年始の挨拶回りは、昨年の感謝を伝え、今後の抱負を共有する大切な時間です。企業によって要否や手段が異なるため、相手に負担をかけないスケジュール調整や手土産選びなど、悩みを感じることも多いのではないでしょうか。
本記事では、挨拶回りの意義や要否の判断基準、訪問時のマナーなどを幅広く解説。相手別に使える挨拶例と、広報PR担当者向けのポイントも複数ピックアップしていますので、挨拶回りを控えている方はぜひ年始に向けて参考にしてください。
年始の挨拶回りとは
年始の挨拶回りとは、新年を迎えるにあたって、自社のステークホルダーへ昨年の感謝と今年の抱負を伝える慣習です。取引先や顧客、協業パートナーはもちろん、メディア関係者や社内ステークホルダーなども含まれます。
単に挨拶を交わすだけでなく、名刺交換や近況報告を行いながら、今後のビジネス関係をより良好で強固なものにするのも重要な目的です。一方で、年賀ハガキで挨拶をする機会が減ったのと同様に、挨拶回りを必須だと考えない人も増えています。かつては「年始の挨拶回りはするべき」がビジネスマナーでしたが、時代の変化に合わせて、相手の考えも尊重しながら実施するか決めてもよいでしょう。
年始の挨拶回りは必要?訪問の価値と判断基準
年始の挨拶回りは、取引先やメディア関係者などステークホルダーとの関係を構築するために重要な行為です。相手の負担になる場合は無理な訪問を避けるべきですが、毎年複数のステークホルダーへ挨拶回りを行っている方も多いでしょう。年始の挨拶回りにおける訪問の目的や要否について解説します。
関係性が深い相手なら訪問するのがベター
主要な取引先や長期的に協業を続けているパートナー企業など、関係性の深いステークホルダーであれば直接訪問するのがベターです。メールや電話では伝わりにくい熱意・誠意を直接共有できるメリットがあります。
また、前年に新しく取引を開始した相手や、トラブル対応などで特に支援を受けた相手の場合も、直接訪問して挨拶したほうが好印象になるでしょう。広報PR担当者の場合も同じく、取材依頼をすることが多いメディアに対しては特に、本音で素直に話し合うよい機会になります。
相手の負担になる場合は無理に訪問しない
訪問することで相手に大きな負担をかける場合は、無理に伺う必要はありません。年始は特に繁忙な企業も多いため、都合がよくないときは電話やメールで挨拶を済ませましょう。
リモートワークが中心の企業の場合、訪問よりも電話・メールが好ましいケースもあります。無理な訪問やアポイントはかえって悪い印象を与える可能性があるため、相手を優先して柔軟に対応することが大切です。
メディアへは挨拶メールのほうが好まれる可能性も
広報PR担当者がメディア関係者への挨拶回りを行う場合、訪問するよりもメールや電話で挨拶したほうが好まれるケースもあります。年始は取材や原稿執筆が立て込み、訪問でこれらの業務が滞ってしまうためです。
一方で、多くのメディア関係者が年始に報道できるニュースを探しています。提供できるネタがある場合はメールでまとめて報告し、「興味があればぜひ直接案内させてください」のような文言とともにアプローチしてもよいでしょう。
年始の挨拶メールについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧になってみてください。
年始の挨拶回りを行う時期
年始の挨拶回りは、1月7日の「松の内」までに済ませるのが基本です。そのうえで、相手の初出社日と繁忙期のスケジュールを考慮しながら、双方にとって負担の少ない日時をすり合わせていきます。
営業日は企業や部門によって異なりますが、正月の三が日と営業開始日は避けたほうが無難です。一般的には、年末の最終営業日までにメールでアポを取ります。社内での対応に追われている可能性が高いため、落ち着いたころを見計らって連絡しましょう。
また、1日に複数の企業へ挨拶回りを行う場合は、ルートを確認して順番を決めておくと移動の負担を減らせます。広報PR担当者は特に多くの訪問先を抱えるケースが多いため、事前に回る順番を決めてからアポを取るとよいでしょう。
挨拶回りの基本マナー
