E.T.の日
10月24日は「国連デー(国連の日)」。今回は「国連デー」の意味や由来を解説します。
また、「国連デー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に活かしている企業の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に国際的な記念日にまつわる広報活動を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「国連デー」の意味・由来とは?
10月24日は「国連デー」です。1948(昭和23)年から実施されている国際デーのひとつで、英語表記の「United Nations Day(UN Day)」にちなんで「国連の日」とも呼ばれています。
日付は、1945年10月24日に国際連合憲章が発効し、国際連合として正式に発足した出来事が由来です。当時51ヵ国が加盟しており、日本は1956年に加入が認められました。
さらに、毎年10月21〜27日は「国連週間」とし、さまざまな企業・団体がイベントやキャンペーンを実施しています。SDGsをはじめ、近年取り上げられる機会が多いテーマを中心に、特定の商材に限らず多様な広報PR活動に活かせるでしょう。
「国連デー」をきっかけに広報PR活動する効果
「国連デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「国連デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「国連デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「国連デー」を元に発信をする流れ
「国連デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「国連デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「国連デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「国連デー」を広報PRに活かした事例
「国連デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「国連デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「国連デー」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.日本企業向けのオンライン説明会開催情報を配信
株式会社学研ホールディングスは、グループ会社のアイ・シー・ネット株式会社についてプレスリリースを配信。「ウクライナ産業復興に向けた日本企業の進出補助金活用説明会」と題した企業向けオンライン説明会を開催することを発表しました。
国連工業開発機構(UNIDO)が展開するプログラムを活用し、ビジネスの機会を広げることを目的としたプログラムです。「国連デー」に関するプレスリリースではありませんが、セミナー名と開催日時、登壇者など重要な情報がわかりやすいタイトル・ビジュアルが非常に参考になります。
参考:「ウクライナ産業復興に向けた日本企業の進出補助金活用説明会」参加企業募集。10/25(金)オンライン開催
事例2.WFPとのパートナーシップに関するプレスリリースを発表
アクセサリーやバッグなどを取り扱うマイケル・コースジャパン合同会社は、国連世界食糧計画(WFP)のパートシックに関するプレスリリースを配信しました。WFPのプログラムを支援する慈善活動のプラットフォームにて、ネクストチャプターを発表しています。
こちらも「国連デー」の事例ではありませんが、自社の取り組みを積極的に発信し、認知拡大効果に寄与したのがGOODポイント。プレスリリースでは現地の写真を交えながら、プロジェクトや活動に関する理念・展望などを紹介しています。
参考:マイケル・コース、国連世界食糧計画とのパートナーシップにおけるネクストチャプターを発表
事例3.国連機関が取り組む展示施設がキッズデザイン賞を受賞
公益財団法人・日本ユニセフ協会は、「第17回キッズデザイン賞(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)」の受賞をプレスリリースで発表しました。受賞対象となったのは、「世界の子どもと出会う場所」をテーマに、2022年秋にリニューアルした展示施設「ユニセフハウス」です。
今回の受賞をきっかけに、展示施設の魅力的なポイントやこだわりなどを画像とともに発信。来館経験がある人はもちろん、施設を知らなかった人や、興味を持っている人にうまくアプローチしています。「国連デー」に関する事例ではないものの、国連期間のひとつである日本ユニセフの取り組みが伝わるプレスリリースです。
参考:親子で学べる展示施設 「ユニセフハウス」 第17回キッズデザイン賞受賞!【プレスリリース】
「国連デー」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
10月24日の「国連デー」は、国際連合に注目が集まり、国際的な取り組みを想起させるきっかけになる日です。SDGsをはじめ、国際問題やボランティア活動といった商材を扱う企業の方にとっては特に、「国連デー」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「国連デー」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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