コスメ・ビューティー関係のプレスリリース事例10選【作成時の5つのポイント】

広報担当者であれば、必ずしも作成することとなるプレスリリース。プレスリリースは、広報活動の基本であり、メディアに対して自社の情報を伝えるために必要不可欠です。プレスリリースで何を発表すべきかは、業界や業態によって異なります。

この記事では、コスメ・ビューティ関係のプレスリリースにフォーカスします。各社の事例とともに、プレスリリース作成のポイントをご紹介します。

コスメ・ビューティーに関するプレスリリースの事例10選

コスメ・ビューティーに関するプレスリリースは、どのような切り口で作成するべきなのか、10社の事例とともに紹介します。

事例1.ランコム

ランコムの事例

【ランコム】マスク時代のアイケアに。スキンケア発想の2製品が本日10月16日(金)登場。」では、どの肌悩みに対する商品なのか、明確に書くことで、どのターゲットに対するプレスリリースなのかを明確にしています。

プレスリリースがきっかけで、各メディアの新商品紹介記事や、コスメ特集内での掲載を獲得できる可能性があります。新製品の発売情報は必ずプレスリリースで発表しましょう

商品名、発売日、商品の特長、商品画像、価格、容量などを盛り込むにようにし、プレスリリースを見ただけでどのような商品なのか、分かりやすい内容にすることがポイントです。また、コスメ・ビューティーは、価格帯や製品の特長によって、顧客ターゲットが異なります。発表する新製品が、年齢や嗜好などで分類した際に、どこのターゲットに向けた製品なのか、またその顧客が接触するメディアがどこなのかを意識しながら作成するようにしましょう。

事例2.パルファン・クリスチャン・ディオール

パルファン・クリスチャン・ディオールの事例

パルファン・クリスチャン・ディオールが発表した「輝く星空がデザインされたクリスマス限定パレットで心躍るホリデーを」のプレスリリースは、季節がイメージできるようなタイトルや画像を用いて、読む人がワクワクする内容になっています。

クリスマスなどのホリデーシーズンや、各季節ごとの限定アイテムは、顧客からの関心が高く、また多くのメディアが限定アイテム特集を毎年企画しています。「数量限定だから」と臆することなく積極的にプレスリリースを発表しましょう。

事例3.キールズ(日本ロレアル)

キールズ(日本ロレアル)の事例

キールズが発表した「志尊淳さん、ゆりやんレトリィバァさんがキールズファミリーに仲間入り。特設WEBサイト・ブランドパートナー就任ムービー 10月8日(木)より公開」のプレスリリースは、キャスティングに至った背景や、著名人からのブランドや製品に対するコメントを盛り込むことで、オリジナリティのあるプレスリリースになっています

ブランドサイトや、TV CM、雑誌広告などに著名人をキャスティングもニュースになるため、積極的にプレスリリースを活用しましょう。また、製品情報もあわせて盛り込むことで、製品のアピール場としても活用できます。

事例4.YSL BEAUTY JAPAN(日本ロレアル)

YSL BEAUTY JAPAN(日本ロレアル)の事例

YSL BEAUTY JAPANが発表した「〈10/16(金)YSL BEAUTY TWITTER ライブ配信〉スペシャルゲスト ねお『NOEL 限定コレクション大解剖編』放送決定!」のプレスリリースは、イベントにキャスティングする著名人の画像を、プレスリリース内の目立つ位置に配置し、アイキャッチとして活用しています。

ポップアップストアや、SNSを活用したライブ配信などイベントを実施する際には、プレスリリースが告知ツールのひとつになります。開催日時、開催場所、イベント内容、参加方法を明記し、集客の導線として活用しましょう。

事例5.コフレドール(カネボウ化粧品)

コフレドール(カネボウ化粧品)の事例

コフレドールが発表した「いつでも、どこでも、好きな時にメイクカウンセリングが受けられる 世界初搭載!!コフレドールに先端AI技術*デジタルサービス「COFFmi」を運用開始~約7,000通りのメイク提案を可能に~」のプレスリリースは、スマートフォンひとつで誰でも受けられるサービスはニーズがあり、良い顧客体験となることから、メイクアイテムのカウンセリングが受けられるデジタルサービスを紹介しています。

コスメ・ビューティーブランドが競合と差別化させるためには、ブランドの価値を高めていく必要があります。今の時代、素晴らしい製品を作るだけでは、消費者からの支持は得られにくく、ブランド体験がブランドの価値を高める上で重要になっています。ブランド体験のひとつに、サービスの提供があります。サービス利用者を増やすためにも、ローンチの際にはプレスリリースで発表しましょう。

事例6.資生堂

資生堂の事例01

資生堂が発表した「資生堂、加齢による皮膚免疫力変化のメカニズムの一端を解明」のプレスリリースは、見識のある研究機関との、これまで未解明だったメカニズムについての共同研究結果を紹介しています。

製品の販売元である企業の信頼性を高めるためには、自社が保有している研究結果の発表が有効です。最新の研究結果や、自社でしか実現できない研究内容であれば、技術や専門性の高さをイメージづけることが可能です。製品の直接的なPRにはなりませんが、きちんと研究された上で製品がつくられていると消費者に認識してもらえるため、結果として製品へも良い影響をもたらします

事例7.資生堂

資生堂の事例02

資生堂が発表した「夏のマスク、9割の方がお悩み 悩みは「暑さ・蒸れ」「メイク落ち」「肌荒れ・ニキビ」「マスク焼け」 ~夏マスク生活を快適に過ごすためのポイント~」のプレスリリースは、調査結果だけでなく、結果からさらに展開できるコンテンツを掲載してたことで、メディアにとって記事展開のイメージがしやすい内容となっています。