年始の挨拶回りに伺う際は、飛び込み訪問は避けて事前にアポを取っておきます。訪問する時間帯にも配慮し、なるべく気持ちよく挨拶を交わせるよう意識しましょう。身だしなみや名刺交換といった基本マナーはもちろん、手土産の要否も相手によって異なるかもしれません。挨拶回りのマナーとして押さえておきたいポイントを4つご紹介します。
訪問前に必ずアポイントを取り、飛び込み訪問は避ける
訪問の前には電話やメールで問い合わせ、挨拶に支障のない時間をすり合わせておきます。担当者が不在だったり、別の来客対応中だったりすると、先方に迷惑をかける可能性があるためです。
関係性によってはアポなしで訪問するケースもありますが、双方のためにもなるべく事前に相談しておいたほうがよいでしょう。また、このとき訪問する際の人数や役職を伝えておくと、相手も適切な対応者を用意しやすくなります。
訪問時間帯に配慮する(朝一番・昼前後・終業前は避ける)
訪問前のアポはもちろん大切ですが、訪問可能な時間帯の候補に配慮することも重要です。始業直後・終業直前のタイミングは業務に追われている可能性が高いため、10~11時または14~16時を目安に提案するとよいでしょう。
さらに、訪問先での滞在時間はなるべく短くしたいところです。長すぎると双方の負担になるため、15分前後を目安にスケジューリングするケースが一般的。短時間で切り上げることを前提に、相手の予定を尊重した姿勢を示しましょう。
手土産の有無や予算を把握し、渡し方に気をつける
年始の挨拶回りで手土産を持参する場合は、相手との関係性や想定人数に応じた予算で選びましょう。必ず持って行くべきというものではありませんが、日ごろの感謝を伝えて「今年もお願いします」という意図を伝える意味があります。
ただし、企業によっては贈答品そのものの受け取りをNGとするケースも。特に初めて訪問する企業の場合は注意しましょう。手土産を渡す際は相手の前で紙袋から品物を取り出し、正面を相手に向けて両手で差し出すのがマナーです。
身だしなみ・服装・名刺交換の基本的なマナーを守る
手土産の渡し方のほかに、身だしなみや服装、名刺交換といった基本的なビジネスマナーも押さえておくことが大切です。普段カジュアルな服装が認められている企業でも、挨拶回りの際はスーツやジャケットの着用が望ましいとされています。
特に年始の挨拶回りではコートを羽織る方も多いですが、建物に入る前に脱いで腕にかけて持ち歩きましょう。名刺は訪問者側から差し出し、相手が複数人いる場合は役職の高い人から順に交換するのがマナーです。広報PR担当者であれば、自社情報を伝えるために簡単な資料を持参してもよいでしょう。
年始の挨拶回りで使える言葉のポイント
年始の挨拶回りで直接訪問できる場合は、相手との関係性や立場に応じた言葉を選ぶことが大切です。電話やメールと同様の表現もありますが、昨年の活動やこれからの期待といった部分にも触れながら、簡単なエピソードトークを交わすとよいでしょう。年始に適切な挨拶例や、役員の方に向けた表現など、言葉のポイントを解説します。

年始の挨拶として適切な言葉の選び方
年始の挨拶は「明けましておめでとうございます」から始めるのが基本。次に、昨年お世話になったことと「今年もよろしくお願いします」という関係継続の気持ちを伝えます。
- 年始の挨拶:明けましておめでとうございます。
- 昨年の感謝:昨年は大変お世話になりました。
- 関係継続:本年もどうぞよろしくお願いいたします。
上記はビジネスシーン以外にも使える一般的な挨拶ですが、ここに具体的なエピソードを添えるのがおすすめです。「昨年の(企画名など)では多大なご協力をいただきありがとうございました」のように、相手との関わりがわかる振り返りを加えましょう。
役員や目上の人に向けた丁寧な表現
社長や役員など目上の方へ挨拶をする際は、より丁寧な敬語表現を意識しましょう。
- 昨年は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
- 本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 貴社のご隆盛を心よりお祈りいたします。
挨拶が堅苦しすぎると距離も遠く感じてしまうため、相手の人柄や関係性に応じてバランスを取ることが大切です。敬意を示すのはもちろん、親しみも同等に感じられるようなあいさつを心がけましょう。
