自社の新情報に関するプレスリリースは、時節やトレンド情報をかけ合わせることで、より注目度が上がり、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まります。
本記事では、トレンドキーワード「七夕」をピックアップ。伝統的に食べられているそうめんやちらし寿司などを扱うグルメ業界、「ギフトの日」でもあることからギフトにぴったりなジュエリーなどを取り扱う企業の方は特に活用しやすいトレンドです。ぜひ参考にしてみてください。
「七夕」をプレスリリースに活用するSTEP
梅雨が明けて気温も上がり本格的な夏がやってくる狭間に訪れる「七夕」。イベントの少ない6月から月も変わり、メリハリを付けて市場を盛り上げるためにも積極的に活用したい記念日です。
「短冊に願いごとを書く」「織姫と彦星が会える」といったイベント性はあるものの、広報PRに活かすためには、どのように取り入れられるのか悩んでいる担当者も多いのではないでしょうか。そのような悩みにお答えすべく、「七夕」に関するプレスリリースの作成から配信方法をご紹介します。
基本の8ステップは以下です。なかでも、「七夕」のプレスリリース配信に特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。
基本となるステップについてはこちらの記事で解説しています。
画像素材にこだわる
プレスリリースの画像は、商品やサービスの特徴を視覚的に伝えることができる重要な要素です。また、テキストでは伝えきれない魅力を表現することもできます。
「七夕」に関するプレスリリースに掲載する画像は、夜空や星をイメージした背景で撮影したり、ペルソナと親和性の高い小物を添えたり、商品単体を撮影することもあるでしょう。また、イベントシーンを撮影する場合は、夜空・星のほか、カラフルな短冊なども用いて、煌びやかな雰囲気を演出するなども読み手にイメージが伝わりやすいのではないでしょうか。
なお、プレスリリースに使用する画像は、上記のような季節感を表現したものだけでなく、実際にプロダクト・サービスの利用シーンを視覚で捉えられるような工夫も必要です。
画像にこだわることで、商品やサービスを利用するイメージが膨らみ、生活者の目に留まりやすくなります。また、地域性や限定性など、ニュース性が伝わる画像は、メディアに取り上げられる可能性が高まります。
<七夕のプレスリリースに活かせる画像の例>
1.利用イメージを膨らませる生活者向けの画像
- 七夕イベントやお花見スポットのMAPや風景、立地など
- 七夕限定プランの内容(料理や飲み物、プラン利用特典などがわかる画像)
- 商品・サービスの利用シーン(人物込みの画像など)
2.ニュース性を意識したメディア向けの画像
- 目玉となるサービス
- サービスイメージ
- 地域性や限定性(メディアフックとなる要素が盛り込まれた画像)など
1.利用イメージを膨らませる画像を用いたプレスリリース例
ドッグフードメーカーが、「七夕」にちなんだ季節限定商品を紹介。スイーツの写真はもちろん、断面の写真で味や生地を説明しています。丁寧なビジュアルに配慮することで、読者のイメージを膨らませた好事例です。
参考:《POCHI》季節限定「七夕デリ」を6月21日より発売開始
2.ニュース性を意識した画像を用いたプレスリリース例
東北三大祭りのひとつ「仙台七夕」の風情を伝えるための催しを、大阪で開催することを紹介したプレスリリースです。豪華絢爛な七夕飾りや、幻想的な笹舟燈籠の画像を掲載し、「七夕」の特別なイベントであることを伝えています。
参考:【6/1~8/8】「第十八回 梅田七夕」今年は本場仙台の吹き流し以外にもコラボレーションコンテンツが登場!
