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セミナーの集客方法10選|集まらない場合の対処法やオンライン・オフラインでの施策を徹底解説

「セミナーの集客に注力しているのに、人が集まらない」「次回のセミナーこそは、なんとか参加率を上げたい」と、頭を悩ませている広報PR担当者も多いのではないでしょうか。

人が集まらないセミナーには、いくつか共通する原因があり、当てはまる項目が多いほど集客が少ないセミナーになる傾向にあります。

本記事では人が集まらないセミナーの原因や対処法、オンライン・オフラインにおける適切なセミナー集客方法について解説します。

セミナーで人が集まらない場合の原因と対処法

人が集まりにくいセミナーには、いくつか共通する原因があります。ここでは、セミナーで人が集まらない5つの原因と、その対処法について解説します。

セミナーの目的が定まっていない

目的が明確に定まっていないセミナーは、人が集まりにくくなります。セミナー開催の目的は業種などによりさまざまですが、新規顧客の獲得や既存顧客の満足度向上、ブランディングや自社サービスの広報PR活動などが多いでしょう。

セミナーを企画する際に、目的が明確に定まっていないと、セミナーに呼び込みたい対象者の設定が曖昧になったり、対象を広げすぎたりする原因になります。さらに、呼び込みたい対象に対してベネフィットが伝わりづらくなることや、効果的な集客方法の選定がしにくくなることも考えられるでしょう。

セミナーの目的を定めるのが難しい場合、まず、セミナー開催によって達成したい目標をひとつずつ決めていくことで、目的が明確化しやすくなります。

目的の粒度としては、以下の点に留意すると設定しやすくなります。

  • 新規顧客の獲得
  • 既存顧客の満足度向上
  • 既存顧客との取引拡大
  • 新製品やサービスの認知度向上

セミナーの目的が定まることで、対象者の設定や集客方法の適切な選定などにつながります。目的が明確になり次第、運営関係者への周知徹底も行いましょう。

目的設定

呼び込みたい対象の設定が曖昧・広すぎる

企画の段階で、呼び込みたい対象者を具体的に設定することで、適切な集客方法や料金設定など、セミナーの具体的な詳細が決めやすくなります。

例えば、人材育成を題材としたセミナーを開催する場合には、以下のように対象者の属性をセグメントして決める方法があります。

(属性により対象者を設定する場合)

  • 関東圏の中小企業(業種、従業員規模まであるとなお可)
  • 経営者・会社役員・人事責任者など人事の決定権を持つ方
  • 30歳以上が多いと想定
  • 性別は問わない
  • 居住地もしくは勤務先所在地が東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県(オンラインイベントの場合は緩和項目になりやすい)

集客を期待するあまり、呼び込む対象者を広く設定しすぎたり、曖昧な設定にしたりすると、どのような対象者に向けたセミナーなのかがわかりにくくなります。さらに、どのような悩みや課題を解決するセミナーなのかも伝わりづらくなるため、対象者にベネフィットが伝わらなくなる懸念もあります。

対象者の設定は、企画の段階である程度詳細に決めておくと、セミナーの趣旨やベネフィットが伝わりやすくなるでしょう。

呼び込み対象に合う集客方法になっていない

集客方法は、呼び込みたい対象者に合う方法を選ぶことが大切です。やみくもに複数の集客方法を取り入れても、その方法が対象者に合っていなければ、参加につながりません。

例えば、若年層を対象としたセミナーにもかかわらず、オフラインの集客方法に偏りすぎてしまったり、SNS配信が少なすぎたりすると、対象者に認知されにくくなります。

活用する機会の多いWeb広告も、対象者に合う媒体に出稿しなければ、費用対効果が低くなります。集客方法を選ぶ際には、呼び込みたい対象者に効果的なアプローチができる方法を見極めましょう。

