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世論を反映した「イエナカ」提案!10月に使える「ハロウィン」プレスリリース事例

10月の一大イベントである「ハロウィン」。ジャック・オー・ランタンなどのキャッチーなアイコンや仮装が若者にヒットして日本にも定着しました。

近年はシーズン中のゴミのポイ捨てや人混みでなどトラブルが問題視されていますが、市場規模は年々拡大しており、広報トピックスとしても注目すべきイベントです。

そこでPR TIMES MAGAZINEでは、2019年9月25日に配信された、日本ピザハット株式会社さんのプレスリリースをピックアップし、話題になったヒミツを紐解いていきます。

◆日本ピザハット株式会社さんのプレスリリースはこちら
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調査結果を用いて訴求力UP。日本ピザハット株式会社の「ハロウィン」プレスリリース事例

日本ピザハット株式会社の「ハロウィン」プレスリリース事例01

世界最大規模のピザチェーンである「ピザハット」が、ハロウィン用メニューを販売した際のプレスリリースです。

”映える”スイーツやビュッフェなどグルメ業態も盛り上がりを見せるハロウィン市場にてこちらのプレスリリースを紐解いたところ

  • 調査結果を活用して訴求力UP
  • 調査結果の引用にも工夫を施す
  • 読み手の心情に沿った構成

の3つのポイントが見えてきました。

GOODポイント1:調査結果を活用して訴求力UP

リード文にて、他社(楽天市場)が実施したハロウィンの過ごし方に関する調査結果を、許諾をとった上で引用し、ピザパーティを提案しています。

日本ピザハット株式会社の「ハロウィン」プレスリリース事例02
リード文(一部)

「期間限定」の販売のお知らせは、それだけでもニュースバリューはあります。しかし今年のハロウィンは「イエナカ」がトレンドであることや理想のホームパーティ形式がデリバリーであることなど、調査結果を引用することでニーズを汲み取った商品であることをアピールし、訴求力が高まります

情報発信の際に付加価値を付ける方法として参考になりますね。

GOODポイント2:調査結果の引用にも工夫を施す

調査結果をそのまま引用するだけでなく、グラフや表は強調部分を装飾し、客観性を保ちつつもメッセージを強調

日本ピザハット株式会社の「ハロウィン」プレスリリース事例03
再生成された表

情報の信頼性と伝えたいことを強調するバランスの保ち方は、プロダクトや企業のコンセプトを守り示していく上でとても大事なポイントですね。

調査結果引用する際のひとくちメモ

GOODポイント1,2で紹介したとおり、このプレスリリースでは他社(楽天市場)がおこなった調査結果が用いられています。市場調査はプレスリリースに世論を反映する有効手段ですが、注意も必要です。それは、著作権です

調査結果の権利は、調査を行った企業・団体に帰属します。そのため、同社でも調査結果の引用やグラフ、表の再生成に関して調査元企業に事前の使用許諾を得ています。グラフや表の画像素材にもそれぞれ出典元が明記されているなど、クレジット表記も指定がある場合がほとんどです。

このように他企業・団体の著作物を引用する際は、事前の許諾取得と作成後の確認を徹底しましょう。

GOODポイント3:読み手の心情に沿った構成

リード部分と本文内でコンテンツの記述順序を変えています。リード部分は期間限定発売、キャンペーン、調査結果とプレスリリースのメイン情報から順番に触れていましたが。対して本文ではポイントを4つに分け、その順序で記されています。

日本ピザハット株式会社の「ハロウィン」プレスリリース事例04
本文最初にまとめられたポイント

メイン画像やリード文からデリバリーピザのプレスリリースであることを印象づけ、本文ではまず調査結果を引用し、次いで期間限定商品の詳細、開発秘話、お得な情報やキャンペーン紹介へと続いています。

市場を説明したうえで商品を案内し、開発秘話を伝えるというロジカルな情報発信により読み手の理解度も深まりやすくなります。

他社のプレスリリースでは、自社の商品を紹介してから秘話や市場動向などの背景をまとめた構成もあります。誰に何をどう伝えたいかを思考したうえで構成を工夫することが大切です。

コロナ禍でも楽しめる付加価値あるハロウィンを提案

ハロウィンは10月の一大イベントであり、年間通しても話題性の高い機会です。今回のプレスリリースにもあるように、昨年頃から「イエナカ」のハロウィン需要も高まっているのは、コロナ禍の今年に追い風ですね

恒例イベントの中止や内容変更を余儀なくされるケースが多い今年は、商品やサービスの開発経緯やターゲットの動向など付加価値をつけた情報発信が注目されるかもしれません。こちらのプレスリリースも参考に、共感や納得を高める情報の見つけ方を模索しましょう。

<編集/岡 陽香>

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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