セミナーの参加者を集めるためには、情報の告知がポイント。セミナー情報の発信は、公式サイトやSNSだけでなく、プレスリリースで配信することもおすすめです。
本記事では、セミナー情報をプレスリリースで発表する際のメリット、必須な項目やプレスリリース作成のポイントを解説。セミナーのターゲットとなる生活者に必要な情報を適切に盛り込みながら、自社の取り組みを多くの人に知ってもらうために、プレスリリースを効果的に活用する方法を紹介します。
セミナー情報をプレスリリースで配信するメリット
セミナー情報を告知する方法は、広告やSNSなど複数あります。その中で、プレスリリースにして情報を届けていくメリットは何でしょうか。
セミナー情報はターゲットに偏りがあるため、プレスリリースにしてもメディアに取り上げてもらえないのでは、と考える方もいるかもしれません。確かに新製品の発表に比べると、セミナー情報がニュースとして取り上げられる数は少ないでしょう。
しかし、そもそもプレスリリースは、生活者・メディア関係者と良好なコミュニケーションを築けるように導く、ひとつの手段です。
プレスリリースを配信することで、これまで関りのなかったメディア関係者と接点を持つことが期待できます。また、セミナーを開催するほど業界の知見があるということをアピールでき、メディア関係者に「この企業はこの業界に詳しい」といった専門性を印象づける機会にもなり得ます。
また、プレスリリース配信サービスは、メディア関係者だけでなく生活者に直接届けることもできます。プレスリリースが直接生活者の目に触れる機会も増えることで、集客誘致の施策としても期待できるでしょう。
セミナー情報をプレスリリースで配信するときに含めたい基本の8項目
プレスリリースとしてセミナー情報を発信していく際は、参加者が知りたいであろう基本情報をしっかりと記載しておくことが重要です。必要な情報が抜けていると、メディア側がコンテンツにしにくいだけでなく、生活者にも届きにくくなってしまいます。
以下の記載もれを避けたい8項目は、配信前には特に抜もれがないか必ず確認をしましょう。
セミナー情報をプレスリリースで配信するときの基本の8項目
- 開催日時
- 開催場所
- 開催形式(オフライン/オンライン)
- 参加方法(事前申込みの必要有無)
- 参加費用
- 登壇者情報
- 内容
- 企業情報
セミナー情報のプレスリリースのテンプレートについて下記で紹介しています。テンプレートも活用し、最低限の情報のもれがないように注意しましょう。
セミナー情報をプレスリリースで配信するタイミング
セミナー情報を告知する場合は開催日の1ヵ月~2週間前を目安に配信をするのがおすすめです。
早すぎる告知はスケジュールを予想しにくいこともあるので、1ヵ月〜早くても1ヵ月半程度前に告知するとよいでしょう。
オンライン開催であれば、オフラインの開催と比べて移動時間が必要なくスケジュールを調整しやすいですが、直前すぎると予定が埋まっている可能性もあります。遅くても2週間前を目安として、参加者がスケジュールを立てやすいタイミングで配信できるように心がけましょう。
プレスリリースの配信タイミングは、下記の記事も参考にしてください。
セミナー情報をプレスリリースで配信するときの7つのポイント
必要事項と配信するタイミングを確認したら、実際にプレスリリースを作成し、配信していきます。セミナー情報をプレスリリースで配信する際に、特に気を付けたい7つのポイントを解説します。
ポイント1.ターゲットを明確にする
セミナーの開催目的や意義に沿った参加者を集客するためには、ターゲットを明確にすることが必要です。プレスリリースの配信時にも、ターゲットを明確にすることは重要なポイントです。
【プレスリリース作成前に明確にしたいこと 例】
- セミナー開催に至った経緯や目的
- どんな人にセミナーに参加してほしいか
- セミナーを通じて、なにを学んでほしい/知ってほしいか
- プレスリリースを届けたいターゲット
セミナーで得た情報がどのように相手の役に立つのかをしっかりと思い描きながら、興味のありそうなメディア関係者を選びピンポイントでアプローチすることも効果的です。
ポイント2.セミナー内容は開催・登壇背景を詳細に記載する
どんな内容のセミナーかを明記することは必須ですが、なぜ今このセミナーを開催するのか、なぜ自社がセミナーに登壇するのか、開催や登壇する背景を明記することも大切です。
背景として業界や市場の動向について記載があると興味関心を持たれやすくなります。世間で話題になっている、社会の関心事となるようなキーワードを盛り込んでいくようにしましょう。
