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猫をモチーフに自社の世界観を発信。2月に使える「猫の日」のプレスリリース事例

「今日は何の日」シリーズの中で、X(旧 Twitter)でも特に話題になるのが2月22日の「猫の日」ですね。猫の日は「猫の日実行委員会」が1987年に制定した記念日で、文字通り「2.22」と数字の「に」が並ぶ日と、猫の鳴き声「ニャン・ニャン・ニャン」ともじって決められた日です。

「猫の日」には、猫グッズや猫キャラクターなど「」に直接関連しそうな企業や商品のニュースが多くなると思われるかもしれませんが、実は猫に関連する企業もそうでない企業でも、さまざまな切り口でこの「猫の日」の広報PR企画を楽しむことができるのです。

本記事では、2024年に配信された「猫の日」をフックにしたプレスリリースについて紐解いてみたいと思います。

「猫の日」のプレスリリースはこちらからご覧いただけます。

猫をフックに自社の世界観を発信!

過去に配信されたプレスリリースを振り返ってみると、多くの記事が「猫の日」「2月22日」を明記し、記念日を想起させやすいタイトルになっています。中でも、自社ならではの訴求ポイントを豊富に盛り込んだプレスリリースは多くの注目を集めました。

今回紹介するプレスリリースも、このポイントを上手に押さえたテクニックが駆使されており、参考になります。

事例1.SNSを中心に多くの注目を集めた「ねこの日」企画|株式会社ファミリーマート

株式会社ファミリーマートのプレスリリース01

参考:2月22日は“ねこの日”「ファミリ~にゃ~ト大作戦 !」2月13日(火)スタートにゃ~ ねこモチーフの商品が全19種類登場!

株式会社ファミリーマートでは、2月22日の「ねこ(猫)の日」に合わせて、ねこモチーフのスイーツ・パン・チルド飲料や日用品などのオリジナル商品19種を発売する「ファミリ~にゃ~ト大作戦!」のプレスリリースを配信。人気キャラクターとコラボレーションした、ねこモチーフの商品のお知らせを発信しました。

GOODポイント1:記念日や日付などを具体的に明記したタイトル

読み手を惹きつけるポイントとして注目したいのが、訴求したい内容をうまく盛り込んだタイトルです。「2月22日」「ねこの日」はもちろん、発売日となる日付や「全19種類」といった客観的数字も明記しています。

端的な情報をタイトルに並べることで、本文を読まなくても大要を把握できるようになっているのがGOOD。長すぎるとかえって理解しづらくなってしまいますが、60字程度のボリュームに収めているため、読み手も混乱することなく企業の伝えたいことを受け取ることができるでしょう。

GOODポイント2:商品ラインナップを写真と一緒にひとつずつ紹介

プレスリリース本文では、「ファミリ~にゃ~ト大作戦 !」で販売する19種類すべての商品をピックアップしています。各商品の写真の下には、商品名・価格・発売日・発売地域、そして特徴がわかる商品内容を記載

例えば「mohusand まんまる焼き」は、全6種類のイラストが確認できるよう商品の中身を並べ、パッケージとともに撮影しています。パッケージ写真があると店頭で見つけやすいため、読み手にとってはうれしい写真です。

人気キャラクターとのコラボ商品なので独自性・希少性もあり、メディア関係者に取り上げてもらう機会も増えるでしょう。

また、ファミリーマートでは「猫の日」をフックに複数回に分けてプレスリリースを配信しているのも参考になります。

株式会社ファミリーマートのプレスリリース02

参考:2月22日は“ねこの日”「ファミリ~にゃ~ト大作戦 !」おかげさまで絶好調!発売から3日間で、全商品が対象カテゴリーで売上上位にランクインにゃ~!

ファミリーマートでは、2022年2月22日の「スーパーねこの日」に合わせて企画を実施。PR TIMESカレッジ Vol.8にて、成功のポイントをお話いただきました。

また、前述のひとつの企画や商品にニュース性を持たせ、複数回に分けた配信する際のポイントもお話いただいています。「ファミマらしさ」を伝えるこだわりのプレスリリースに関するインタビューはこちらをご覧ください。

事例2.101のデザインから選べる猫柄キーケース|小さいふ。クアトロガッツ

株式会社ガッツのプレスリリース01

参考:101匹の猫ちゃん集合!全て一点モノ限定カラーで、尻尾を引くとカギが飛び出るキーケース。猫好き革職人がハンドメイドし猫の日に合わせて発売。

ICカードケースやキーケースをはじめ、多様な革製品を製造・販売する株式会社ガッツ。2月22日の「猫の日」にちなんだ革製品「小さいふ。クアトロガッツ」を発売し、プレスリリースで紹介しています。

GOODポイント1:選びやすい豊富なバリエーション&人気映画を思わせるネーミング

プレスリリースで取り上げているのは、ハンドメイドでさまざまな模様の猫をデザインしたキーケース。タイトル冒頭の「101匹の猫ちゃん集合!」という文言が目を引きます。

