【トレンド徹底活用術 vol.19】お月見編:「見た目や行動から連想する」がポイント!

想いを込めたプレスリリースをより多くの人に興味を持ってもらうためにも、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報はうまく活用したいですよね。

自社の情報に時節やトレンド情報をかけ合わせることで、より注目度を上げ、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まります。 

トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部が、トレンドキーワードをプレスリリースへ落とし込む方法を考察。 

本記事では「お月見」をピックアップして、特に需要なステップを解説します!飲食店・宿泊施設を運営する企業や雑貨・小物を販売する企業の方は特に活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

お月見をプレスリリースに活用する重要な3ステップ

昔から日本人に愛され親しまれてきた行事のひとつ、「お月見」。今でもお団子やススキをお供えして、月を眺めたりして楽しむ風習が残っています。

近年では、多くの人が自分のSNSアカウントに月の画像を投稿するなどして、お月見を楽しんでいる様子がうかがえます。そのため、お月見とかけ合わせた企画を実施したり情報発信に活用することで、生活者にプロダクトを見つけてもらう機会になるのではないでしょうか。

しかし、すでにあるプロダクトやサービスを何かとかけ合わせて情報発信したり企画することは発想力が必要で、なかなか実施できない企業も多いと思います。どのようにトレンドキーワードを活かせばいいかわからない、アイデアが浮かばないと広報担当者さんでも悩むポイントだと思います。

そのような悩みにお答えすべく、日本の秋の風習「お月見」を活用したプレスリリースの作成について解説。基本となる全ステップは以下9つです。

トレンドキーワードをプレスリリースに活用する基本の9ステップ1

本記事では特に重要な3つのステップを解説していきます。基本となる全9ステップについては以下の記事で解説しています。参考にしてみてください。

広報打ち合わせイメージ1

重要STEP1.お月見の由来や慣習について調べる

まずは、お月見の由来や、お月見の際に行う慣習について知るところから始めましょう。

由来や慣習を知る意味

古くからの行事は由来に諸説あったり、地域によって慣習が異なったりするなど、調べることで意外な側面を知ることも多いものです。また、時代の変化によって新たな親しまれ方になっているケースもあります。

地道なリサーチではありますが、本来の意味や由来、新たな側面を見出すことは、トレンドを活用した情報発信をする上で、土台となる基礎知識となります。 

お月見の由来

お月見は中秋の名月を愛でる慣習です。日本にはもともと月を愛でる慣習が縄文時代のころよりあったようですが、平安時代にお月見の慣習が中国から伝わると貴族たちの間で流行しました。

当時は月を眺め、お酒を飲みながら詩歌や管弦などを楽しむ催しでした。その後、室町時代に月にお供え物をする慣習が生まれ、江戸時代になって庶民に広まったと言われています。

お月見の慣習

お月見では、月にお供え物をします。それぞれのお供え物についても調べてみましょう。

お団子

お供え物と言えばお団子のイメージがありますが、ちょうど中秋の名月の時期がサトイモの収穫時期に重なることから、サトイモをお供えしていました。

その後、月見の慣習が庶民に広がると、お団子をお供えするようになりました。米の収穫時期でもあることから、米から作られた上新粉を使ってお団子を作ることが一般的です。

ススキ

もう一つの代表的なお供え物といえばススキです。ススキは月の神様の依り代としてお供えされています。

本来、この依り代の役割となるものは稲穂なのですが、年によっては収穫前のこともあり、ススキが代用され一般化しました。今でも一部の地域では稲穂をお供えしているようです。ススキには魔除けの力があると信じられており、お月見で供えたススキを玄関先に飾る慣習もあります。

また、江戸時代以降、五穀豊穣を祝うために栗やサトイモを一緒にお供えするようにもなりました。

メモ_イメージ

重要STEP2.今年ならではの傾向や対策をチェック
~中秋の名月の日にちや関心の高まる時期は?~

プレスリリースは配信するタイミングも重要です。「中秋の名月がいつなのか」「いつ頃からお月見への関心が高まるのか」を知ることで、ベストなタイミングの配信につながります。 変動するものなので毎年確認しましょう。

中秋の名月の日にち

中秋の名月は旧暦の8月15日(十五夜)の夜に見える月のことを指します。しかし、現在は暦が異なるため、毎年十五夜の日にちが変わります。必ず十五夜の日にちはチェックしましょう。ちなみに、2021年の十五夜は9月21日です。

参考:国立天文台 中秋の名月(2021年9月)

