
しらすの日
11月22日は「ボタンの日」。今回は「ボタンの日」の意味や由来を解説します。
また、「ボタンの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、ヒントになる広報事例をご紹介します。広報やマーケティングネタを探している方、特にファッション業界の方や、ボタンの製造・販売に携わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
11月22日は「ボタンの日」です。服飾ボタンの団体として唯一政府から公認されている、一般社団法人日本釦協会によって制定されました。
日付は、1870(明治3)年11月22日に、ヨーロッパスタイルのネイビールックが、日本海軍の制服に採用された出来事にちなんでいます。ボタン産業を育成し、発展につなげることが記念日制定のおもな目的です。
同協会は、「ボタンの日」を中心に「日本ボタン大賞」をはじめとするさまざまな行事を展開しています。洋服に使われることが多い服飾商品であるため、ボタンにこだわったファッショングッズのプレスリリースや、新サービスの情報発信といった広報PR活動に有用な記念日といえるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「ボタンの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ボタンの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ボタンの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ボタンの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ボタンの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ボタンの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ボタンの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ボタンの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「ボタンの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
オーガニック繊維製品の製造・販売を行う株式会社ハートは、寒い季節に活躍するアイテム「“播州織”半纏ジャケット&ベスト」についてプレスリリースを配信しました。応援購入サービス「Makuake」にて販売を開始します。
プレスリリースでは、商品のラインナップを丁寧に掲載。中央を紐で結ぶ代わりにシンプルなボタンを採用しシルエットとディテールに仕上げた点や、表地に伝統織物「播州織」を起用した点など、改良版としてのポイントを写真とともに紹介しています。記念日にちなんだ事例ではないものの、ボタンや素材といった商品のこだわりや開発背景をプレスリリースで伝えることで、さらなる認知拡大への期待ができます。
参考:【冬でも寒さしらず】播州織起毛素材×発熱わたのダブル効果で寒い季節も暖かく。高知の布団屋が作った“播州織”半纏ジャケット&ベストを応援購入サービス「Makuake」にて販売中
株式会社セシールは、同社が販売する「はっ水ファイバーダウンコート」のリニューアル情報を発表しました。「軽くて暖かいコートがほしい」という声から生まれた人気商品で、今回のリニューアルではエレガントなデザインや細見え設計を実現しています。
第一ボタンをドットボタンに改良し、着脱が簡単になったのがこだわりのひとつ。取り外して洗濯できるエコファーえりや、防寒性の向上などをリニューアルのポイントにあげています。写真とあわせて詳しく解説することで、改良点が視覚的に分かりやすいのがGOODな広報PR事例です。
参考:【新商品発売情報】生地の柔らかさにこだわった、軽くて暖かい『はっ水ファイバーダウンコート』がセシールより発売!
「Play fashion!」をミッションに掲げる株式会社アダストリアは、新商品のプレスリリースを発表しました。子ども用洋服を提案する「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」から、セレモニーアイテムの予約販売がスタート。
金ボタンを使用してアップグレードしたセーラージャケットや、1枚でコーディネートしやすいジャケットなど、リニューアル商品・新作も多数展開しています。普段づかいしやすい見た目にデザインされたアイテムもあり、好みと利用シーンに応じて選びやすいのが強みです。小学生の子どもを持つ子育て世代にとっては、特に魅力的なプレスリリースといえるでしょう。
参考:”リトルガール&ボーイのための洋服を提案する”LOWRYS FARMキッズが昨年も大好評だったセレモニーアイテムを11月4日(金)より予約販売開始
11月22日の「ボタンの日」は、服飾ボタンに注目が集まりやすい日です。ファッションアイテムの製造・販売に携わっている方や、ボタンに関する事業・サービス展開を検討している方にとっては特に、「ボタンの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「ボタンの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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1870年(明治3年)11月22日に、ヨーロッパスタイルのネイビールックが日本海軍の制服に採用され、前面に2行各9個、後面に2行各3個の金地桜花のボタンをつけることと決められたことから日本のボタン業界が1987年(昭和62年)に制定。登録申請は服飾ボタンの団体として知られる一般社団法人日本釦協会です。ボタン産業の育成が目的。