
心の介護に向き合う日
4月28日は「シニアーズデイ(シニアの日)」。今回は「シニアーズデイ」の意味や由来を解説します。
また、「シニアーズデイ」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントもご紹介。実際に広報PRに取り入れている企業をピックアップしながら、魅力的な活動内容に触れていきます。
広報やマーケティングネタを探している方、特にシニア世代に向けた事業を展開している方は、ぜひ参考にしてみてください。
4月28日は「シニアーズデイ」です。40代以上の世代が共感できる音楽・メッセージを発信するために、音楽家の中村泰士氏が制定しました。
日付は、「シ(4)ニ(2)ア(8)」の語呂合わせ。一般的には65歳以上の高齢者を指す言葉として使われますが、本来シニア(Senior)には「年長者への尊敬の念」という意味があります。
由来は音楽ですが、商品割引など「シニアーズデイ」限定のキャンペーンを実施している企業も。40代以上の大人に向けて、音楽を含むさまざまなジャンルで広報PRを企画できるでしょう。
「シニアーズデイ」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「シニアーズデイ」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「シニアーズデイ」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「シニアーズデイ」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「シニアーズデイ」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「シニアーズデイ」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「シニアーズデイ」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「シニアーズデイ」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「シニアーズデイ」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
株式会社ミライプロジェクトは、2025年4月28日の「シニアーズデイ」にちなんだプレスリリースを配信。1月16日から23日にかけて、10~70代の男女1,543人を対象に「介護美容」の認知度調査を実施し、その結果をプレスリリースで発表しました。
記念日と親和性の高いアンケートテーマであることから、「シニアーズデイ」を明記したうえで発信したのがGOODです。認知度の低い「介護美容」について丁寧に解説し、プレスリリースをきっかけに認知拡大を図った有用な広報PR施策といえるでしょう。
参考:2025年問題の解決策として注目の「介護美容」 認知度はまだ12%でも、働き手は過去最大3.5倍増!
独立・開業支援事業を行う株式会社アントレは、2024年4月28日に開催したセミナーのレポートを公開しました。「人生100年時代!会社員後のキャリアの描き方体感セミナー」と題し、「シニアーズデイ」に合わせて展開したオフラインイベントです。
プレスリリースでは開催日時を記載したうえで、当日の様子が伝わる写真を掲載。参加者の声も複数ピックアップすることで、自社視点ではなく客観的な立場から実績・評価を伝えられています。
参考:【4/28シニアーズデイ開催セミナー 振り返りレポート】 40~70代の参加者96%が定年後に仕事がないことに不安 6割が将来のため学び直しを実践中とアクティブシニアの参加が目立つ
運営するカジュアルウェディングプロデュース「スマ婚」を運営するタメニー株式会社は、2024年4月28日の「シニアーズデイ」に先駆けてプレスリリースを配信。ミドル・シニア世代の少人数挙式が、2017年から5倍以上となった実績を発表しました。
自社サービスの実績を訴求したプレスリリースですが、関連性のある「シニアーズデイ」も明記することでシニア層やメディア関係者を中心にアプローチしたのがGOODです。プレスリリースの後半では、少人数挙式のメリットや利用者の感想も丁寧に紹介しています。
参考:ミドル・シニア世代の少人数挙式、2017年比で5倍以上
4月28日の「シニアーズデイ」は、高齢者だけでなく、40代や50代の世代をターゲットにした広報PRにも活かせます。今回は健康面に着目した商品・サービスの事例を紹介しましたが、「シニアーズデイ」の由来にちなみ、音楽にまつわる商品やサービスを広報PRに取り入れてもよいでしょう。
アクティブにイキイキと生活するシニア世代を増やすことを目的に制定された5月6日の「アクティブシニアの日」を活用し、シニア向けの商品やサービスの広報PRを行うのも一案です。
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