
世界渡り鳥デー
7月11日は「世界人口デー(World Population Day)」。今回は「世界人口デー」の意味や由来を解説します。
また、「世界人口デー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連の事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に国内外の人口に関するコンテンツ制作を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
7月11日は「世界人口デー」です。1990年、国際連合総会で正式な国際デーとして制定されました。
日付は、1987年7月11日にユーゴスラビアで50億人目の赤ちゃんが産まれた出来事が由来。当時の国連事務総長は、「この世代の人々が平和に暮らせるように」という言葉を贈りました。
日本では、毎年国際連合広報センターをはじめ多くの機関・企業が「世界人口デー」にちなんだコンテンツを展開しています。世界的な関連テーマはもちろん、日本の人口や地域の関係人口にまつわる広報PR施策にも活用しやすい記念日といえるでしょう。
「世界人口デー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「世界人口デー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「世界人口デー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「世界人口デー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「世界人口デー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「世界人口デー」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「世界人口デー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「世界人口デー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。また、記念日に関した事例ではないものも、今後「世界人口デー」を広報PR活動に活かすうえで参考になるでしょう。
社会医療法人社団東京巨樹の会 東京品川病院は、2023年7月11日の「世界人口デー」にちなんでプレスリリースを配信しました。東京品川病院開設5周年を機に、バースセンターの全面リニューアルを実施。プレスリリースでリニューアルの目的や産後ケアの概要について訴求しています。
「世界人口デー」と絡めた情報発信はもちろん、2人の担当者コメントを掲載することで、専門的な視点から人口や出生率を解説したのがGOODです。プレスリリースのタイトルに記念日を明記し、より多くの人の興味・関心を高めています。
参考:7月11日は世界人口デー。少子高齢化問題に本気で向き合う総合病院として産後ケア積極受け入れの為、バースセンターを全面リニューアル
サプライチェーンプラットフォーム事業を手掛ける株式会社大都は、選択的夫婦別姓について考えるプロジェクト「Think Name Project」についてプレスリリースを配信。一般社団法人・あすにはと共同で、「2531年には日本人全員が佐藤になる」という統計学に基づいたコンテンツを公開しました。
こちらは「世界人口デー」の事例ではありませんが、4月1日の「エイプリルフール」に関連付けて「嘘のような本当の話」という切り口で展開したのがユニークなポイントです。多くの人にとって身近なキーワードを用いることで、メディア関係者をはじめ注目度を高めました。
参考:2531年には「日本人全員」が「佐藤さん」に。工具通販の大都が時代に先駆け、サービス名を佐藤に変更
WFP国連世界食糧計画日本事務所は、G20「飢餓と貧困に対するグローバル・アライアンス」タスクフォース閣僚級会合に合わせて発表された年次報告書についてプレスリリースを配信。「飢餓をゼロに」の達成を目指すSDGsにおいて、世界の栄養不足レベルが後退していることを報告しました。
こちらも「世界人口デー」の事例ではありませんが、飢餓人口にフォーカスした現状を、報告書の内容を基に詳しく解説しています。プレスリリース配信で発信することで、普段意識する機会が少ない層へ情報を届ける役目も果たした有用な広報PR施策といえるでしょう。
国際デーのひとつである7月11日の「世界人口デー」は、国内外の人口に関する情報に注目が集まりやすい日です。国際的な企画を手掛ける方や、人口にまつわるコンテンツ制作に携わっている方にとっては特に、「世界人口デー」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「世界人口デー」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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