広報PR活動において、定期的な振り返りはとても大切です。特に、プレスリリースやイベントがメディアで取り上げられた件数は広報PR活動の成果を測る重要な指標となります。
メディアへの掲載件数を測定するクリッピングツールやサービスにはさまざまなものがありますが、PR TIMESのユーザーであれば、「Webクリッピング」という機能を使い、月額5,000円(税抜、以下同)でメディアからの反響を把握することができます。
本記事では、PR TIMESのユーザーが利用できるWebクリッピングの機能と料金について紹介。オプション機能についてもあわせて解説します。
※この記事で紹介する価格はすべて税抜表記です。
Webクリッピングとは?
クリッピングとは、文字通り「切り抜く」こと。もともとは新聞や雑誌に掲載された自社の記事を切り抜き、収集・保存することを意味していましたが、現在ではメディア掲載に関する調査全般をクリッピングといいます。
クリッピングは紙媒体だけでなく、TVやWeb、ラジオなど、メディアの種類を問わず「広報PR活動を通じてメディアに取り上げられた結果を確認・分析する」ことを総称しています。またそのような業務をサポートするサービスのことを、クリッピングサービスといいます。
プレスリリース配信サービスであるPR TIMESにも、クリッピングを行う機能があります。「Webクリッピング」という名称の通り、特定のキーワードを含むWeb記事を調査できる機能です。調査対象メディアは、国内ニュースサイト、ポータルサイト、キュレーションサイト、動画サイトなど3,000サイト超に上ります。(調査対象メディア一覧はこちら)
PR TIMESの提供する「Webクリッピング」には「クリップ調査」と「過去記事検索」の2つのサービスがあります。「クリップ調査」はクリップ登録以降(未来)の記事を収集し、過去の記事は収集できない仕様です。 過去記事検索は、過去の記事を遡って調査することが可能です。
本記事では基本機能と料金について中心に解説しますので、「Webクリッピング」の活用法については下記の記事を参考にしてください。
Webクリッピングのクリップ調査の料金は月額5,000円
PR TIMESの「Webクリッピング」の「クリップ調査」の料金は、1クリップ月額5,000円です。1クリップに最大5つのキーワードを設定し調査いただけます。定額制のため、記事取得数に応じた追加課金はありません。
自動更新を設定しない限り、1ヵ月ごとに利用の継続・停止を判断できます。
PR TIMESのユーザーであれば新規アカウント開設などの手間もかからず、管理画面からそのまま利用できるため、「特定のイベントの反響だけを調べたい」「クリッピングを試してみたい」という場合も、気軽に利用を始めることができます。
Webクリッピングのクリップ調査の料金内で利用できる機能とは?
Webクリッピングのクリップ調査の月額5,000円の料金内では、4つの機能が利用可能です。ひとつずつ見ていきましょう。
基本機能1.任意のキーワードを含む記事を一覧化
「Webクリッピング」の「クリップ調査」では、ひとつのテーマ(「クリップ」)につき調査したいキーワードを最大5つまで設定することができます。自社に関連したWeb記事を取得できるよう、企業名・ブランド名などで設定します。
キーワードひとつひとつはOR検索(いずれかの単語が該当する記事を取得)です。自社名やブランド名が一般的な英単語などの場合は同名の別サービスや別の文脈の記事も取得されてしまうため、「〇〇 イベント」など複数の単語をひとつのキーワードとして登録することでAND検索(すべての単語が該当する記事を取得)できます。
さらに、除外キーワードを設定することもできます。除外キーワードとは、検索結果に表示させたくない記事に含まれるキーワードのこと。たとえば、自社が配信したプレスリリースの反響を調べたいときに自社の株価に関する記事ばかりが出てくる場合に、「株価」を除外キーワードに登録することで、より検索意図に合った結果を表示させることができます。
なお、除外キーワードを使用する際は、除外キーワードのほうが通常のキーワードより優先されてしまう点に注意が必要です。たとえば、「家事代行」というキーワードを含むWeb記事をクリップしたい場合に「掃除」を除外キーワードに設定すると、「家事代行」というキーワードを含んだ記事に「掃除」という除外キーワードも含まれていた場合にその記事も除外されてしまいます。