昨年のお礼と、今年もよろしくという内容を自然に伝える方法
形式的で事務的な印象を与えないためには、具体的なエピソードを織り交ぜることも重要です。過去に成し遂げたプロジェクト・企画や、取引先にお世話になったことなどを具体的に想起し、感謝の気持ちと「引き続きお願いします」という関係継続の意思を共有しましょう。
- 今年は新プロジェクトにもお力添えをいただけますと幸いです。
- 引き続き情報交換をさせていただきながら、よい関係を続けていきたいと考えております。
ただし、あくまでも挨拶に添えるエピソードであるため、過度に営業を持ちかけるのは適切といえません。伝えたい情報がある場合は、別途資料を用意して訪問後に確認してもらってもよいでしょう。
広報PR担当者がメディアへ伝える際の適切なトーンと言い回し
広報PR担当者がメディア関係者に年始の挨拶をする際は、「自社情報を取り上げてくれたこと」「今後も情報提供したいこと」を軸に、昨年の感謝と今年の関係継続の意思を伝えましょう。
- 昨年は弊社の情報を多くご掲載いただき、ありがとうございました。
- 今年も価値ある情報提供を通じて、報道活動のお役に立てていただければと思います。
- 何かお手伝いできることがあれば、お気軽にお声がけください。
「今年も自社情報を取り上げてください」という旨を伝えたいところではありますが、直接的な表現は避けたほうが無難です。長期的な関係構築を実現するためにも、自然で誠実なコミュニケーションを意識しましょう。
【相手別】年始の挨拶回りで伝える言葉・会話例
ここからは、年始の挨拶回りにおける具体的な会話例をご紹介します。取引先や協業パートナー、社内外のステークホルダーなど、相手との関係性や立場に応じて適切な文脈を使い分けましょう。顧客の場合は取引内容、メディア関係者の場合はニューストピックなど、特に印象的なエピソードに触れるのがポイントです。
取引先・顧客向けの挨拶例
明けましておめでとうございます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで予定通りに進行し、よい結果を出すことができました。本年もより良いサービス提供に努めてまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
昨年の具体的な取引内容や成果に触れることで、感謝の気持ちをより強く伝えられます。すでに予定している新プロジェクトなどがある場合は、これにも軽く触れることで今後の関係構築につなげられるでしょう。
協業パートナー向けの挨拶例
明けましておめでとうございます。昨年は共同プロジェクト「(企画名など)」を通じて、多大なご支援をいただきありがとうございました。お互いの強みを活かした成果を生み出せたこと、大変嬉しく思っております。本年はまもなく新規プロジェクト始動に向けて動き出しますので、引き続きご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。
協業パートナーへの挨拶では、対等な立場での協力関係を意識することが大切です。「今後もともに成長していきたい」という姿勢を示すためにも、協業予定がある場合は期待感を伝えましょう。
社外ステークホルダー(行政・団体・金融機関など)向け
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年は弊社の活動に対し、格別のご理解・ご支援を賜りましたこと、厚くお礼申し上げます。本年も誠実な企業活動を続けてまいる所存でございます。引き続きご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
行政や金融といった公的機関の方へ挨拶する際は、格式の高い表現を意識するとよいでしょう。自社の事業内容や成果だけでなく、社会的責任や地域貢献への姿勢を示すことで、堅実かつ誠実な印象を強められます。
社内役員・経営陣への挨拶例
