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広報なら知っておきたい!「日本広報協会」の活用方法を徹底解説

企業や自治体の広報・PR活動を多角的に支援する「日本広報協会」をご存じでしょうか。広報の専門家によるコンサルティング、クリエイティブ制作、セミナー開催などを通じて、現場の課題に寄り添いながら広報力の向上を支援する心強い存在です。

本記事では、日本広報協会で活用できる主なサービスと、会員として得られる3つの大きなメリットをわかりやすく解説します。広報体制を強化したい方はぜひ参考にしてください。

日本広報協会とは?役割・歴史・組織概要

日本広報協会は、1963年に発足した日本で唯一の行政広報の専門団体である公益社団法人です。官公庁や地方自治体、企業、各種団体などの広報担当者を対象に、広報活動の質を高めるための調査・研究・情報発信を行っています。

その活動は、「広報による社会の発展と相互理解の促進」を目的としており、公共コミュニケーションの在り方を問い直す重要な役割を担っています。月刊誌『広報』の発行をはじめ、広報に関する用語集やマニュアルの整備、セミナー・研究大会の開催など、多角的なサポートを展開。近年では、デジタル広報や危機管理広報への対応も強化しています。

「広報アドバイザー」として、第一線で活躍する専門家が参画していることも特徴です。広報のプロフェッショナル集団として、現場の課題解決から政策提言まで、広報を取り巻く幅広い分野に貢献しています。

参考: 公益社団法人 日本広報協会

日本広報協会の会員制度と入会方法

日本広報協会では、広報活動に関心のある法人・団体・個人に向けた会員制度を設けています。会員になることで、月刊誌の進呈やセミナー割引、全国広報コンクールへの参加、広報・広聴の業務や、広報紙、ウェブサイト制作などに関する相談など、専門的なサポートを受けることができます。

会員は、個人・法人別に年会費が異なります。入会は、日本広報協会の公式サイトから申込用紙をダウンロードし、必要事項を記入の上、郵送が必要です。詳しくは、この後にも解説します。

参考:入会案内 | 日本広報協会について

日本広報協会の主な5つのサービス・サポート内容

広報力を支え、高めてくれる日本広報協会。コンサルティングからクリエイティブまで、広報活動をあらゆる面からサポートしてくれるのが特徴ですが、具体的にはどんなことができるのでしょうか。日本広報協会でできることを5つご紹介します。

1.広報コンサルティング

専門の広報アドバイザーや各種ブレーンがいる日本広報協会ならではの機能が、広報コンサルティングです。できることは、調査・分析から総合的な課題解決まで多岐にわたります。

  • 調査:広報効果測定により広報活動の目標達成の度合いを定量・定性の両面で可視化するほか、意識調査や実態調査も実施
  • 分析:広報のプロの視点で、Webサイトや広報誌などの問題点や改善点を抽出・分析
  • 企画:メディア活用の方法から広報メディアのリニューアルまで、広報戦略の立案をサポート
  • 研修:広報の基本から応用まで、希望のテーマに合わせて専門の講師を派遣
  • 頭脳:広報力アップのため、要望に応じて広報アドバイザーによるタスクフォースの設置と課題解決を実施

参考:広報コンサルティング

2.クリエイティブ制作

日本広報協会では、広報活動の基盤となるWebサイト制作や広報紙制作なども行っています。広報アドバイザーからの専門的なアドバイスを受けることができるので、社内にそれぞれのメディアに詳しい人がいない場合にはぜひ頼ってみたい機能のひとつです。

  • Webサイト制作&リニューアル:ユーザビリティやアクセシビリティに優れたWebサイトづくりのサポート
  • 広報紙制作&リニューアル:コンセプト設定から、取材・執筆・撮影、デザイン・レイアウト、印刷・発送まで、すべてを実施
  • 動画制作:実写版からフラッシュ版まで、映像の特性を生かしたさまざまな動画コンテンツを制作

参考:クリエーティブ:日本広報協会

PCイメージ

3.広報用語集やおすすめ書籍紹介

日本広報協会のホームページでは、日々の広報・PR活動で使える用語や書籍の情報がまとまっています。広報・PRパーソンにとってありがたい機能ですね。コンサルティングやセミナーなどで広報の応用・発展を学びながら、基本にいつでも立ち返ることができるので、ぜひ活用してみてください。

  • 広報Q&A:広報担当者から寄せられた広報広聴に関する質問と回答のまとめ
  • 広報用語集:広報広聴活動やメディア、ITなどに関連するキーワードや専門用語の解説
  • 広報ライブラリー:日本広報協会おすすめの広報広聴に関連する書籍のレビュー
  • おすすめサイト:ユニークな情報発信を行うWebサイトの紹介

