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7月14日は「ひまわりの日」。今回は「ひまわりの日」の意味や日付の由来を解説します。
また、「ひまわりの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、企業で取り入れている関連の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に気象衛星や観測といった分野に携わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「ひまわりの日」の意味・由来とは?
7月14日は「ひまわりの日」です。1977(昭和52)年7月14日、日本初の静止気象衛星となる「ひまわり1号」が打ち上げられた出来事にちなんで、記念日として制定されました。
アメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げられたひまわり1号は、1989(昭和64)年6月30日に運用を終了。2022年現在は、2016年に種子島宇宙センターから打ち上げられたひまわり9号が運用しています。
また、当初ひまわりは静止気象衛星の愛称であり、1号の正式名称は「GMS」です。8号から「Himawari」に改名され、相性から正式名称へと変わりました。
「ひまわりの日」をきっかけに広報PR活動する効果
「ひまわりの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ひまわりの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ひまわりの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ひまわりの日」を元に発信をする流れ
「ひまわりの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ひまわりの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ひまわりの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ひまわりの日」を広報PRに活かした事例
「ひまわりの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ひまわりの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「ひまわりの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.気象衛星ひまわり8号を活用し植物の乾燥状態がより詳細に検出可能に!
千葉大学国際高等研究基幹/環境リモートセンシング研究センターの山本特任助教、市井教授らの国際共同研究グループは、気象衛星ひまわり8号から観測した地表面温度の日変化情報の活用により、いままでよりも詳細に植生の水不足を検出できることを発表。異常気象により植物が受ける高温や乾燥ストレスの検出などが可能になったことをプレスリリースで配信しました。
プレスリリースでは、植物の乾燥化検出の概略図を載せ、研究の背景から手法、主な研究成果をわかりやすく解説。この成果は2023年4月10日に国際学術誌『Remote Sensing of Environment』にオンライン掲載されたことも記しています。7月14日の「ひまわりの日」は、気象衛星ひまわり1号の打ち上げにちなんだ記念日です。この発表は、記念日に絡めた発信ではないものの、気象衛星に関する研究活動について認知を広げる際の参考になる事例です。
参考:気象衛星で植物の熱中症を診断 ~ 温度日変化の波形が水分不足のサインを捉える ~
事例2.気象衛星ひまわりや天気について学べるオンラインイベントを開催
三菱重工業株式会社は、三菱重工グループが運営する三菱みなとみらい技術館でオンラインイベント「MMキッズみらい塾 第10弾!キミも今日から気象予報士!天気予報にみんなでチャレンジ!」を開催。気象予報士の千種ゆり子氏を講師に迎え、天気予報の仕組みや気象衛星「ひまわり」の働きなどを学べるイベントです。
小学生を対象に、気象予報士の仕事でもある天気図の色塗りワークショップや天気図を使ったクイズなどを実施。プレスリリースには、読み手が参加しやすいようにイベント概要とともに予約方法や施設の詳細をわかりやすく記載しています。この広報PR活動は「ひまわりの日」にちなんだ発信ではありませんが、記念日に関連する気象衛星ひまわりのイベント開催などの告知として参考になる事例です。
参考:三菱みなとみらい技術館オンラインイベント「MMキッズみらい塾 第10弾!キミも今日から気象予報士!天気予報にみんなでチャレンジ!」を開催
事例3.賛同して取り組む活動を「ひまわりの日」にプレスリリース配信
農業ビジネスを展開する株式会社アグリメディアは、2023年7月14日の「ひまわりの日」に合わせてプレスリリースを配信しました。NPO法人シャロームが実施する「ひまわりプロジェクト」に賛同し、同社の貸し農園サービス「シェア畑」にて約1,500本のひまわりを育てています。
プレスリリースでは、実際に育てているひまわり畑の写真を掲載し、日本初の静止気象衛星ひまわりに由来する「ひまわりの日」や「ひまわりの日プロジェクト」について紹介したのもGOODです。自社が注力している取り組みを記念日と絡めてうまく発信し、広報PR施策に活かした好事例といえるでしょう。
参考:7月14日は『ひまわりの日』!シェア畑では、障がい者福祉施設の授産製品としてひまわり油を製造する『ひまわりプロジェクト』に参加し
事例4.「ひまわりの日」に先駆けておすすめ商品を紹介
花と緑に関する事業を展開する第一園芸株式会社は、ひまわりに関するアイテムを展開し、プレスリリースでラインナップを紹介しました。日本初の気象衛星となる「ひまわり1号」にちなんだ7月14日の「ひまわりの日」に先駆けてプレスリリースを配信し、ブーケやアレンジメントをピックアップしています。
記念日の由来と異なる事業内容ではあるものの、季節性や独自性を「ひまわりの日」に関連付けたのがGOODです。ひまわりへの注目が集まるシーズンに配信することで、より効果的な認知拡大・販売促進につなげています。
参考:7月14日は「ひまわりの日」本格的な夏の到来を告げるひまわりのアイテムを展開
「ひまわりの日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
静止気象衛星の打ち上げが由来となった「ひまわりの日」は、宇宙や気象衛星といった分野に注目が集まりやすい日です。JAXAをはじめとする宇宙関連の事業に携わっている方にとっては特に、「ひまわりの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「ひまわりの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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