PR TIMES MAGAZINE|広報PRのナレッジを発信するWebメディア
記事検索
title

社会性の高い取り組みを親しみやすく。9月に使える「防災の日」プレスリリース事例

地震や台風などの自然災害と隣り合わせな日本。皆さんは「防災」を日頃どのくらい意識していますか。1923年に発生した「関東大震災」をきっかけに、毎年9月1日は防災について考える機会にしようと「防災の日」が制定されました。

防災グッズの販売や防災に関する啓蒙活動が様々な企業から行われており、関連プレスリリースは8月に集中しています

そんな中から今回は2019年8月30日に配信された、株式会社IKUSAさんのプレスリリースをピックアップし、紐解いていきます。

◆株式会社IKUSAさんのプレスリリースはこちら
9/1は防災の日!多世代参加・防災予防型チームビルディング「防災運動会」が誕生!

目的とゴールの発信で共感度を向上。株式会社IKUSAの「防災の日」プレスリリース事例

株式会社IKUSAのプレスリリース01

今回は、イベントコンサルティング事業を手がける株式会社IKUSAさんのプレスリリースです。楽しく防災を学べる体験型アクティビティ「防災運動会」開催のお知らせで、開催地である香川県高松市でホテル事業を展開する穴吹エンタープライズ株式会社さんと共催しています。

多くの企業から防災にまつわるプレスリリースが配信される中、こちらのプレスリリースが参考となる点を紐解いたところ

  • 社会課題をしっかりと伝えて企画の意義を高める
  • より伝えたい部分は文章+画像でアピール
  • 企業の強みと姿勢を見せる

の3つのポイントが見えてきました。

GOODポイント1:社会課題をしっかりと伝えて企画の意義を高める

プレスリリース本文の冒頭では、「なぜ防災運動会が生まれた?」という見出しで、防災意識を高める重要性を数字で伝え、企画の意図を説明しています。

株式会社IKUSAのプレスリリース02

体験型アクティビティならではの楽しく学べる要素を取り入れながらも、社会性の高い企画の意義もしっかりと伝えています。

読み手に生じるであろう疑問を、「なぜ生まれたのか」と問いかけるような形で見出しにし、ここを読めば解が得られると分かりやすく案内。

背景で自分ごと化できる情報を伝えることで、本企画への興味や関心も強くなり、読み進めたくなりますね。

株式会社IKUSAのプレスリリース03

対してプレスリリースの後半では「防災運動会で解決したい課題」もまとめています。前述した背景を読み進めるうちに参加意欲が高まった人も多いのではないでしょうか。

目的とゴールが明記されることで共感性がぐんと高まるのです。見出しの付け方も簡潔で、伝えたい内容が綺麗にまとまっています。

GOODポイント2:より伝えたい部分は文章+画像でアピール

株式会社IKUSAのプレスリリース04

引用した防災訓練に関する意識調査結果を、画像にして展開。テキストだけでは読み飛ばされてしまいがちなデータに注目してもらえるよう、工夫されています。

株式会社IKUSAのプレスリリース05
株式会社IKUSAのプレスリリース06

防災運動会の特徴や仕組みも文章と画像で説明。画像があることでアイキャッチ効果が発揮されるだけでなく、企画がより一層理解しやすくなります

運営側が工夫したポイントや、より届けたい情報がどこなのかが伝わってくるような構成でした。

GOODポイント3:企業の強みと姿勢を見せる

プレスリリースは「株式会社IKUSAと防災」という段落で終結され、同社の実績がグラフで示されています。

株式会社IKUSAのプレスリリース07

この実績こそが「防災運動会」そのものへの期待感を高めていますよね。

イベント実績のみならず、1年近くの調査や研究を経て今回の防災運動会が完成されたことも説明。ただ楽しいだけでない、防災イベントとしての信頼性も高まります。防災に特化したアクセラレータプログラムに選定されたことにも触れ、同社の強みと企画への本気度が伝わってくる結びでした。

また、本年はコロナ禍の背景もあり「おうち防災運動会」として防災の啓蒙活動を継続していくようです。

情報には緩急をつけてテンポよく読めるプレスリリースを

「防災」とは誰もが意識すべき大切なことでありながらも、向き合うきっかけがなかったり、何から始めればいいのか戸惑う人も少なくありません。

株式会社IKUSAさんは「遊び」の専門という強みを活かしながら、防災に楽しく向き合える企画を完成させました。このプレスリリースでは、ロゴマークや笑顔の写真など運動会の楽しそうな様子を視覚に訴えつつも、背景や課題、狙いで取り組みの意義を発信していました。

とくに強調したい箇所には画像を添えるなど、伝えたいポイントがはっきりしており、情報の緩急の付け方が絶妙です。情報や想いのまとめかた、届け方において参考になるポイントがたくさんあったのではないでしょうか。

本日7月7日現在も九州地方では大雨警報が発令されており、甚大な被害が発生している地域もあります。今年は「コロナ禍での防災」という新たな視点も必要となっていきます。知識を身に付ける必要性やポイントを端的に伝えられる情報発信を心掛けられると良いでしょう。

<編集/岡 陽香>

PR TIMESのご利用を希望される方は、以下より企業登録申請をお願いいたします。登録申請方法料金プランをあわせてご確認ください。

PR TIMESの企業登録申請をするPR TIMESをご利用希望の方はこちら企業登録申請をする

この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

このライターの記事一覧へ