すでに発売から時間が経過している製品は、新製品と比較して、メディアに取り上げてもらいにくくなります。記者に関心をもってもらうためには、トレンド情報と掛け合わせて商品をアピールする必要があります。トレンド情報を伝えるためには、インターネット調査などで導き出した結果を発表する、調査レターが有効です。

事例8.KATE(カネボウ化粧品)

KATE(カネボウ化粧品)の事例

カネボウ化粧品が発表した「「綾波レイ、はじめての口紅」かつて見たことのない綾波レイが描かれたKATEとエヴァンゲリオンのコラボ商品「ケイト レッドヌードルージュ(EV)」。11月4日(水)よりWebにて数量限定で予約受付開始」のプレスリリースは、コピーを入れたことで、コラボレーション相手の世界観がさらに表現された内容になっています。

キャラクターやアーティスト、他業界などとのコラボレーションは、コラボレーション先のファンや新しい顧客を獲得するチャンスとなります。プレスリリースには、製品に関する情報以外に、コラボレーションの背景や、コラボレーション相手の紹介も盛り込み、コラボレーション先のファンにとって心地よい構成にしましょう。

事例9.資生堂

資生堂の事例03

資生堂が発表した「”カラー”や”質感”で楽しむ夏メイク ~マスク着用時も、プラスワンアイテムで脱マンネリ~」のプレスリリースは、メイクアップノウハウの中で使用した製品を一つひとつ紹介したことで、購買の後押しにもつながるような内容になっています。

自社の製品を使ったメイクアップノウハウは、ブランドサイトに掲載するだけでなく、プレスリリースでも発信しましょう。今やプレスリリースは、メディアへのアプローチとしての役割だけでなく、活用方法が広がっています。例えば、PR TIMESのようなプレスリリース配信プラットフォームを使うことで、一般生活者に直接情報を届けることができ、さらにSNSでの拡散も期待できます。ブランドサイトへの誘導の役割も担えるので、積極的に発信しましょう。

事例10.ポーラ

ポーラの事例

ポーラが発表した「新B.A 売上速報 『B.A ローション発売4日で、約4.1万個を販売※1!』」のプレスリリースは、売上速報とともに、実際に顧客から届いた声を紹介することで、製品の魅力を客観的に伝えることができます。

短期間で大ヒットとなった製品や、ロングセラーで愛されている製品は、販売実績をアピールすることで、人気製品という箔をつけることができます。また、ヒットに結びついた理由や考察も伝えると良いでしょう。

コスメ・ビューティーに関するプレスリリースを作成するときのポイント

コスメ・ビューティーならではの、プレスリリースを作成するにあたっての5つの重要なポイントをご紹介します。

ポイント1.ブランドの世界観を表現したキービジュアル

消費者がコスメ・ビューティー製品を購入する際、スペックのみならず、ブランドが持つ世界観に好感が持てるかどうかが製品選びのポイントにもなります。プレスリリースでブランドの世界観を表現するためには、白抜きの製品画像だけではなく、キービジュアルを用意すると良いでしょう。社内のブランドマネージャーやデザインチームと協力しあい、ブランドの魅力が伝わるキービジュアルを開発しましょう。

ポイント2.質感や仕上がりがイメージしやすいキーワード選び

製品の質感、製品を使用したあとのメイクの仕上がりは、最も伝えたいポイントでありながら、画像だけでは伝わりづらいのが課題です。その場合は、「ホイップクリームのような質感」「シルクをまとったような仕上がり」といったように、イメージしやすい言葉に例えて表現すると良いでしょう

ポイント3.効果・効能の表現には注意を

製品の効果・効能がきちんと立証されていないものに関しては、薬機法に触れてしまう可能性があるため、むやみやたらに記載することのないよう注意しましょう。立証されているものに関しては、どのような試験を通して得られた結果なのか、注釈等で説明すると安心です。

ポイント4.有効成分はアピールしよう

効果・効能を高める有効成分や、希少性の高い成分の配合は、製品の価値を高め、消費者の心を動かす要素です。プレスリリース内で成分に関する解説をし、アピールするようにしましょう。その成分が一般的に認知がなかったとしても、今後注目される成分になる可能性があります。タイトルなど目立つところに盛り込むのも良いでしょう。

ポイント5.時節を意識した文脈づくり

新製品の発表も、時節を絡めた文脈にすることで、今報道として取り上げる価値がある情報としてメディアに認識してもらいやすくなります。例えば、ニューノーマル時代においては、「マスクをしていても崩れにくい」や「マスクによる肌荒れを解決する」など、マスクに関するキーワードを追加すると良いでしょう。

コスメ・ビューティのプレスリリースは新製品発表だけじゃない。切り口を変えて、積極的に発信しよう!

今回はコスメ・ビューティー関係のプレスリリース事例とともに作成のポイントをご紹介しました。

各社の事例からも分かるように、コスメ・ビューティー関係のニュースバリューは、新製品がなければ作れないということはありません。新製品の発売がない時期には、調査レターや研究結果の発表など、ネタを生み出し、メディアとのリレーションが途絶えないようにしましょう。また、コスメ・ビューティー関連製品は、季節やトレンドに乗り遅れることのないよう情報発信することが大切です。発信のタイミングにも気を付け、戦略的にプレスリリースを活用するようにしましょう。

この記事のライター

野崎 有希

PR Agency、HR TechにてPRとマーケティングを経験したのち、現在は通販会社(ショップジャパン)の広報部に所属。コーポレートPR、プロダクトPR、採用PRの戦略立案に従事。社会人キャリアはずっとコミュニケーションに関わる仕事をしています。人生のミッションは、「みんなの応援団」!周りの方が幸せになるきっかけをPRの力で作りたい。‟その人“の魅力を引き出すインタビュー記事は、読むのも書くのも好き。

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