ベネフィットが伝わっていない

セミナーを企画するうえで、どのようなベネフィットを用意するかは、とても大切です。用意したベネフィットがしっかり対象者に伝わることで、セミナー集客につながります。

ベネフィットとは、何かを利用することで得られる利益のことを指します。この場合の利益は、金銭面の利益だけでなく、心理面や機能面での利益も含まれます。

ベネフィットは、メリットと混同されがちですが、意味が大きく異なります。メリットは、商品やサービスの売りや特徴を示す言葉です。一方ベネフィットは、商品やサービスを使用したうえで得られる利益や恩恵のことを指します。メリットの先にあるのがベネフィットということになるでしょう。

例えば、ビジネスマンを対象とした営業スキルアップセミナーであれば、参加して営業スキルを身に付けることで、給与などのインセンティブが増えるというベネフィットがあります。

セミナー参加者は、自分にどのようなベネフィットをもたらしてくれるセミナーなのかを理解したうえで、参加を決めます。参加費用が高額になるほど、その意識は高まるでしょう。セミナーを企画する際は、目的や対象者に合ったベネフィットを用意し、対象者にしっかり伝えることが重要です。

告知スケジュールが十分に取れていない

告知開始時期は、少なくとも開催日の1ヵ月半から1ヵ月前までに設定するのが良いでしょう。セミナーの内容がいくら魅力的でも、告知スケジュールが十分確保できない場合、見込んだ集客数に達しないことがあります。

また、呼び込みたい対象者や開催方法、開催時期によってはさらに告知開始時期を早める必要があるでしょう。例えば、経営層が対象の場合や、開催日程がイベント時期と重なっている場合は、参加対象者が日程調整に時間を要することが予想できます。対象者の状況や時期によって、告知開始時期は臨機応変に設定することを心がけましょう。

余裕を持って告知をスタートすることで、開催内容の情報解禁を段階的にして注目を集めたり、さまざまな集客施策を打ちやすくなったりするメリットがあります。

例えば、開催が決まったタイミングで、開催日程と概要、申し込み受付開始時に連絡を受け取れるよう登録を促す案内をしておきます。さらに、申し込み開始までの間は、公式SNSなどでもセミナー告知をします。

申し込み開始までの期間をあえてあけて期待値を高めることで、申し込み時に集客の最大化を狙うことも可能です。ただし、告知開始時期が早すぎると告知頻度が高くなりやすく、対象者が飽きてしまう懸念もあります。告知は、適度なスケジュール内で行うことが大切です。

オンライン・Web上でのセミナーの集客方法5選

ここでは、オンラインやWebを活用したセミナー集客の方法について解説します。集客方法はひとつに絞らず、複数の方法を適宜活用していくことが成功のポイントです。さっそくチェックしてみましょう。

PC手元

自社ホームページ・公式SNS・セミナーLP

セミナー開催が決まり次第、自社のホームページや公式SNS上に掲載や告知、セミナー専用のランディングページ(LP)を作成するなど、自社コンテンツがあれば最大限に活用しましょう。オンラインの制作や運営を内製化している企業であれば、余分なコストをかけずにセミナーの告知などができるため、大きなメリットになるでしょう。

そもそも自社のホームページを訪問するユーザーは、開催者をすでに認知しているため、セミナーに参加する見込みが高いユーザーです。積極的に告知しましょう。

公式SNSは、フォロワーの層に合わせた告知方法を工夫することで、申し込みにつながりやすくなります。公式SNSを運用している場合、ツールごとのフォロワー層を理解したうえで告知することが集客につなげるポイントです。

例えば、LINEやFacebookのフォロワーは、開催者をすでに認知している顕在層の可能性が高いため、先行申し込み受付をするなどの優位性を持たせた特典をつけると良いでしょう。Instagramの場合は、開催者の認知はしているものの多くの比較対象を持った、やや顕在層が多い傾向にあります。見栄えのする画像や動画を使用するなど、他社との差別化を感じる告知がおすすめです。また、いずれのSNSも業界・業種によって普段の活用度合いや親和性に差があるため、比較して自社に有効な手段を見極めましょう。