ポイント3.セミナーで得られる情報やスキルを明確にする
セミナー情報をプレスリリースで配信する時の注意点は、ただのセミナーのお知らせにならないようにすることです。ポイント2のように背景を語ることはもちろんですが、セミナーに参加することで学べる情報やスキルを明記することが大切になります。
メディア関係者は、参加することで得られる情報が「広く世間に知らせたいか否か」という視点で情報の選定をしています。当日学べる内容を明確にすることは、セミナー情報で最も重要なポイントといえます。プレスリリースで1番最初に目に留まるタイトルにこの情報を盛り込むように工夫するとよいでしょう。
【例】
例1:セミナー開催。当日は、教授の〇〇先生が登壇予定
例2:今話題のアンガーマネジメント術を学ぼう!脳科学専門教授の〇〇先生登壇!「(セミナー名)」開催
同じセミナーについて記載したプレスリリースの一文ですが、例2の文章の方がメインターゲットをイメージしやすいはずです。また、学べる内容としてアンガーマネジメント術についての記述もあるため、得られる情報もより明確に伝わりますよね。
この例文のように、セミナーに関するプレスリリースを作成する際には「メインターゲット」や「セミナーで学べる情報やスキル」を明確に記載しましょう。こんな人におすすめ、〇〇について学べますといったように箇条書きするのも一案です。
ポイント4.当日のタイムスケジュールを記載する
セミナーの最初から最後まで参加できることが理想ですが、スケジュールの都合上、特定の時間しか参加ができない方も想定されます。当日のタイムスケジュールを記載することで、途中から出席する参加者も当日の流れをイメージできます。
複数人がセミナーに登壇する場合は人によって時間を区切るのか、それともテーマを分けて区切るのかなども詳細に記載するとよいでしょう。休憩時間や終了時間、終了後にアンケートを予定している場合には、その回答時間まで組み込んでおくと丁寧です。
【セミナータイムスケジュール 記載例】
10:00 受付開始(先着順)
10:15 開会のあいさつ
10:30 第一部セミナー「●●●」
11:25 休憩
11:30 第二部セミナー「◎◎◎」
13:30~ アンケート回収後、随時終了
ポイント5.登壇者情報を充実させる
著名人が登壇する場合、その人経由でセミナーに興味を持ってもらうことも多いのではないでしょうか。登壇する人の情報は、セミナー開催において注目されるポイントのひとつです。
しかし、ただ著名人の名前を記載するだけでは、セミナー情報としては不親切です。登壇者の経歴や背景を盛り込むことでセミナーの特徴も伝えることができます。著名人に限らず、開催する企業の登壇社員も同様に充実させることは大切です。顔写真や経歴だけでなく、登壇者のセミナーへ向けての一言を記載できるとより印象的になるでしょう。
複数人が登壇する場合には一部の登壇者だけを紹介することは避け、一律に紹介できるように配慮することも必要です。
【登壇者プロフィールに記載したい内容】
- 氏名
- 経歴や現在の職業など
- イベントとの関連性(専門知識の内容)
- 当日の登壇内容
ポイント6.申し込み方法を明記するか申し込み導線を作る
プレスリリースから集客につなげるために、参加しようと思った方がすぐに申し込みできる導線を整えておくこともポイントです。
申し込み期限などはもちろん、「事前のお申込みが必要なのか」「お申込み方法はメールなのか申込フォームがあるのか」など参加したい人が迷わないように情報を掲載しましょう。参加できる人数が決まっている場合は、先着順なのか抽選であるのかなど、事前にわかっている情報も忘れず記します。
オンラインセミナーの場合は、配信ツールを明確にし、事前の準備が必要であれば参加方法を明記することも必要です。
ポイント7.日時・テーマ・登壇者・場所がわかるアイキャッチを用意する
プレスリリースで配信する際は、一目でセミナーの主旨がわかるようにすることがポイントです。
何を学べるセミナーなのかはもちろんですが、開催日時や開催方法、登壇者の情報など参加者が必要とする情報をパッと見てわかるようなアイキャッチ画像を準備できるとよいでしょう。
セミナー情報を配信する際には、7つのポイントを盛り込みながら、具体的に詳細を書きましょう。一方で、簡潔に書いていく意識も大切です。伝えたい情報を詳細に盛り込みながらも読み手が読みやすいように意識して作成しましょう。
セミナー開催後に実施レポートを配信する技も
