ノーベル賞制定記念日
2月22日は「猫の日」。今回は「猫の日」の意味や由来を解説します。
また、「猫の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に活かしている企業の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特にペット業界の方や、猫をモチーフにした商品・サービスを展開している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「猫の日」の意味・由来とは?
2月22日は「猫の日」。1987(昭和62年)、愛猫家の学者や文化人などで構成される猫の日実行委員会と、ペットフード工業会(現:ペットフード協会)によって制定されました。
日付は、猫の鳴き声を「ニャン(2)、ニャン(2)、ニャン(2)」と読む語呂合わせから。日付の候補は全国の愛猫家から集められ、全体の約3割を占めた2月22日に決定しました。
ペットブームのまっただ中に制定された記念日ですが、現在でも犬に並ぶ人気種として知られています。ペット業界の方はもちろん、猫をモチーフにしたアイテムを紹介したり、「猫の日」に限定したキャンペーンを実施したり、多様な広報PR活動に活かせるでしょう。
「猫の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「猫の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「猫の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「猫の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「猫の日」を元に発信をする流れ
「猫の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「猫の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「猫の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「猫の日」を広報PRに活かした事例
「猫の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「猫の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
事例1.「ねこの日」に合わせてねこをモチーフにしたオリジナルスイーツを展開&SNSキャンペーンを実施
株式会社ファミリーマートは、2月22日の「ねこ(猫)の日」に合わせて、「ファミリ~にゃ~ト大作戦!」を全国のファミリーマート約16,500店にて開催。ねこをモチーフにしたスイーツ・パン・チルド飲料などのオリジナル商品の発売とSNSキャンペーンの実施についてプレスリリースを配信しました。ファミリーマートでは、2021年から5つのキーワードの1つ「『あなた』のうれしい」の一環とした取り組みを実施しています。
プレスリリースには、2022年2年22日の「スーパーねこの日」に合わせて、ねこモチーフチーズケーキを発売したところ、SNSを中心に話題となった背景から、2023年は、肉球型のパンやまんじゅうなど、ねこをモチーフとした10種類を展開することを記載。人気イラストレーターの「ぢゅの」さんが描いたmofusandオリジナルイラストの限定パッケージがわかるメイン画像と各商品の画像は目を引きます。
ねこが好きな人、ねこを飼っている人をターゲットにした企画を「ねこの日」に合わせて発信した好事例です。
※この事例では、「猫の日」を「ねこの日」と表記しています
参考:2月22日の“ねこの日” に合わせて「ファミリ~にゃ~ト大作戦!」を開催ねこモチーフのオリジナル商品10種類を発売!~あなたの飼いねこがパッケージになる!?キャンペーンも開催~
事例2.猫のおやつが買える自動販売機を「ネコの日」に設置
飲料の製造販売を行うダイドードリンコ株式会社は、2月22日「猫の日」に、飲料とともに猫用おやつを販売する自販機「ネコちゃん自動販売機」を保護猫カフェのネコリパブリック熊取店に設置したことをプレスリリースで配信。ネコリパブリックでの保護猫事業の支援を目的に、ネスレ日本株式会社 ネスレ ピュリナ ペットケアと協力したものです。
販売する猫のおやつは「モンプチ クリスピーキッス」シリーズ2種。売上の一部をネコリパブリックの活動に役立てる社会貢献にもつながる企画です。
プレスリリースでは、自動販売機は、商品のパッケージをイメージしたピンク色の外観で猫耳付き、商品選択ボタンを押すと「ニャー」という猫の鳴き声が流れる特別仕様であることを画像とともに紹介。画像を掲載することで、視覚情報としてより一層どのような自動販売機なのかが伝わります。記念日を活用した新しい取り組みを広報PRした参考事例です。
参考:“ニャンと”自動販売機でネコ用おやつが買える!?「ネコちゃん自動販売機」をネコリパブリック熊取店に設置
事例3.「猫の日」にちなんだフォトコンテストを開催
ペット保険相談サービス「MOFFME(モフミー)」を運営する株式会社Wizleapは、2月22日の「猫の日」に合わせて、Instagramで「ねこの日フォトコンテスト」を開催。詳細をプレスリリースで発表しました。
フォトコンテストは、Instagramのフォローと猫の写真の投稿に「#ねこの日moffme」をタグ付けすると応募完了。プレスリリースでは、「ねこの日 フォトコンテスト」と文字を載せたアイキャッチ画像を掲載しているのがGOODです。キャンペーン概要や詳細などを端的にまとめている構成が参考になります。
参考:2月22日は「猫の日」!ねこちゃんのフォトコンテストを開催
事例4.創業記念日と「猫の日」にちなんだチャリティーキャンペーンを開催
株式会社topetは、創業記念日でもある2月22日の「猫の日」に、「SNSチャリティキャンペーン」と題したイベントを開催することをプレスリリースで発表。X(旧 Twitter)またはInstagramで「#ペットから愛を感じた瞬間」を投稿すると、1投稿につき50円のサプリを寄付するチャリティー企画です。
プレスリリースのアイキャッチでは、ひと目でキャンペーンの内容がわかるように情報をまとめた画像を掲載。実施の背景として、動物保護活動や啓発活動を目的とした「ご縁×プロジェクト」の一環であることを紹介しています。企業の取り組みと「猫の日」をうまく組み合わせたチャリティーキャンペーンをプレスリリースを活用し情報発信した参考事例です。
参考:【1投稿50円】猫の日に愛猫・愛犬の愛を叫ぶ「topet」がSNSチャリティーキャンペーンを実施
事例5.猫目線で設計・開発した家具のプレスリリースを発表
飼い主同士をマッチングさせる「nyatching(ニャッチング)」や猫専用家具の開発を手掛ける株式会社nyansは、2022年2月22日の「猫の日」に合わせて新商品のプレスリリースを発表しました。株式会社ベガコーポレーションが運営するECサイト「LOWYA」にて、猫が過ごしやすい家具を共同開発したプロジェクトです。
全国のニャンバサダーさんと一緒に「ALL FOR CATS ~全ては猫のために~」をコンセプトにした猫家具専用ブランド「LOWNYA(ロウニャ)」を展開します。プレスリリースでは、デザイン性に加え、猫の安全性や好奇心を刺激する遊び場など、猫目線で設計されている魅力的な商品をピックアップ。複数のイメージカットとともに紹介しています。企画背景がよくわかる好事例です。
参考:2022年2月22日、100年に1度の猫の日に!LOWNYA(nyans×ニャンバサダー×LOWYA)が企画開発した理想の猫家具が完成したにゃ!
「猫の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
2月22日の「猫の日」は、猫に注目が集まり、ペット用品・関連グッズを想起させるきっかけになる日です。ペット業界の方や、猫をモチーフにした商材を販売する企業の方にとっては特に、「猫の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
また、カテゴリによっては、同じ由来で制定された「猫の健康診断の日」に絡めて発信するのも一案です。お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「猫の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
「猫の日」のプレスリリースの具体的な書き方は、「2月に使える「猫の日」プレスリリース事例」をご覧ください。
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