記事検索

プレスリリースにおける誤字脱字のチェック方法・おすすめのツール・ソフト6選

広報業務で避けては通れない「ライティング」の仕事。プレスリリースなどの作成で誤字脱字を指摘された経験のある方は多いのではないでしょうか。この記事では、高品質な文書でステークホルダーとの信頼関係を構築できるよう、誤字脱字のチェック方法やおすすめツール・ソフトをご紹介します。

プレスリリースに誤字脱字は厳禁

広報業務の中心ともいえる、プレスリリースの作成。特にメディアと消費者に向けた文書として正確性が求められるので、誤字脱字は厳禁です。もし万一、誤字脱字がある場合にどんな印象を持たれてしまうのか、なぜ誤字脱字を避けるべきなのかを解説します。

誤字脱字があったときの印象

誤字脱字の最大のポイントは、「信頼を損なうこと」です。プレスリリースに限らず、広報から発出する文書はメディアや消費者、社員、その家族など幅広いステークホルダーの目に触れます。

そんな文書に誤字脱字がある場合、広報担当者だけでなく企業・組織自体が情報の正確性に留意していないと捉えられかねません。これは、企業・組織のブランディングにも影響します

また、誤字脱字によって「誤情報」が生じてしまった場合、せっかくメディアに取り上げられても誤ったまま拡散されてしまうリスクがあることも理解しておきましょう。

できる限り誤字脱字を減らす努力をしよう

上記のように誤字脱字の影響範囲は広いので、できる限り減らすための努力が必要です。ダブルチェックの体制を採ったり、声に出して読んでみたりする方法もあります。しかし、人間の目によるチェックには限界があり、「努力します」という精神論でなんとかなるものでもありません。

そこで、ツールやシステムの併用も検討してみましょう。身近なものではWordの校閲機能も使えますし、他にも無料ツールは数多くリリースされています。後述するツール・ソフト紹介で確認してみてくださいね。

誤字脱字を確認している

プレスリリースの誤字脱字のチェック方法

ここでは、プレスリリースの誤字脱字のチェック方法をご紹介します。前提とするべき考え方、ツールの活用などをうまく組み合わせて、「誤字脱字ゼロ」を目指しましょう。

1.「間違っている」という前提で書く

タイポグリセミアという現象をご存知でしょうか。これは「文章中のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象」(Wikipediaより)のことです。

以下の例文を読んでみてください。

【タイポグリセミアの例文】
こんちには みさなん おんげき ですか?
わしたは げんき です。 この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんげんは もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちゃちゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
 どでうす?ちんゃと よゃちめう でしょ?ちんゃと よためら はのんう よしろく!

なぜかスラスラと読めてしまいますよね。この現象からも分かるように、人間の脳は誤字脱字を適宜補完してしまうため、ミスに気づきにくいのです。それを前提として、「自分の書いた文章は間違っている」という疑いを常に持っておくと良いでしょう。

2.単語登録(辞書登録)の機能を使う

企業名や製品・サービス名、人名など、プレスリリースの中で頻出する固有名詞は単語登録(辞書機能)しておくことをおすすめします。

毎回手打ちしていては時間も掛かりますし、タイプミスの可能性も生じます。単語登録を活用すれば、工数削減とミスの防止の両方を実現でき一石二鳥です

3.ダブルチェックする

人間の目だけでは限界があるとはいえ、やはりダブルチェックは有効な手段のひとつです。誤字脱字に限らず、製品・サービスに関する情報の事実確認なども同時に行えば、プレスリリースの精度をさらに上げられるメリットもあります。

4.校正ツールを使う

校正ツールも、誤字脱字の防止のためにぜひ活用したい手段です。プレスリリースの草稿を作成したら、校正ツールに掛けてみましょう。単純な誤字脱字だけでなく、修正したほうが良い用法や登場する語句の一貫性を指摘してくれるツールもあります。

