駆け落ちの日
4月20日は「女子大の日」。今回は「女子大の日」の意味や由来を解説します。
また、「女子大の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、企業の関連事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に教育業界の方や、女子大学にまつわる広報PRを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「女子大の日」の意味・由来とは?
4月20日は「女子大の日」。1901(明治34)年4月20日、日本初の女子大学として、日本女子大学校(現:日本女子大学)が開校したことにちなんだ記念日です。
創設者は、キリスト教の牧師である成瀬仁蔵氏。アメリカ留学中に女子教育について研究を重ね、性差が激しい日本の社会に対し、女子教育の必要性を訴えて開校を実現しました。実業家の渋沢栄一氏をはじめ、複数の著名人が支援者として名を連ねています。
共学が一般的になった現代では女子大の存在意義が問われることもありますが、原則女生徒の在学を対象とした国立大学・私立大学は全国各地に点在。女子大での取り組みを発信するだけでなく、女子大生向けのイベント・キャンペーンを実施するきっかけにも有用な記念日といえるでしょう。
「女子大の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「女子大の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「女子大の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「女子大の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「女子大の日」を元に発信をする流れ
「女子大の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「女子大の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「女子大の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「女子大の日」を広報PRに活かした事例
「女子大の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「女子大の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「女子大の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.女子大に通う大学生を対象に「女子大の日」にちなんだアンケートを実施
女子大生マーケティングを展開する株式会社KIRINZは、2021年4月20日の「女子大の日」にちなんだアンケート調査を実施しました。2021年3月、女子大に通う大学生110人を対象に、インターネット上で調査・分析した調査リリースです。
サマリでは、女子大を選んだ理由や、女子高出身者の割合、リモート授業での化粧事情などをピックアップ。さらに、女子大生が憧れる女性芸能人をランキング形式で紹介した内容も特徴的です。大学生マーケティングを実施する企業として、記念日をうまく活用した広報事例と言えます。
参考:【4月20日は女子大の日!2021年女子大に通う女子大生に関する調査】リモート授業の化粧はリップのみの女子大生が多数!出会いが無く70%に彼氏がいないってホント?!女子大に通う女子大生の生態を大調査!
事例2.インスタ映えする夏限定メニューを、女子大生とともに開発
株式会社東京サマーランドは、東京都の実践女子大学との共同プロジェクトについて、プレスリリースを発表しました。同社の女性社員によるプロジェクトチームと、実践女子大学生活科学部食生活科学科ゼミ生の開発によって完成した、夏季限定のオリジナルメニューを販売する取り組みです。
「プールサイドで食べたいインスタ映えするメニュー」をテーマに、女子大生の視点で開発された点がユニークなポイント。さっぱりした味わいにこだわったアイスサンドや、ヘルシーを追求したアサイーパフェなど、トレンドに敏感な20代女性ならではのアイデアが反映されています。
事例3.生活習慣病予防に関する女子大学との共同研究成果を発表
株式会社PREVENTは2022年7月、兵庫県の甲南女子大学と連携した共同研究成果の調査リリースを公開しました。生活習慣病重症化予防を目的に、疾病管理プログラムの効果を検証したサマリです。
調査リリースでは、産学連携による共同研究論文が英文誌に掲載されたことや、生活習慣病改善支援プログラムによって、血管疾患ハイリスク者の血圧低下が期待できることなどをピックアップ。今後の保健指導の発展を目指し、モバイルヘルスの活用方法などへの認知拡大にもつながっています。
参考:甲南女子大学とPREVENTが生活習慣病重症化予防に関する共同研究成果を報告
事例4.中~大学生を対象に、オンラインの外資金融体験会を開催
シティグループ・ジャパン・ホールティングス合同会社は2022年7月、「夏のリコチャレ2022 女子中高大生のための外資金融体験会」を開催しました。女子学生の理工系分野への進路選択を支援する取り組み「理工チャレンジ(リコチャレ)」に賛同し、オンライン形式でトークセッションなどを実施するプロジェクトです。
大学院生を含む中〜大学生を対象に、金融業界の基本的な仕組みや、トランザクション・バンキングの業務内容を紹介。現役で活躍する女性社員が登壇することで、外資金融業界に興味がある若者が学びを深める機会に貢献しています。
参考:7月28日(木)「ホームレス女子大生川を下る inミシシッピ川」著者・佐藤ジョアナ玲子さんトークショー開催【報知新聞社】
「女子大の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
4月20日の「女子大の日」は、女子大学に注目が集まり、女子大への進学や就職活動を想起させるきっかけになる日です。教育関連の事業を展開する企業の方や、女子大にまつわるイベント・キャンペーンを検討している方にとっては特に、「女子大の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「女子大の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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