自社ホームページや公式SNSは、オリジナルの施策などを企画しやすいため、見込み客をつくりやすいツールです。セミナー前後だけでなく、定期的に情報発信して見込み客とコミュニケーションを取っておくと良いでしょう。

セミナーポータルサイト

セミナーポータルサイトとは、企業や個人、団体などが主催するさまざまなセミナー情報を掲載できるサイトです。基本的なセミナー情報のみであれば、無料で掲載できるサイトが多いため、低予算のセミナーでも活用しやすいでしょう。

セミナーポータルサイトは、参加者側が興味のあるカテゴリや参加可能地域や日程に絞って検索できるのが特徴です。主催者側にとっては、呼び込みたい対象者に近い新規客に向けてセミナー告知できるメリットがあります。セミナーポータルサイトへの掲載をきっかけに、自社ホームページや公式SNSなどのフォロワーにつなげるチャンスでもあるため、積極的に活用しましょう。

プレスリリース

プレスリリースは、メディア関係者や生活者との良好なコミュニケーションを築く手段のひとつです。プレスリリースを配信することで、実際の参加者だけでなくメディア関係者から注目される機会にもなり得ます。セミナーの内容によっては、自社の専門性の認知拡大につなげるきっかけにもなるでしょう。

セミナー開催情報をプレスリリースで配信する際には、参加者にとって必要な情報をしっかりと盛り込むことが大切です。

以下の記事では、セミナー開催のプレスリリースの書き方について解説しています。活用しやすいポイント解説付きのテンプレートも用意されているため、書き方に迷っている担当者は、こちらの記事も参考にしてみてはいかがでしょうか。

メールマガジン

メールマガジンを活用する際には、見込み客の年齢や性別などの属性や、過去のセミナー参加率などを参考に配信先リストを作成するのがおすすめです。さらに、件名や本文なども配信対象者の属性に合った内容にすることで、開封率やクリック率が高くなり、申し込みにつながる件数が増えるでしょう。

メールマガジンを配信するメリットは、配信後に開封率やクリック率をはじめとする細かい分析ができる点です。分析データを、次回のセミナー集客に生かすこともできるため、可能な限り配信しておきましょう。

ただし、配信対象者全員に同じ内容を送信すると、開封率やクリック率などが低くなるだけでなく、配信停止希望者が増えてしまう可能性があるので注意が必要です。配信リストの対象者に合ったタイトル設定や本文で送信することが、メールマガジンでの集客アップにつなげるポイントです。

Web広告

セミナー集客の効果を高める手段として、Web広告が挙げられます。Web広告とは、Web上のメディアに掲載される広告です。掲載先は、Webサイトや検索結果ページ、SNSのタイムライン上の広告枠などがあり、出稿することで狙った対象者への認知拡大につなげられます。

Web広告を活用するメリットは、おもに3つあります。

  • 対象者を選定した配信が可能
  • 効果測定ができる
  • 予算に合わせた運用ができる

Web広告は、対象者を選定して配信できるため、想定する参加対象者に向けてピンポイントでセミナーの詳細を伝えられます。

さらに、効果測定がリアルタイムでできるのも大きなメリットでしょう。定期的に測定結果を集計することで、次の告知や集客方法の選定をする際に参考になります。

自社の予算に合わせて費用設定ができるのも、Web広告の魅力です。Web広告は、事前に予算設定しておくことで、予算を超えて出稿されることはありません。費用対効果を見ながら予算設定を増やすこともできるため、ある程度流動的な運用が可能です。

オフラインでのセミナーの集客方法4選

セミナー集客する際は、オンラインだけに頼らず、オフラインでの集客方法もバランス良く取り入れることが大切です。ここでは、オフラインでのセミナー集客方法を4つ紹介します。