明けましておめでとうございます。昨年は〇〇(企画名など)について、△△さんには貴重なご助言をいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで〇〇の目標を達成することができました。本年はさらなる成果を上げられるよう尽力してまいりますので、引き続きご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
役員や経営陣など、社内の関係者へ挨拶する場合は、業務成果やプロジェクト名など具体的な内容に触れながら感謝を伝えます。「△△さんのおかげで成長できました」のようなエピソードがあると、会社や事業に対する前向きな姿勢を示せるでしょう。
広報担当者向け:メディア訪問時に使える短い会話例
明けましておめでとうございます。お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。昨年は弊社の新企画発表の際、詳しく取材いただいたことに大変感謝しております。今後も業界の動きや弊社の取り組みについて、タイムリーな情報提供を心掛けてまいりますので、何かお役に立てることがあればいつでもお声がけください。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
メディア関係者への挨拶も、長話は避けて簡単な会話で切り上げるのが適切です。ただし、年始は取材のネタなどを探している時期でもあるため、「新しい年のスタートはいかがでしょうか」「読者・視聴者の反応は年末年始で変化したでしょうか」といったかたちで、相手の状況を自然に引き出せるような質問を添えてもよいでしょう。
年始の挨拶回りに持っていくとよいもの
挨拶回りで手土産の持参を予定している方は、スタンダードな品物や価格帯を把握しておきましょう。広報PR担当者の場合、メディア関係者に渡す資料を用意しておくのも一案です。年始の挨拶として一般的な手土産と予算、企業資料などを注意点もふまえて解説します。
挨拶回りのお土産は人数や好みに合わせて選ぶ
年始の挨拶で渡す手土産として定番なのは、和菓子や洋菓子の詰め合わせです。個包装されたものであれば社内で分けやすく、金銭的な負担を感じさせない手軽さにも魅力があります。
年が明けて新しい干支になるタイミングでもあるため、干支にちなんだパッケージや、紅白のようにおめでたい色合いのお菓子を選ぶのもおすすめです。ただし、消費期限の短い生鮮食品や、冷蔵・冷凍が必要な品物は避けたほうがよいでしょう。
挨拶回りの手土産の予算とおすすめ商品
手土産の予算目安
年始の挨拶回りにおける手土産の予算は、3,000円~5,000円が目安です。相手との関係性や企業規模によって変動するため、長い付き合いのあるステークホルダーであれば5,000円程度、それ以外は3,000円程度と想定しておくとよいでしょう。
金額が高ければよいというものでもなく、高額すぎると相手に気を遣わせてしまいます。企業によっては手土産そのものの受け取りをNGとするケースもあるため、アポを取る段階で持参しても問題ないか確認できると安心です。
年始の挨拶におすすめの手土産3選
複数人で配りやすい菓子類ならセット商品やアソートがおすすめ
社内で分けやすい手土産を渡したい場合は、株式会社榮太樓總本鋪が年末年始シーズンに販売するパッケージを検討してもよいでしょう。10人以下であれば、株式会社シュクレイの「迎春ウーフィセレクション」のようなセット商品もおすすめです。
参考:「お年賀特集」が榮太樓公式オンラインストアにて公開中!
参考:≪お年賀ギフト≫イイトルミネ新宿の【woofie(ウーフィ)】から、新年のご挨拶にぴったりな『迎春ウーフィセレクション』が登場!
少し凝った手土産を選ぶなら干支デザインのインテリア・日用品もおすすめ
少し凝った手土産を渡すなら、株式会社中川政七商店が販売する「開運インテリア」のようなアイテムを選ぶのも一案です。しめ縄や鏡餅のほか、干支の動物をかたどった飾りなど予算とデザインに応じて検討できます。また、ブルーミング中西株式会社のハンカチは干支がデザインされており、特にその年ならではのギフトとして贈れます。
参考:中川政七商店からお正月飾りの新提案「開運インテリア」が登場
参考:【年末年始のご挨拶ギフトに】毎年好評の干支ハンカチ、2026年の主役〈午(うま)〉が登場!
