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【各社に学ぶ!】新型コロナウイルス関連のプレスリリース事例 (意識調査篇)

世界で猛威を振るう新型コロナウイルス。これまで経験したことのない脅威に、影響が広がっています。企業活動においても様々な対応が迫られており、PR TIMESでも連日新型コロナウイルスに関連するプレスリリースが発信されています。

企業広報を担当する読者の皆さんの中にも、「何らかの情報発信を検討しているけれど、他社はどうしているのだろう…」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。

今回は【各社に学ぶ!】特集と題し、この数か月で配信された新型コロナウイルス関連のプレスリリースを4つに分類し、それぞれ参考事例としてポイントを解説していきます。プレスリリースを発信するに至った背景として、一部ご担当者の方にもコメントを寄せていただきました。是非今後の参考にしてみてください。

有事のときこそ、相互扶助を後押しするための情報をお届けしたいとPR TIMES MAGAZINE編集部は考えます。プレスリリースにまつわる各社の決断と行動について、情報をお寄せいただける企業様は、是非こちらまでプレスリリース情報をご連絡ください。

新型コロナウイルス関連のプレスリリース4分類

1月中旬から本日に至るまで、PR TIMES上では新型コロナウイルスに関連する様々なプレスリリースが配信されています。 今回はプレスリリースの内容によって分類した以下4つの種類のうち、「 困っている方々への支援(無償提供)に関するプレスリリース」について参考にしたい各社のケースをご紹介していきます。

  1. 中止・延期など非常時対応に関するプレスリリース
  2. リモート対応など働き方の変更に関するプレスリリース
  3. 困っている方々への支援(無償提供)に関するプレスリリース
  4. 意識調査などその他のプレスリリース

意識調査などその他のプレスリリース

新型コロナウイルスは、世界が初めて経験する脅威であることから、様々な意識調査やレポートが公開されています。社会事象を多角的に捉えるには有用な情報といえます。

①調査結果と考察をまとめて配信

3月12日に配信された株式会社CoLifeさんのプレスリリースでは、室内喚起の需要が高まりつつあることについて、同社が提供する24時間換気システムの「換気口フィルター」出荷枚数が、昨対比120%超(2020年2月)になった事実をもとに発表されました。また、これと合わせて、同社が有する「室内換気」に関する調査結果も詳細に紹介されています。

株式会社CoLifeさんのプレスリリース事例
換気をする場合に行うことの結果グラフ(同社プレスリリースより)

こちらのプレスリリースのポイントは、感染症対策として有効な「室内換気」に関して、より正確な情報を提供することを目的に、調査結果がまとめられていることです。

『「24時間換気システム」について理解している方は35.3%、さらに、内蔵の「換気口フィルター」をきちんと交換している方は23.9%と低い実施率であると…』というように、調査結果をもとにした事実が紹介されています。その上で、『「換気口」はきちんと開けておくことが重要』などという風に、企業としてのコメントも添えられています。

日々様々な考察が飛び交う中で、正確な情報を知りたいニーズは高まっています。そして、より多くの人に伝えるためには誰もがわかりやすく理解ができる咀嚼した説明とセットであることが大切です。本リリースは、その両方が満たされているといえるでしょう。

②アイキャッチとサマリで誰にでも分かりやすく

4月15日に配信された株式会社テテマーチさんのプレスリリースでは、 新型コロナウイルスの感染拡大が人々のライフスタイルに大きな影響を与えていることを受け、同社のInstagram分析ツール「SINIS」に蓄積された80万件の投稿データとユーザー動向から明らかになった、生活者の行動変容について調査結果を発表。

特徴的なのは、メイン画像を詳細なグラフ画像ではなく、調査の主旨や自社サービスの特徴を一目で伝えられるプレスリリース用のアイキャッチを用意している点です。

株式会社テテマーチさんのプレスリリース事例
プレスリリースに用いられたアイキャッチ画像(同社プレスリリースより)

ここ数か月、調査結果を公表するプレスリリースの中でも、新型コロナウイルスに関連するテーマを扱う企業は非常に増えています。しかし如何にキャッチーなタイトルやトピックスでも、「なぜ自社でこの調査結果を公表するのか」が曖昧な場合は説得力が薄く、メディアの情報源としては扱われにくいでしょう。

一方、今回のテテマーチ社の意識調査は、同社が提供する分析ツールだからこそ読み取れるInstagramのユーザー動向をもとに、社会の行動変化の一端を示すものです。調査結果の個別グラフはイチ生活者には難しい情報ですが、調査結果のサマリは誰が見ても理解しやすい言葉になおされ、一方的な発信にならないようまとめられている点もGOODポイントでしょう。

株式会社テテマーチさんのプレスリリース事例2
「学習コンテンツ」の平均表示回数と平均保存数(同社プレスリリースより)

③スピードと企画力で社会が求めるデータを提示

4月17日に配信された株式会社アスマークさんのプレスリリースでは、 「感染への恐怖心・意識」 に関する生活者の意識調査の結果が公開されました。同社は4月1日以降、 新型コロナウイルスによる社会混乱・経済影響に対して、マーケティングリサーチ会社として「生活者の意見を正確に伝える」ために、毎週3回のペースで新規調査データを公開。こちらのプレスリリースもその取り組みの一環となります。

株式会社アスマークさんのプレスリリース事例
自分事レベルのグラフ(同社プレスリリースより)

プレスリリースの調査概要によると、当調査は前日夜~当日朝にかけておこなわれ、その日のうちにプレスリリースに内容をまとめて、配信されています。情報をまとめる速さは、まさにマーケティングリサーチを事業とする会社ならではのスピード感です。こちらを月・水・金と週3日、4月末まで継続することそのものが、調査の企画力や実行力を示す証左になるといえるでしょう。

またプレスリリース内では、調査日と、その時点における社会的ニュース(当該リリースでは、 一人当たり一律10万円の支給が政府で検討されていた時期であることに触れられています)について言及されており、それらに関する世論を深堀するようなかたちで調査が設計されています。

同社の強みを生かした調査企画力で、質・量ともに高いレベルの情報発信をおこなうことそのものがブランドとして認知されますね。そして何よりも、未曽有の事態に不安な気持ちを抱える生活者に向けて、世の中が求めるデータをタイムリーに提示しつづけようとする姿勢が素晴らしいです。

自社にとっての当たり前も誰かのヒントになる

新型コロナウイルスに関する中止・延期のプレスリリースは、今も連日配信がなされています。ひとつひとつのプレスリリースには、その会社ならではの決断のストーリーがあるでしょう。自社にとっては当たり前のことでも、誰かにとって有益なヒントになるかもしれません。様々なケースを参考に、今後の対応発表も是非検討してみてください。

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この記事のライター

PR TIMES MAGAZINE執筆担当

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『PR TIMES MAGAZINE』は、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」等を運営する株式会社 PR TIMESのオウンドメディアです。日々多数のプレスリリースを目にし、広報・PR担当者と密に関わっている編集部メンバーが監修、編集、執筆を担当しています。

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