情報収集して傾向をチェック
市場の需要に沿った情報を提供するには、七夕が実際にどのように楽しまれているのか、どんな日と捉えられているのか、など情報を収集して世論を知ることが大切です。
世論を調査するには下記方法がおすすめです。
1.自社プロダクトと絡めてアンケート調査を実施する
2.SNSでの口コミを調べる
それぞれ詳しく説明します。
1.自社のプロダクトやサービスと絡めてアンケート調査を実施する
顧客を対象に自社で調査を行うと、プロダクトに反映しやすい声を収集できたり、顧客とコミュニケーションを取る接点にもなります。また調査結果もプレスリリース配信の機会となるので、調査実施を是非検討してみましょう。
以下のプレスリリースのように自社のプロダクトと関連した設問にすることもポイントです。他社の調査結果も参考にしてみてください。
参考:七夕に開催される店舗のイベントに「参加したことがある」
参考:七夕の願い事や由来アンケート調査結果
調査方法や調査リリースの作成については以下の記事も参考にしてみてください。
SNSでの口コミを調べる
SNSは生活者の声をリアルタイムで収集できる貴重なツールです。例えばInstagramのハッシュタグで「七夕」と検索すると以下のような結果となります。
#七夕 196万件
#七夕グリーティング 8.3万件
(2024年7月現在)
七夕イベントに参加した人の投稿が多くを占める一方で、ニューノーマル時代と呼ばれる昨今、「おうち時間」での楽しみを発信する投稿も増えていることがわかります。
#七夕飾り 16.9万件
#七夕ごはん 3.9万件
(2024年7月現在)
このようにSNSを調べてみると、生活者がどのように過ごしているのかが見えてきます。「七夕」に思わず投稿したくなるような、いつも以上に「映える」画像素材の重要性も感じられるのではないでしょうか。どんな投稿があるのか、ほかのハッシュタグも見てリサーチしてみましょう。
ペルソナをイメージ
自社の商品やサービスを誰に一番伝えたいのか、ペルソナをしっかりと設定することによって、どのような切り口で提案するとよりよいのかも見えてきます。
設定したペルソナによって画像作成など情報発信にも影響を与えます。アピールポイントやプロダクトの魅力をしっかり伝えるためにも、ペルソナからズレていないか随所で意識することが大切です。
なお、ペルソナは、プロダクトやサービスの企画・開発の段階である程度決まっていることも少なくありません。企画・開発に携わった他部署とも擦り合わせてくことをおすすめします。
ペルソナ設定の仕方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
調べた情報を箇条書きで整理
ここまでに得た情報の中から、自社のプロダクトやサービスの魅力を発信するうえで活用できそうなものをピックアップしてみましょう。自社の売り込みとトレンドがなぜ合致しているのか、言語化しておくことが大切です。
例として、新商品のスイーツの発売に関するプレスリリースの場合を例に挙げてみます。自社で「七夕で短冊に書きたい願いごと」を調査した結果、「ダイエットが成功しますように」という願いごとが上位を占めていた場合、自社の新商品がカロリーオフであること、ダイエット時の間食に最適なことなどをアピールできるでしょう。
細かな配信設定を活用してプレスリリースを配信
プレスリリースを配信する方法はさまざまです。どの方法で配信するにしても、誰に届けたいのか具体的にイメージすることが大切です。PR TIMESでは広く情報を公開できるだけでなく、届けたい相手にしっかりリーチするための配信機能があります。
自社の情報が「七夕」に関連しているものだとすぐにわかるように、「七夕」のキーワード登録は必ず行いましょう。また、自社プロダクトやサービス名のほか、商品・サービスのジャンル、関連性のあるキーワードも登録することをおすすめします。
PR TIMESにおけるキーワード設定については、こちらの記事を参考にしてみてください。
なお、プレスリリースを配信した後の行動も重要です。プレスリリース配信サービスを利用した場合は、自社のホームページにもプレスリリースを掲載したり、SNSでプレスリリースページのURLをシェアしたりするなど、より多くの人の目に留まるよう努めましょう。
プレスリリース配信後の活用方法については以下の記事も参考にしてみてください。
こだわりの画像や生活者の声を活かした効果的なプレスリリースで「七夕」市場を盛り上げましょう
「七夕」はバレンタインやハロウィンなどに比べると、誰と何をして過ごす日なのか定番化されておらず、市場規模の情報や関連する調査結果もやや少ないのが現状です。そのため、情報発信に悩むことも多いでしょう。
そんなキーワードだからこそ、市場規模の拡大や新たな定番イベントとなり得る可能性があるのではないでしょうか。
生活者が「七夕」をどのように捉えているのか、どのようなニーズがあるのかを調査することから始めてみましょう。さらにその情報と自社プロダクトをしっかり関連付けて、魅力が伝わる情報発信が重要になってくるのではないでしょうか。
この記事を参考に、ぜひ「七夕」市場を盛り上げていきましょう。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
七夕のプレスリリースの書き方に関するQ&A
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