ハガキやDMのポスティング

ハガキやDMのポスティングは、印刷代や郵送代がかかるものの、確実に対象者に情報を届けられます。さらに、ハガキやDMは比較的自由にレイアウトやデザインを決められるため、視覚に訴えかける効果もあるでしょう。メールマガジンほど細かい効果測定はできないものの、参加者へのアンケートに「DMやハガキを見て参加したか」という項目を加えることなどで、開催後に参加率を特定できます。

ハガキやDMを活用した集客方法は、特に高齢者を対象としたセミナーの場合などの際に、活用するのがおすすめです。呼び込みたい対象者の年齢に合わせて、適宜取り入れると良いでしょう。

チラシやポスター

セミナーの開催概要を記載したチラシやポスターを作成し、取引先や自社の展示会などで配布するのもオフライン集客方法のひとつです。

取引先や自社の展示会の来場者は、セミナーに呼び込みたい対象者と親和性が高いため、セミナーの雰囲気を表現したチラシやポスターを配布することで、申し込みにつなげやすくなるのがメリットです。

ただし、チラシやポスターはむやみに配布してしまうと、印刷代などのコストが増えるうえ、本当に呼び込みたい対象者への認知につながりにくいため、結果的に費用対効果が低くなる点には注意しましょう。

テレフォンアポインター

呼び込みたい対象者に直接電話をかけて、参加を募る方法もあります。テレフォンアポインターは、電話でコミュニケーションを取るため、セミナーの情報やベネフィットを直接伝えられるのがメリットです。

さらに、対象者の疑問や質問などにもその場で対応できるうえ、通話時の声のニュアンスなどから、対象者の参加に対する温度感なども感じ取れる魅力もあります。

テレフォンアポインターのみによる成功率は、一般的に1〜10%といわれており、営業力の高さで成功率が大きく変わります。テレフォンアポインターの集客効果をより高めるには、メールマガジンやDMと組み合わせて活用するのがおすすめです。

例えば、メールマガジンやDMをすでに送付した対象者への電話の際には、開封の有無を確認することで、参加に対する温度感をキャッチできます。電話でコミュニケーションを取る中で、参加の意欲を感じた方には、後からメールマガジンやDMを送付することもできるでしょう。

イベントや展示会などでの案内

開催するセミナーの対象者が集まりそうなイベントや展示会に出展し、直接案内する方法もあります。対象者に直接セミナーの案内ができるうえ、直接コミュニケーションが取れる数少ない機会のため、大きなメリットがあるでしょう。対象となる層の動向をリサーチすることもできるため、今後のサービスに生かす機会にもなり得ます。

また、関連業界のイベントや展示会であれば、同業者と関係を構築する機会にもなります。同業者から有力な情報を得ることもあるため、関連イベントや展示会などには積極的に参加すると良いでしょう。

PickUp!集客代行サービス

集客代行サービスは、主催者に代わって集客を代行するサービスです。

集客の代行サービスを利用するのは、プロの集客ノウハウを得る機会にもなるため、今後のセミナー運営の参考になる点もメリットです。

ただし、開催目的や対象者へのベネフィットなど、セミナーの趣旨をしっかり理解している自社メンバーで運営をするほうが安心な面も多いでしょう。

セミナー開催の経験が少ないなどの理由で、集客代行サービスを活用する場合は、集客ノウハウを得る機会として捉え、集客コストのかけ方なども参考にすると良いでしょう。

セミナーの集客方法は複数を組み合わせることが重要

人が集まるセミナーにするには、企画の段階で、セミナーの目的や呼び込みたい対象者の設定、参加者にとってのベネフィットを明確にすることが大切です。集客方法は、オンラインとオフラインを併用し、対象者に合った複数の集客方法を取り入れましょう。

また、セミナー開催経験が少ない場合は、集客代行サービスなども活用し、集客のノウハウやコスト最適化を学ぶのも良いでしょう。

企画内容を充実させ、適切な集客方法を組み合わせて活用することで、セミナー開催が成功に近づくでしょう。

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