当日セミナーに参加できなくても、興味を持ってくれた人のために開催後のレポート配信をする企業も増えてきています。
著名人を招待した場合や、業界の最新の情報をセミナーの中で披露した場合などは特に、開催後も情報を広めたいケースも多いのではないでしょうか。興味はあったけど参加できなかった対象者に、セミナーの内容を改めて配信したり実施レポートとして届けたりすることで、より多くの人にセミナーの内容を届けられるでしょう。
当日の画像や参加者の声など、事前の告知では届けられない内容を盛り込むことで注目度も高まります。以後のセミナーの集客につながることも期待できるかもしれません。
セミナー開催に関するプレスリリースのテンプレート
プレスリリースを作成する際には、お手本テンプレートをひとつ持っておくと安心です。下記のテンプレート例を見ながら、セミナーの魅力を発信できるプレスリリースを作成してみてくださいね。
基本の型を活用しながら、対象者にあわせて内容をアップデートしていきましょう。
<セミナー開催のプレスリリース テンプレート>
報道関係各位
2020年○月○日
社名・部署名
【〇〇向け無料セミナー】(セミナーの特徴を具体的に記載)
~〇月〇日に(会場名やオンライン)にて開催、〇〇主催~
株式会社〇〇(本社:○○県○○市、代表取締役:○○)は、〇年〇月〇日(曜日)〇時から(セミナーで実施できる事/特徴を一言で明記)に関する「セミナー名」を開催致します。ゲストに(肩書)の△△氏を迎え、~~の変化と課題を語っていただきます。(参加方法)で開催、参加費無料で当日参加も可能です。
(お申込み方法の記載:URLなどあれば添付)
【セミナー開催に至った背景】
(簡潔にまとめることを意識しながらも、「なぜ開催するのか」「どんな知識が得られるのか」を記載。特にSTEP2とSTEP3の内容を盛り込みます。)
【セミナープログラム】
9:00 受付開始
9:15 イベント開始
9:20 ゲスト、△△氏登壇
・
・
・
10:40 質疑応答
11:00 クロージング
※終了後に5分程度の簡単なアンケ―トを予定しております。
【登壇者プロフィール(画像と共に経歴を紹介)】
・(肩書)の△△氏
(経歴や意気込み)
・株式会社〇〇 ~~事業部マネージャー △△△
(経歴や意気込み)
【「セミナー名」実施概要】(箇条書きで記載)
セミナー名:
開催日:〇年〇月〇日(曜日)〇時~〇時
会場名:オンラインであればオンラインと記載
アクセス:住所と最寄り駅からの所要時間、オンラインの場合は使用するツールなど
申し込み方法:URLなどあれば記載
参加費:
(主催する企業名)について:主に行っている事業や会社の成り立ちについて簡潔に説明
※複数の企業が参加される場合も同じボリューム感で各企業について紹介しましょう。
【会社概要】
会社名:
所在地:
代表者:
設立:
URL:
事業内容:サービス名など簡単に
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
本リリースに関する報道お問い合わせ先は、下記連絡先にお願い申し上げます。
部署名、担当者名
TEL:
e-mail:
メディア別にプレスリリースを配信する際には、なぜこのメディアにこのセミナー情報のプレスリリースを送ったか理由を個別に記載できるとより効果的です。
セミナー情報は参加者目線で詳細を盛り込むことが大切
近年ではオンラインでのセミナー開催も一般的に普及し、より気軽にセミナーに参加できるようになりました。セミナーのターゲットとなる生活者にセミナー情報を届けるためには、自社サイトやSNS、広告だけでなく、プレスリリースにて情報をメディア関係者・生活者に届けることも効果的です。
セミナー情報を発信するプレスリリースでは、セミナー自体の内容を詳細に伝えることが非常に重要になります。ただセミナー情報を掲載するのではなく、開催・参加の意図やどんな学びがあるのかも詳細に盛り込みながら発信して、興味を持ってもらえる工夫をすることが大切です。
本記事で紹介したポイントを押さえてセミナー情報をプレスリリースとして発信することで、より多くの人に自社のセミナー情報だけでなく、メディア関係者に自社について知ってもらうきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。
セミナー情報をプレスリリースで配信するときのポイントに関するQ&A
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