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【PR TIMESノウハウ】掲載記事の「広告換算値」を確認する方法・算出方法

広報・PRの効果測定方法は、これという手法が確定されているわけではなく、企業によって取り組み方は様々です。 効果測定をおこなう方法のひとつに、「広告換算値」という考え方があります。本記事では、広告換算値とはどのようなものか、算出方法や媒体種類ごとの換算基準などについて解説していきます。

広告換算値とは?

広告換算値とは、広報・PR活動によって掲載につながった「ニュース記事」の掲載価値を示す一つの参考値のこと。同程度の条件で広告を出稿した際の広告費やPV数をもとに算出しているため、掲載内容の質・量では変化せず、媒体ごとにおおよその露出価値を換算したものです。

プレスリリースやプレス向け発表会など、広報・PRの施策によって得られた露出成果を測るために、広告換算値を指標として取り入れている企業もあります。

広告換算値を活用することで、広報成果を相対的に測ることができるメリットがあります。ただし、金額については、実際に各メディアが正式に発表しているものではないので、あくまでも「参考値」として認識し、取り扱いのルールを設けて活用することが大切です。

PR TIMESの広告換算値を確認する方法

それでは、広告換算値はどのように確認すればいいのでしょうか。PR TIMESでは独自基準で広告換算値を算出しており、その確認方法が2つあります。

確認方法1.PR TIMESの企業向け管理画面「広告換算ツール」を活用する

広告換算値を確認する1つ目の方法は、PR TIMESの企業向け管理画面内で使用することのできる「広告換算ツール」の活用です。

PR TIMESがデータを保有しているマス及びWeb媒体の広告換算額を調べることができ、特定媒体の広告換算値目安を知ることができます。

より正確な広告換算を見る場合は、当広告換算ツールよりも「Webクリッピング」の利用を推奨しています

PR TIMESの企業向け管理画面「広告換算ツール」01

「広告換算ツール」は「分析データ」内にあり、媒体名などのキーワードを入力する検索窓が表示されます。「メディア種類」から、希望条件を選択して「広告換算を検索する」ボタンをクリックすると、広告換算値が表示されます。また媒体名で直接検索することも可能です。

さらに、全広告換算データをCSVファイルでダウンロードすることも可能。広告換算ツール画面右上にある「広告換算データを全てダウンロード」ボタンをクリックするとダウンロードを開始します。

確認方法2.Webクリッピングを活用する

広告換算値の2つ目の方法は、Webクリッピングサービスの活用です。

PR TIMESでは「Webクリッピング」というクリッピングレポートサービスを提供しており、指定のキーワードが含まれるWeb上の露出を取得・抽出し、日々の広報活動に活かすことができます。

このレポートでも、各露出ごとに広告換算値を算出し、一覧でチェックすることが可能。上述の「広告換算ツール」は媒体指名で探すことに優れていますが、自社に関するニュース記事の掲載結果に応じて広告換算の合計値をみる場合などは、「Webクリッピング」が便利でしょう。

毎月集計して、月次の広報成果を年間でまとめる際なども、レポート形式だと振り返りやすいですね。

Webクリッピングに関する詳細は、以下の記事からご確認ください。

広告換算値の算出方法【PR TIMESの場合】

広告換算値の算出方法はクリッピングサービスによって、またPR会社の方針によって異なりますが、PR TIMESでは独自基準を設けています。
それぞれ媒体種類によって異なるので、それぞれ解説していきます。

参考リンク:PR TIMESの広告換算値の算出方法

テレビの場合

テレビの場合は、社団法人日本広告業協会(JAAA)が発表している「放送広告料金表」の料金をもとに、15秒のスポット料金を算出し、15秒あたりの広告換算値としています。

テレビの広告換算値

平日と土日祝、時間帯によってタイムクラスの区分が異なるため、これらをA、特B、B、Cの4段階に分類。それぞれ広告換算値が異なります。

ラジオの場合

ラジオの場合も、上述のテレビと同様、社団法人日本広告業協会(JAAA)が公表している「放送広告料金表」の料金を基準にしています。

テレビが15秒あたりで広告費を換算するのに対し、ラジオでは20秒のスポット料金あたりの広告換算値を算出しています。

新聞の場合

新聞の場合、「1cm×1段」ごとに掲載スペースの大きさに応じて広告換算値を算出します。

新聞では、1ページの縦幅を15分割したブロックを「1段」と呼び、広告もこの「段」の単位で広告出稿がおこなわれます。当然のことながら、それぞれの単価は全国紙、地方紙、業界紙など新聞社によって掲載金額価値は異なります。

雑誌の場合

雑誌の場合は新聞とは異なり、1ページあたりの広告換算になります。表紙・裏表紙などの広告費が高いページではなく、本文内カラーページの広告費で算出されます。

また他メディアと同様、雑誌ごとに広告費も大きく異なりますが、広告料金は各雑誌の発行部数が参考になります。発行部数は日本雑誌協会が公表している「印刷部数公表」でも確認することができます。

Webメディアの場合

Webメディアの場合は、以下4つの要素を複合的に考慮して、広告換算値を策定しています。

①1日あたりのPV数
②Webメディアが掲載しているコンテンツのジャンル
③1日あたり新規で掲載するコンテンツの量
④サイトのドメインパワーやインデックス数

一概にPV数だけで算出しているわけではないのがポイントです。全体の総PV数が大きくても、新規で掲載するコンテンツ数が多ければ1記事あたりのPV数は分散し、その反対もあります。

広報活動の成果を見える化

広告換算値を用いて、広報活動の成果を見える化

本記事では、広報・PRの効果検証のひとつの方法として、広告換算値についてご紹介しました。

広報は、何を・いつ・どのように発表するのか、経営や事業部門といかに連携するかなど、アクションプランを綿密に練ることが求められます。だからこそ、ひとつひとつの広報アクションを広告換算値などを活用して定量的に振り返り、社内にもわかりやすくフィードバックすることが必要です。

しかしながら広告換算値は、広告出稿した場合の金額に基づいて算出する数値であるため、正確な露出成果を示すものではないと心得ておく必要もあります。自社の広報戦略にマッチする効果測定の方法を、常にアップデートしていくことを心がけましょう。

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この記事のライター

名越 里美

名越 里美

PR TIMESの人事本部長。PR TIMES MAGAZINEの立ち上げチームの1人。MAGAZINEの力で「PRの民主化」に一歩ずつでも近づけるよう、裏側から変わらず見守っていきます。4歳息子とバトルする日々です(だいたい負ける)。あと、だいたいいつも走ってます。

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