お月見への関心が高まる時期

季節性のある情報は昨年以前のデータを調べることで、傾向をつかむことができます。関心が高まっているタイミングに合わせて配信すれば、「お月見」を楽しみたいと考えている生活者の目に留まりやすくなります

関心の高まりを知る一つの指標はインターネットでの検索数です。「Googleトレンド」では、指定した期間の検索の多い時期と少ない時期を知ることができるので、傾向をつかむ溜めのツールとしておすすめです。

2016/06/01~2021/05/31の検索数の推移(キーワード:月見、十五夜)

過去5年間で調べてみると、「月見」「十五夜」どちらも8月の初め頃から検索数の増加がみられ、十五夜当日にピークになることが分かります。その年の十五夜の日にちが何日であっても8月中に配信するのが良いと推測できます。

発信したいプロダクトの情報整理や「お月見」に関する情報収集は7月中に行えると良いでしょう。

重要STEP3.プロダクトを落とし込んでポイントを整理
~お月見×プロダクトから見える情報発信のフックとは?~

これまでのSTEPで調べてきた「お月見」の情報とプロダクトを掛け合わせて、情報発信のフックを考えましょう。「お月見らしさ」が演出されることで、プロダクトへの注目も高まるでしょう。

見た目から「お月見」とかけ合わせる

お月見から連想される“モノ”には、月、お供え物のお団子、ススキ、そして月といえばうさぎがあります。特に、飲食店や雑貨を販売する企業は活用しやすいので、形や色合いなどからこれらのモチーフに見立てることができないか考えてみましょう。

玉子を月に見立てたメニューなど、見た目でかけ合わせた商品は私たちの周りにも多くあります。

<見た目からヒントを得る例>
・月見うどん
・月見バーガー

行動から「お月見」とかけ合わせる

お月見の際の行動からもヒントが見つかるのではないでしょうか。月を眺める・見上げるという行動から紐解くと、かけ合わせる企画は広がりそうです。

<行動からヒントを得る例>
・月を眺められる部屋の宿泊代だけ安くする「お月見プラン」を期間限定で実施
・プロジェクションマッピングされた月を眺めながらサウナやエステ

また、現在の行動様式を考え、おうち時間でオンラインやSNSを活用したお月見を楽しめるイベントやキャンペーンを提案するのも1つの方法です。

目的から「お月見」とかけ合わせる

お月見では、ススキを魔除けのために玄関先に飾り、五穀豊穣をお祝いするために栗やサトイモをお供えします。お月見の新しい楽しみ方を提案してみましょう。

 <目的からヒントを得る例>
・魔除けの力があると信じられているパワースポットを巡るプラン
・五穀豊穣を祝うための栗やサトイモを使った料理の提供

トレンド情報をかけ合わせることは、アピールする手法の1つですが、企画を考えてみて「無理がある」と感じたときは、メディアや生活者も同じことを感じる可能性が高いので、かけ合わせないという選択をすることも重要です。常に客観的な視点も持ち、第三者に意見をもらうなどしましょう

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些細だけれど大切なポイント

主に重要となるステップは上記3点です。しかしそれ以外にも些細だけれど大切なポイントがあります。基本ステップに沿って実行する際の参考にしてみてください。

その他ポイント.映える画像を用意する

「お月見らしさ」を伝えるには、言語化して伝えることも重要ですが、イメージとして伝えることも重要です。

<お月見をイメージさせる画像の例>
・お月見をテーマにしたメニュー
 →商品の周りにススキやお供え物に見立てた小物を設置

・お月見宿泊プラン
 →旅館の窓から月を見上げている人物込みの様子

視覚的にもお月見だとわかるようにすることで、企画のアピールポイントが伝わりやすくなります。 

お月見の由来や慣習の知識を活かした企画を実現し、お月見の新しい楽しみ方を提案する情報発信をしよう!

日本人は縄文時代から月を愛でてきました。その趣向は数千年超えても変わりませんが、慣習は少しずつ変化し、受け継がれています。

自社のプロダクトやサービスを見つめ直し、現代だからこそ実現できるお月見の楽しみ方を提案することが重要でしょう。

本記事を参考に、自社らしい「お月見」を発信してみてください。

<編集:大森 美野>

トレンドキーワードをプレスリリースに活用する基本の9ステップ2

この記事のライター

山下 誠矢

2019年PR TIMESに新卒で入社。アカウントプランナーとして企業のプレスリリース配信のサポートや提案を行っています。地方金融機関と連携して地域企業の情報発信支援も担当していました。PRとプレスリリースのハードルを下げ、広報・PRをはじめられる方に気付きを与えられる記事を発信していきたいと思います。休日は、絶賛卓球強化中。

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