
穴子の日
6月21日は「夏至」。今回は「夏至」の意味や由来を解説します。
また、「夏至」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に季節ものを展開している企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「夏至」は、「二十四節気」のひとつです。「二十四節気」とは、四季をさらに24の期間に分けたもの。「夏至」は、一般的には「1年で一番太陽の出ている時間が長い日」と認識されています。暦の関係から年によって変動しますが、6月21日もしくは6月22日になることが多いです。
「夏至」は同じく二十四節気の「立夏」(夏の始まり)・「立秋」(秋の始まり)の中間になることから、本格的な夏の到来を思わせる日といわれています。
また、古来「太陽の力が一番強い日」と認識されていて、北欧などを中心に世界各国で夏至の日にお祭りが行われています。
「夏至」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「夏至」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「夏至」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「夏至」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「夏至」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「夏至」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「夏至」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「夏至」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
ロクシタンジャポン株式会社は、6月20日の「夏至」の夜に、青山および渋谷の店舗を消灯※し、キャンドルの灯りで営業することをプレスリリースで発表しました。同社は、毎年6月を「L’Occitane Sustainability Month(ロクシタン サステナ月間)」と定め、その一環として、今年も「100万人のキャンドルナイト」に協力企業として参加しています。
プレスリリースでは、「キャンドルナイト」の雰囲気がわかるメイン画像がGOOD。当日は20時から22時までの間、電気を消して、地球に優しい夜を迎えます。「夏至」に関連するイベントの社会的意義や、同社の取り組みが伝わる好事例です。
※営業に際して必要な最低限のLED 照明は点灯
参考:【ロクシタン キャンドルナイト】を夏至の日に旗艦店で実施。電気を消して、地球に優しい夜を。
福岡県発のハーブティブランドを展開する株式会社BISAは、数量限定ハーブティブレンド「清巡 – Seijun -」の予約受付を開始したことをプレスリリースで発表しました。福岡県産・無農薬ハーブ100%使用のハーブティは、6月21日の「夏至」より順次発送されます。
プレスリリースでは、「心と体を見つめ直す節目の日」とされてきた「夏至」に合わせた提案であることを紹介。ハーブティの詳細がわかる複数枚の画像が目を引きます。地域性や限定性が盛り込まれた参考事例です。
参考:【夏至限定】福岡産・無農薬ハーブ100%使用「清巡 – Seijun -」本日より予約受付スタート!爽やかな初夏ブレンドが登場
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営する株式会社クラダシは、5月31日と6月1日に東京ミッドタウン八重洲にて廃油キャンドルをつくるワークショップを開催することをプレスリリースで発表。本ワークショップは一般社団法人八重洲二丁目北地区エリアマネジメントの特別協賛、浜田化学株式会社、コニカミノルタ株式会社の協力のも実施されます。
「夏至の夜を灯す、廃油キャンドルをつくろう」と呼びかけ、イベント情報を盛り込んだプレスリリースのタイトルが参考になります。本文には、ワークショップの開催背景として、6月5日の「世界環境デー」「環境の日」に由来する6月の1ヵ月間の「環境月間」にちなんだ活動であることを紹介。キャンドルイメージや各施設の取り組みが詳細に掲載された構成が、イベントへの興味・関心を高める好事例です。
参考:「夏至の夜を灯す、廃油キャンドルをつくろう」クラダシ、5月31日と6月1日に東京ミッドタウン八重洲にて廃油キャンドルをつくるワークショップを開催
「夏至」は世界中の多くの人に知られている日なので、「夏至」と自社の商品・サービスをうまく関連できれば、多くの人に興味を持ってもらう機会になるでしょう。
「1年で一番太陽の出ている時間が長い」「北欧での夏至祭」「夏の到来を感じさせる」などなど、「夏至」はさまざまな捉え方ができます。
夏至をきっかけに商品・サービスの魅力をどのように引き出すことができるか、自社に合った広報PR施策をぜひ一度考えてみてください。
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