレスリリースでは、本書のカメラマン・ライターや交流電気車について紹介したうえで、誌面サンプルを複数掲載。
「鉄道電化の日」の事例ではありませんが、新商品を周知する広報PR施策として参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考:国鉄の交流電気車技術の発展に焦点を当てつつ、交流電気機関車の決定版となったED75形を詳しく解説。旅鉄車両ファイル「国鉄ED75形電気機関車」刊行
「鉄道電化の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
11月19日の「鉄道電化の日」は、鉄道に注目が集まり、電化における歴史や現在の電車を想起させるきっかけになる日です。鉄道会社の方や、電車関連の製品を企画・販売する企業の方にとっては特に、「鉄道電化の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「鉄道電化の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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