参考:お役立ちナビ

4.自治体広報広聴活動調査

日本広報協会では年に一度、都道府県・政令指定都市・市区町村を対象に広報広聴活動調査を実施しています。その結果をダイジェスト版でまとめたのが、「自治体広報広聴活動調査」です。

この調査は全国の市区町村の広報広聴活動の実態を把握するために行われるもので、広報紙やWebサイト、動画などの各種広報メディアをどのように制作しているかが数値で確認できます。自治体をターゲットとした広報・PRを企画したいときに参考にできるでしょう。

参考:自治体広報広聴活動調査

5.セミナー・イベント

日本広報協会では、広報技術向上のためのセミナー・イベントも実施しています。セミナー・イベントの内容は多様で、基本的な知識はもちろん応用的・実践的な技術も習得することができます。

  • 全国広報広聴研究大会:年に一度、全国の優秀な自治体広報担当者が集まるイベント。講演や事例発表を通して広報広聴の今日的課題を研究・討議する。
  • 広報セミナー:広報広聴活動の全般を内容とする総合的なセミナー。タイムリーで重要な広報テーマのほか、広報紙・誌やWebサイトの制作に役立つポイントを講義や事例発表を通して学べる。
  • 広報基礎講座:広報担当初心者を対象としたセミナー。広報紙の企画から取材、原稿作成、写真撮影、レイアウトまで、広報紙・誌を作成する際に必要な基礎を学べる。

参考:セミナー・イベント

日本広報協会に加入する3つのメリット

日本広報協会に加入すると、どんなメリットがあるのでしょうか。3つのポイントを紹介するので、広報・PR活動に活かしてみてください。

1.広報広聴の専門誌である月刊『広報』が毎月届く

日本広報協会が発行する専門誌、月刊『広報』が毎月届きます。購読料は会費に含まれているので、追加の費用は発生しません。

月刊『広報』には、広報広聴の最新の理論や技術の記事をはじめ、取材・執筆・レイアウトなど編集実務に関するノウハウや全国各地の自治体の新しい取り組み、話題などが掲載されています。

参考:入会案内

2.全国広報広聴研究大会やセミナー参加費が割引される

日本広報協会が主催するセミナーにお得に参加できます。例えば、年に一度のペースで実施される全国広報広聴研究大会なら、会員外:11,520円→会員:7,330円で参加可能です。

いろいろなセミナーに足を運んでいると、どうしても参加費がかさんでしまうものですよね。日本広報協会に加入すれば、その参加費を抑えつつ広報知識・技術を習得できます。

参考:入会案内

3.広報アドバイザーを紹介してもらえる

広報アドバイザーは、広報戦略の立案や調査研究、研修会講師など、幅広いフィールドで支援してくれる広報のプロ・専門家です。

広報の基本的な理論・技術はもちろん、データ分析、編集ノウハウ、情報セキュリティなど、各領域の専門家が豊富に揃っているのが特徴のひとつ。必要に応じてプロのアドバイスをもらえるのは心強いですね。広報活動で困ったときは、ぜひ活用してみてください。

参考:広報アドバイザー

日本広報協会に加入する方法

日本広報協会のホームページで入会申込書をダウンロード・印刷し、必要事項を記入・捺印の上、日本広報協会・総務部に郵送して加入します。会員区分や会費等は、日本広報協会側で確認して連絡してくれます。

  • 入会申込書の郵送先

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-15-9 さわだビル10階
公益社団法人日本広報協会 総務部 宛

参考:入会案内

広報活動に悩んだらプロの力を借りてみよう

昨今、その重要性が増している広報・PRの仕事。存在価値が大きくなっているからこそ、施策の実施に行き詰まってしまうこともあるかもしれません。そんな時はひとりで悩まず、焦らず、「広報のプロ」の力を借りてみるのもひとつの手です。日本広報協会でできる5つのことと3つのメリットを確認して、必要に応じて加入してみてはいかがでしょうか。

(編集:PR TIMES MAGAZINE編集部)

日本広報協会に関するQ&A

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この記事のライター

三寳 里菜

三寳 里菜

ライター・編集者。2013年、大学在学中に旅行系ITベンチャーに入社し、現在まで約6年にわたりコンテンツ責任者・広報・PR・組織開発を担当。それぞれのフィールドでの経験を活かして、「読みやすく、分かりやすく、伝わりやすいコンテンツ」づくりに取り組んでいます。ハウツーからイベントレポート・インタビューまで、様々なコンテンツ制作が得意です。

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