色も模様も異なるデザインバリエーションで好みに合わせて選べるだけでなく、ディズニーの人気映画作品「101匹わんちゃん」を思わせるネーミングもユニークです。「柄や色合わせが被ることがない世界で一つだけ」という点に訴求することで、特別感をアピールしているのも魅力的といえます。

<目を引くキーワード>

  • 101匹の猫ちゃん集合
  • ハンドメイド
  • 世界で一つだけ

これらのキーワードは、メディアフックとなる「話題性」「新規性」「独自性」「希少性」の要素が含まれています。

メディアフックに関する記事はこちらからもご覧いただけます。

GOODポイント2:ブランド名と「猫の日」の関連性に訴求

単に「猫の日」と自社製品を組み合わせただけにも思える商品企画ですが、ブランド名である「クアトロガッツ」が「4匹の猫」という意味を持っているのも特徴的です。「猫が好きすぎるあまり毎年猫の日に”猫祭り”を開催中」とある通り、記念日だけではないこだわりや猫への愛が読み手にも伝わります

株式会社ガッツのプレスリリース02

このように、商品紹介のみでは汲み取れない背景部分をしっかりと訴求することで、猫好きな読者の興味・関心を高めたのがGOODです。自社が大切にしている記念日であることがわかるため、独自性のあるプレスリリースとしてメディア関係者の目にも留まりやすいのではないでしょうか。

事例3.交通事故から猫を守る「猫の日」プロジェクト|株式会社イエローハット

株式会社イエローハットのプレスリリース01

参考:「イエローハット 全国交通にゃん全運動」は今年で6年目!猫パンチで集まった金額をイエローハットが猫の保護・動物愛護団体に寄付!

カー用品専門店「イエローハット」を全国に展開する株式会社イエローハット。2024年で6年目となる独自企画「イエローハット 全国交通にゃん全運動」についてプレスリリースを配信しました。

自動車と関連深い企業として交通安全活動を続けており、2019年以降は「猫専用の交通安全動画」「猫飛び出しサイン」など、猫を交通事故から守るための啓発活動を実施。2024年は、猫の保護・動物愛護団体への寄付についてもプレスリリースで紹介しています。

GOODポイント1:企業独自の活動やコンテンツをトピックスに分けて紹介

今回のプレスリリースでは、メインで訴求したい募金活動のほかに、テレビCMの放映やポスター掲出、Tシャツのプレゼントキャンペーンといった情報をトピックスに分けて紹介。各項目で画像素材を用意しているため、情報量の多い記事でも必要なポイントをピックアップしやすい構成になっています。

大きなサイズを1枚ずつ掲載するのではなく、小サイズの画像を複数枚並べて視覚的な情報を増やしたのもGOODです。特に、初の取り組みとなる「猫パンチ募金」の操作イメージや、映像コンテンツであるテレビCMを複数掲載することで、読み手が理解しやすいプレスリリースに仕上がっています。

GOODポイント2:過去の活動実績を5年分紹介

募金活動やキャンペーン情報を詳しく紹介したうえで、記事後半では過去の実績に触れています。2019年は「猫専用の交通安全動画」、2021年は「交通にゃん全クイズ」など、各年のコンセプトと簡単な概要を5年分紹介。

株式会社イエローハットのプレスリリース02
株式会社イエローハットのプレスリリース03

画像を4枚ずつ並べて掲載しているため、当時のプレスリリースや企業サイトに移動しなくても実績を把握できるのがGOODポイントです。過去の活動を発信することで、メディア関係者には今後の「猫の日」企画にも注目してもらえるのではないでしょうか。

このほか、「猫の日」で豊富な画像をうまく活用したプレスリリース配信も参考にしてみてくださいね。

◆株式会社フィルのプレスリリースはこちら:壁にも「にゃん」を。愛猫のオリジナル似顔絵ポスターなど、2月22日「猫の日」を盛り上げる企画続々!

◆ウェスキー株式会社のプレスリリースはこちら:2月22日は猫の日🐈ニャンとも可愛い猫ちゃん柄の着ニャつソックスプレゼントキャンペーンを開催!

「猫の日」の意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例は、以下の記事でも紹介しています。

「猫の日」ならではの自社製品・企画をプレスリリースに

「猫の日」ならではのプレスリリースで多くの注目を集めた株式会社ファミリーマートや株式会社ガッツ、独自の企画で猫の交通安全を呼びかけた株式会社イエローハットの事例をご紹介しました。

猫は動物の中でも特に身近な存在であるため、飼育者のみならず、幅広い世代にアプローチしやすい記念日です。1年に1回の話題性・独自性・希少性などがあれば、メディア関係者の目に留まる機会も増えるでしょう。ご紹介した事例を参考に、自社ならではのプレスリリースを制作してみてください。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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