
緑茶の日
8月29日は「ケーブルカーの日」です。今回は「ケーブルカーの日」の意味や由来を解説します。
また、「ケーブルカーの日」をきっかけに広報活動を行う効果やポイント、実際の広報事例をご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特にケーブルカーを運営している企業の方や、環境業界の方はぜひ参考にしてみてください。
8月29日は「ケーブルカーの日」です。1918(大正7)年、生駒鋼索鉄道が奈良県生駒山で日本初のケーブルカーを開業したことから、毎年8月29日を記念日としています。
はじめて開業したのは、奈良県生駒山鳥居前から宝山寺の区間。4年後には大阪電気軌道と合併し、1929年に宝山寺~生駒山上間の山上線を開業しました。
日本最古の近鉄生駒ケーブルのほか、兵庫県の六甲ケーブルや茨城県の筑波山ケーブルなど、全国各地に導入されています。「ケーブルカーの日」に限定したイベントは少ないものの、観光客の誘致や、地元住民に向けた広報PR活動に活かせるでしょう。
「ケーブルカーの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ケーブルカーの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ケーブルカーの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ケーブルカーの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ケーブルカーの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ケーブルカーの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ケーブルカーの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ケーブルカーの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものの、ケーブルカーに関するプレスリリースは、今後「ケーブルカーの日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
東京青梅市・御岳山の観光開発に取り組む山の上広告株式会社は、期間限定で御岳山のケーブルカー運行を開始することをプレスリリースで発表。2023年4月にスタートした「ただの山、じゃない。御岳山」の一環として、御岳登山鉄道株式会社協力のもと、車内にプロジェクトキャラクター「MITAKEさん」をあしらった御岳山ケーブルカーを運行するという企画です。
プレスリリースでは、期間限定のケーブルカーに乗車すると記念乗車証を配布されることや、プレゼント企画について記載。ケーブルカーの詳細だけでなく、御岳山で行われるイベントについても合わせて紹介することで、御岳山の魅力を伝えています。記念日にちなんだものではありませんが、観光地やケーブルカーに関するの広報PR活動をする際の参考になる事例です。
参考:期間限定・御岳山(みたけさん)ケーブルカー運行開始/7月22日からはレンゲショウマまつりもスタート
小田急グループは、特急ロマンスカーを含む小田急線、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカーなどで、運行に使用するすべての電力を実質的に再生可能エネルギー由来のものにすることを発表。CO2排出量を実質ゼロにすることで、事業活動による環境負荷の低減を目指します。
プレスリリースでは、グループ全体でカーボンニュートラルへの取り組みを行っていることを詳細に記載し、その社会性の高さがメディアフックとなっています。また、各鉄道の再生可能エネルギー由来の電力の導入を数値化した箇所を画像にし、そのままメディアで使用できるように工夫されている点もGOODです。
「ケーブルカーの日」に合わせて発表されたわけではありませんが、ケーブルカーや鉄道に関する取り組みをPRする際に、参考となる事例です。
参考:小田急全線をはじめ、箱根、江の島・鎌倉、大山エリアの乗り物が、より“エシカル”に生まれ変わる 小田急グループ交通網は、100%再生可能エネルギー由来の電力で運行開始
JR東日本グループの総合広告代理店である株式会社ジェイアール東日本企画は、駅スタンプアプリ「エキタグ」についてのプレスリリースを配信しました。アプリ内で北九州の「皿倉登山鉄道」のスタンプサービスを提供します。
プレスリリースでは、スタンプ帳ラベルやスタンプのデザインがわかる画像を多数配置し、読み進めたくなる工夫がされています。また、アプリの使い方も画像を使って丁寧に解説。必要な情報をしっかりそろえ、最後にポスター画像も掲載している点もGOODです。
記念日にちなんだプレスリリースではありませんが、ケーブルカーに関するイベントやキャンペーンの告知として参考になる事例です。
参考:駅スタンプアプリ「エキタグ」に「皿倉登山鉄道」がデビュー!
8月29日の「ケーブルカーの日」は、ケーブルカーを運営する企業にとって有用な記念日です。8月29日は夏休みのシーズンでもあるため、子ども向けのキャンペーンを実施したり、ファミリー層が利用しやすいイベントを開催したりしても良いでしょう。
また、特定のケーブルカーの周年記念や、地域ならではの魅力をニュースリリースとして発信するのも一案です。
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