
背骨の日
5月1日は「令和はじまりの日(令和改元の日)」。今回は「令和はじまりの日」の意味や由来を解説します。
また、「令和はじまりの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に旅行・観光業界の方や調査関連のサービスを提供している企業、元号関連の製品やサービスを企画・販売している企業、イベント企画を行っている企業などは、ぜひ参考にしてみてください。
5月1日は「令和はじまりの日」です。2019年のこの日、午前0時に元号が「平成」から「令和」に変わったことに由来しています。
同日の同時間には、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」の規定に基づき、第125代天皇・明仁が退位し「上皇」となられ、徳仁親王が第126代天皇に即位されました。「明治」以降の憲政史上初の「天皇の譲位」(生前退位)であったことも話題に。
これまでは、天皇の崩御により改元されていましたが、皇位の継承があらかじめ法律によって定められていたため、国民への周知期間を確保し、改元が5月1日となりました。
日本各地では改元を記念し、さまざまなイベントやキャンペーンが開催されました。
「令和はじまりの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「令和はじまりの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「令和はじまりの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「令和はじまりの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「令和はじまりの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「令和はじまりの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「令和はじまりの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「令和はじまりの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「令和はじまりの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
株式会社KADOKAWAは、角川新書の新刊として『宮内官僚 森鴎外』と『日本神話の考古学』の2作品を、2025年1月10日に発売しました。昭和改元の舞台裏や日本古代史をテーマに、社会的関心が高まる元号や神話の世界にアプローチしています。
プレスリリースでは、著者の専門性や取材背景を丁寧に紹介することで、作品への信頼感と興味を自然に引き出している点がGOOD。さらに、SNSや商品詳細ページへのリンクも目立つ場所に設置し、導線設計にも工夫がみられます。「令和はじまりの日」に直接関連する内容ではありませんが、改元にまつわる知識を深めるきっかけとなる参考になる事例です。
参考:1月の角川新書は、「元号」と「記紀神話」からこの国の深層を抉り出す、昭和100年の節目に相応しい作品で新年を飾る!改元の舞台裏を描く『宮内官僚 森鴎外』、古代学第一人者の『日本神話の考古学』の計2作品
株式会社SalesNowは、日本最大級の企業データベース「SalesNow DB」から、2018年設立企業の従業員数ランキングTOP20を発表しました。平成最後の年に生まれ、令和へと移り変わる時代に成長した企業に焦点を当てた内容です。
プレスリリースでは、全国550万社の企業情報をもとにした自社データベースの強みを活かしつつ、調査基準や出典を明記。具体的な数値なども用いて結果を伝えることで、データの信頼性をしっかり確保している点もGOOD。記念日に絡めた内容ではありませんが、説得力のある数値データを活用してアピールしている点が参考になります。
参考:平成最後の年に誕生!急成長を遂げた2018年設立企業ランキング/SalesNow DBレポート
田中貴金属リテイリング株式会社は、2025年1月1日より、2025年元号入りの「純金小判」と「純プラチナ小判」を発売します。鯉が龍へと変身する「登竜門」伝説をモチーフに、成長や飛躍への願いを込めたデザインが特徴です。
プレスリリースでは、新たな時代の節目を祝う商品としての特別感を訴求しながら、資産価値や縁起物としての魅力も自然に伝えている点がGOOD。記念日に直接関連する内容ではありませんが、改元の意義や新たなスタートに重ねたメッセージが伝わる事例です。
参考:純金・純プラチナ製 2025年元号入り小判 2025年1月1日(水・祝)より期間限定で販売
「令和はじまりの日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「令和はじまりの日」にちなんだ記念行事がある場合、記念日に合わせてイベントやキャンペーンを開催したり、調査リリースを出したりするのも一案です。
「令和はじまりの日」に関わる自社製品やサービスがないかどうかを確認し、今一度、広報PRに活かしてみてはいかがでしょうか。
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