
世界渡り鳥デー
3月18日は「点字ブロックの日」。今回は「点字ブロックの日」の意味や由来を解説します。
また、「点字ブロックの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連の広報事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に福祉業界の方や、視覚障がい者向けの商材を取り扱う企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
3月18日は「点字ブロックの日」です。地域で暮らす視覚障がい者に向けた情報発信や、イベント企画・開催などを手掛ける、社会福祉法人・岡山県視覚障害者協会によって制定されました。
日付は、1967年の3月18日、岡山市にある岡山県立岡山盲学校付近の交差点に、世界で初めて点字ブロックが敷設された出来事にちなんでいます。
世界初の点字ブロック敷設を記念するとともに、点字ブロックの安全性確保・発展を目指すことが目的のひとつです。なお同協会は、記念日文化の発展に貢献した団体などを讃える「記念日文化功労章」の第12号を受賞しました。
点字ブロックは全国各地に敷設されており広く認知されていますが、近年では新技術を用いたツールも登場しています。
点字ブロックにまつわる情報発信だけでなく、自社開発の技術を紹介したり、サービスの提供情報を公開したりといった広報PR活動にも有用な記念日といえるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「点字ブロックの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「点字ブロックの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「点字ブロックの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「点字ブロックの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「点字ブロックの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「点字ブロックの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「点字ブロックの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「点字ブロックの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「点字ブロックの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
三井不動産株式会社は、一般社団法人・日本橋室町エリアマネジメントとともに行った実証実験についてプレスリリースを配信しました。視覚障がい者用歩行支援ツールを用いた実証実験と、座談会の2つの項目に分けて紹介しています。
「点字ブロックの日」に関するプレスリリースではありませんが、実証実験の様子を写真付きで伝えることで社会的意義も訴求したのがGOOD。メディア関係者はもちろん、類似のテーマに関心がある企業・団体から生活者まで幅広い層に情報を届けています。
参考:すべての人が安心して訪れ、活躍できる街を目指し 日本橋におけるD&I、次世代育成への取り組みが加速
靴装着型の振動ナビゲーションデバイス「あしらせ」を製造・販売する株式会社Ashiraseは、2024年の東京都ベンチャー技術大賞にて優秀賞を受賞したことをプレスリリースで公表しました。受賞実績と併せて、製品の概要や、量産モデル「あしらせ2」の販売も発表しています。
記念日に関する事例ではありませんが、自社製品の受賞実績を積極的に発信することで、企業や製品の認知拡大を図っています。利用イメージを想起できる写真も複数掲載し、メディア関係者をはじめ多くの人の興味・関心を高めた好事例といえるでしょう。
参考:視覚障がい者向け歩行ナビゲーションデバイス「あしらせ」、東京都ベンチャー技術大賞にて優秀賞を受賞
東京地下鉄株式会社とリンクス株式会社は、2024年1月29日より視覚障がい者向けナビゲーションシステム「shikAI(シカイ)」のサービス対象駅を拡大することをプレスリリースで発表。大手町駅、四ツ谷駅、溜池山王駅、国会議事堂前駅の4駅を追加し、計13駅(路線別 20駅)となります。
「shikAI」は、駅構内の点字ブロックに設置したQRコードをiPhoneのカメラで読み取ると、目的地までの駅構内の移動ルートを音声で案内してくれるアプリです。プレスリリースには、実際の利用シーンを画像で掲載。利用手順をスマホ画面の画像を用いて具体的に解説しているのもGOOD。
「点字ブロックの日」にちなんだ広報PRではありませんが、サービスの拡大を機にプレスリリースを配信することで、あらためてサービスの認知を広めた参考事例といえるでしょう。
参考:視覚障がい者向けナビゲーションシステム「shikAI」のサービス対象駅を拡大します!
3月18日の「点字ブロックの日」は、視覚障がい者向けの設備やサービスに注目が集まりやすい日です。福祉関連の事業に携わっている方や、点字ブロックをはじめとするシステム開発・商品販売などを行う企業の方にとっては特に、「点字ブロックの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「点字ブロックの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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