基本機能2.記事数の推移グラフなどのレポートを自動作成
「Webクリッピング」のページでは、キーワードを含む記事の一覧だけではなく、1日ごとのメディア掲載件数の推移や、掲載されたメディアのジャンル別割合をグラフで確認することができます。
記事の掲載状況を視覚的に確認できるため、発信した情報の反響の大きさや相性のよいメディアジャンルなどを直感的に理解できるのが魅力です。
また、クリッピング結果のレポートはデータファイル(Excel、CSV)としてダウンロードすることも可能。部署外のメンバーに向け、広報PR活動の効果や重要性を理解してもらうためのエビデンスとして活用できます。
基本機能3.記事の種類を判定
Webクリッピングでは、Web上のニュース記事を3つに分類しています。プレスリリースをもとに書かれたオリジナル記事である「パブリシティ」と、それが転載された記事(「パブリシティ転載」)、PR TIMESを通じて配信されたプレスリリースがパートナーメディアに転載される「リリース原文転載」です。
自社に関する情報が掲載された記事がそれぞれ上記のどの分類に該当するか、Webクリッピングのレポート画面から確認することができます。
基本機能4.Slackやchatworkなどコミュニケーションツールと連携
「Webクリッピング」の「クリップ調査」では、Slackやchatworkなどのコミュニケーションツールと連携できます。連携により、自社や製品・サービスに関するメディア掲載状況をチーム全員と素早く共有することが可能です。
プッシュ通知を活用して事前に設定したキーワードを含む記事がリアルタイムに報告されるため、PR TIMESの管理画面を確認しにいかなくとも、コミュニケーションツール上で即座に自社のメディア掲載状況をチェックできます。万が一ネガティブな報道が出てしまった場合にも迅速にキャッチアップし、早期の対応を行うことが可能です。
便利なオプション機能をご紹介
Webクリッピングには、広報PR活動の評価にさらに役立つ3オプションを用意しています。それぞれの機能と料金について解説していきます。
オプション1.クリップ(キーワード)の追加
Webクリッピングの1つ目のオプションは、クリップ(キーワード)の追加です。1クリップ(=5キーワード)月額5000円で登録することができますが、月額5,000円を追加いただくことで、でさらに1クリップ(=5キーワード)追加することが可能です。
ブランドや事業を複数展開していて、それぞれに関するメディアの掲載状況を個別にキャッチアップしたい場合や、複数の広報PR施策について別々にメディアの掲載状況を把握したい場合など、クリップを追加することでより細かい効果測定が行えます。
オプション2.過去記事の検索
Webクリッピングの2つ目のオプションは、過去記事検索です。通常のクリップ調査ではクリップ調査を設定した時点以降に公開された記事のデータのみ取得できますが、過去記事検索では検索する日の当日~12ヵ月前までさかのぼって、任意のキーワードを含む記事を検索することができます。料金は月額20,000円で、契約期間中は、1日50回までを上限に検索を行うことができます。
クリップと同様、過去記事検索の結果もデータファイル(Excel・CSV)として保存できます。
Webクリッピングをうまく活用して広報PR活動のPDCAを回そう
本記事では、PR TIMESのユーザーが利用できるWebクリッピングの基本的な機能と、各オプションを含めた料金体系についてご紹介しました。
Webクリッピングを活用することで、広報PR活動の効果を測る重要な指標であるパブリシティについて容易に把握・分析・共有まで行えるようになります。さらにクリップ追加・過去記事検索・SNS波及数などのオプションも活用できれば、広報PR活動の成果をより詳細に測定することが可能です。
PR TIMESのユーザーであれば新たに登録不要で、月額5,000円~と手軽な価格で利用できるのが魅力のWebクリッピング。自社のリソースを最大限活かし効果的な広報PR活動を行うため、ぜひ利用を検討してみてください。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
PR TIMESで利用できるWebクリッピングの料金に関するQ&A
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