日本初飛行の日
2月21日は「漱石の日」。今回は「漱石の日」の意味や由来を解説します。
また、「漱石の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に出版業界の方や教育業界の方、イベント運営を行っている企業などはぜひ参考にしてみてください。
「漱石の日」の意味・由来とは?
2月21日は「漱石の日」です。1911年(明治44年)のこの日、文部省が授与した文学博士の称号を、夏目漱石が「自分には肩書きは必要ない」として辞退したことに由来しています。
夏目漱石は、著書『吾輩は猫である』で作家デビュー。その後『坊っちゃん』『草枕』を書いた後、朝日新聞社に入社し文筆活動を行っていました。1916年(大正5年)12月9日、胃潰瘍の発作で大内出血により死去。1984年(昭和59年)から2004年(平成16年)まで発行された千円紙幣には、夏目漱石の肖像が採用されたことでも知られています。
「漱石の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「漱石の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「漱石の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「漱石の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「漱石の日」を元に発信をする流れ
「漱石の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「漱石の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「漱石の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「漱石の日」を広報PRに活かした事例
「漱石の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「漱石の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「漱石の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.「第20回坊っちゃん文学賞」の大賞作品を発表
愛媛県松山市は、公募形式の文学賞「第20回坊っちゃん文学賞」の表彰式を2024年1月25日に開催し、賞および佳作作品を発表しました。大賞作品は、望月滋斗さんの「ライフ・イズ・ア・ムービー」に決定したことをプレスリリースで配信。
賞状を持つ望月さんの写真を掲載し、本文では評価に至ったポイントや本人のコメントを紹介しています。また、プレスリリースのタイトルに応募総数を記し、興味を引きつけているのがGOOD。記念日に関する事例ではありませんが、タイトルの付け方や受賞作品の魅力が伝わるプレスリリースの構成が参考になる事例です。
参考:【ことばと文学のまち松山】「第20回坊っちゃん文学賞」大賞作品が決定!応募総数8,014作品の中から望月滋斗さんの「ライフ・イズ・ア・ムービー」に決定!
事例2.「漱石の日」を記念し、宿泊客に天然由来成分配合のスキンケアを提供
株式会社アンド・コスメが手がけるメンズコスメブランド「BOTCHAN(ボッチャン)」は、共立リゾートが運営する漱石ゆかりの宿「修善寺温泉 湯回廊 菊屋」にて3日間限定企画を実施。2月21日の「漱石の日」を記念して、宿泊客へBOTCHANのスキンケアを提供します。
プレスリリースでは記念日にちなんでコラボレーションをした理由として、夏目漱石との関連性を伝えています。今回の企画がイメージしやすいように、客室「漱石の間」に用意したスキンケア用品の写真にキャプションをつけて掲載しているのがGOOD。このほかにも、項目ごとにブランドや期間中のプレゼント、宿について紹介した読みやすい構成が参考になります。「漱石の日」をうまく活用した広報PR施策の魅力をまとめた好事例です。
参考:『漱石の日』(2/21)を記念して、メンズコスメブランドBOTCHAN(ボッチャン)と、漱石ゆかりの宿「修善寺温泉 湯回廊 菊屋」が繋がります。
「漱石の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「漱石の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「漱石の日」には、夏目漱石の作品や日本の文学に注目が集まります。夏目漱石の書籍を扱っている書店や電子書籍サービスは、積極的に発信するとよいでしょう。文学に関連するイベントやキャンペーンを実施するのも一案です。
「漱石の日」をきっかけに自社製品やサービスを広報PRしてみてはいかがでしょうか。
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