挨拶に伺えない場合におすすめ
金券として受け取れない企業も多いため配慮が必要ですが、直接お会いできない親しい関係性の方への場合、株式会社ファクトリージャパングループや株式会社クオカードが提供するデジタルギフトもあります。
参考:クリスマスに今年一番の「おつかれさま」を贈ろう!期間限定“ボディメンテナンス”デジタルチケット(eGIFT)を発売
参考:年末年始のご挨拶にぴったりな2026年干支・お正月デザインが11月6日(木)より新登場 〜干支デザイン「QUOカード」または「QUOカードPay」が当たるXキャンペーンも開催!〜
企業資料(実績紹介・広報資料など)
広報PR担当者の場合は、手土産とは別に自社の実績や広報PR情報をまとめた資料を持参する場合があります。プレスリリースをまとめた資料のほか、取材可能なトピックを一覧にしたり、今後の企画カレンダーを渡したりしてもよいでしょう。
ただし、挨拶回りに合わせて大量の資料を渡すのは適切といえません。情報量が多くなってしまう場合は、相手が興味のあるトピックに合わせて渡せるよういくつかの資料を分けて持参するのも一案です。
担当者不在に備えておきたい「賀詞」を入れた名刺
事前に予定をすり合わせていても、急な予定変更で担当者が不在になるケースがあります。このような場合に備えて持っておきたいのが、賀詞を入れた名刺です。通常の名刺に「謹賀新年」「恭賀新年」といった賀詞を記載し、「本年もよろしくお願いいたします」と挨拶文を添えましょう。
会社を訪ねた際、受付や代理の方に手土産と名刺を預けておくと、誰からの挨拶だったかわかりやすくなります。メモを残す場合は、「挨拶に来たが不在のため、名刺で失礼します」と事情を書いておきましょう。
さらに、後日メールや電話であらためて年始の挨拶ができると、より丁寧な印象になります。
年始に訪問できない場合の代替手段
年始に訪問する余裕がない場合は、適切な代替手段を選びましょう。挨拶を省略するのは適切ではないため、年賀ハガキ・メール・電話のいずれかで対応するのがマナーです。
企業の場合はメールでの挨拶が一般的とされており、営業開始日に合わせて送付の準備を進めるケースが多く見られます。対面での挨拶と同様、事務的な印象を与えないようエピソードトークも交えながら「今年もよろしくお願いします」と結びましょう。
電話で挨拶をすることもありますが、メールに比べて相手の時間を割いてしまうため、時間帯に注意が必要です。可能であれば、事前にメールで「お電話でご挨拶させていただいてもよろしいでしょうか」と確認したほうがよいでしょう。
年始の挨拶回りでよくある質問(FAQ)
最後に、年始の挨拶回りについてよく見られる質問と解答をご紹介します。

訪問せずメールだけで済ませても問題ない?
関係性が浅い相手や、対面で会う機会が少ない取引先といった場合であれば、メールの挨拶で済ませても問題ありません。ただし、長く取引が続いている企業など関係性が深い相手の場合は、可能な限り訪問する時間を設けたほうがよいでしょう。
手土産は持参すべき?企業の規模で対応を変えるべき?
手土産は必須ではありませんが、感謝と「よろしくお願いします」という気持ちを表すために用意しておきたいものです。相手が贈答品の受け取りを禁止しているケースを除き、3,000円~5,000円の予算を目安に選ぶとよいでしょう。企業の規模で対応を変えるべきではありませんが、品物の個数は人数を想定したうえで選ぶのが適切です。
アポイントが取れない場合はどうすべき?
年始の挨拶回りのアポが取れない場合は、メールや電話での挨拶に切り替えます。飛び込みで訪問するケースもありますが、相手の負担を考えると避けたほうがよいでしょう。また、訪問時に担当者が不在である可能性も考慮し、賀詞入りの名刺を用意しておけると安心です。
訪問後にお礼メールを送るべき?
訪問後は「本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました」という一文とともに、挨拶に対応してくれたことに対するお礼メールを送付します。通常は訪問当日に送りますが、夜遅くなる場合は翌日に送付するとよいでしょう。形式的な文面にならないよう、当日の会話を振り返ることも大切です。
まとめ|最小の負担で最大の信頼を得る“年始の挨拶回り”を実践しよう
年始の挨拶回りは、相手との良好な関係性を構築する貴重な機会です。一方的に感謝を伝えるのではなく、相手の負担も考慮しながら、双方にとって無理のない範囲で挨拶の場を設けましょう。
広報PR担当者は特に、取材や掲載への感謝を伝えつつ「今年も情報提供します」という意思を伝えることが重要。ご紹介した挨拶文を参考にしながら、相手への敬意と感謝の気持ちを軸に年始の挨拶を実践してください。
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