誤字脱字の防止観点だけではなく、より読みやすい文章づくりの観点からも、ツールの使用をおすすめします。

プレスリリースのチェック方法

プレスリリースの誤字脱字チェックにおすすめのツール・ソフト

誤字脱字のチェックに活用できる、おすすめのツール・ソフトをご紹介します。無料で使えるものから有料で使えるものまで、6つをピックアップしました。使いたい機能や掛けられるコストに合わせたツール・ソフト選びの参考にしてみてください。

1.Wordの「スペル チェックと文章校正」機能

プレスリリースの作成にMicrosoft Wordを使用している場合、必ず使用したいのがWordに標準搭載されている「スペル チェックと文章校正」機能です。

Wordさえインストールされていれば誰でも使える機能で、スペルチェックと校正を同時に行なってくれます(※)。OSによって若干の違いはあるものの、使用方法も至ってシンプル。詳しい使い方は、MicrosoftのWebサイトで確認できます。

※Wordに限らずほとんどのMicrosoft Officeで使用可能。

2.PR TIMESの校正機能

プレスリリースの配信サービス、PR TIMES。使ったことがある方も多いのではないでしょうか。そんなPR TIMESにも校正機能が用意されています

こちらの記事でもご紹介しているように、機能があるのはプレスリリースの新規登録・編集画面内。タイトル・サブタイトル・リード文・本文・本文反映済みの画像キャプションの中に、「ら抜き」「不介語」「二重否定」「使用注意」「当て字」「誤変換」「機種依存または拡張もじ」に当てはまるものがないかチェックしてくれます。

  • URL:https://prtimes.jp/
  • 料金:従量課金プラン 30,000円、定額プラン 80,000円/月〜(いずれも税抜)

3.(無料)Enno

Ennoは、無料で使える校正ツールです。ユーザー登録不要のWebツールで、誤字脱字の他に「タイプミス」「スペースのエラー」「変換ミス」「入力後の編集ミス」「文字化けの有無」もチェックできます。

Webツールではありますが、チェックのために入力された文書はデータベースやログに保存されず、サイト管理者も読めない仕様のため安心して利用できます。

4.(無料)Tomarigi

Tomarigiは、無料の文章校正ソフトです。使用にはダウンロードとインストールが必要で、推奨OSはWindowsです。

ソフト内のテキストエディタに文章を入力して文章チェックを実行すると、修正候補とともに誤りの候補箇所を指摘してくれます。また、文法ミスや誤字脱字以外に文字数や段落数、漢字含有率などの確認機能を搭載しているのも特徴です。

さらに、「平仮名書きすべき副詞のチェック」「読点の位置のチェック」「文末の無駄な表現のチェック」など数十個のプラグインも用意されており、プレスリリースに限らず幅広い文書のライティングで活用が可能です。

5.(有料)Just Right!6 Pro

Just Right!は、高度な日本語処理技術によって誤字脱字、表記ゆれなどをチェックできる文章校正支援ツール。固有名詞など、独自のルールのもとでライティングする必要がある企業におすすめのツールです。

基本的な校正機能を搭載しているのに加え、企業独自のルールによる校正も可能なのが特徴です。「校正用辞書」に任意の「読み」や「表記」を登録して、企業ごとに異なる細かなルールの漏れを防げます。

6.(有料)ATOKクラウド文章校正

ATOKクラウド文章校正は、「ATOK Passport プレミアム」利用者向けの校正ツールです。「Just アカウント」でWebサイト「ATOKクラウドチェッカー」にログインして利用します。

アカウントさえあればWeb上で気軽に使えるのが特徴で、文章をコピー&ペーストしてボタンをクリックするだけで誤字脱字・表記ゆれを確認できます。また

校正モードとして「誤りだけチェック」「ビジネス文チェック」「公用文チェック」「表記ゆれチェック」の4つが用意されています。

※料金は「ATOK Passport プレミアム」のもの

ツールなどを活用して、誤字脱字のないプレスリリースを発表しよう

広報業務の中でも特に作成頻度の高い、プレスリリース。その誤字脱字の防止には、ダブルチェックなどの人間の目による方法のほか、辞書登録や校正ツールを用いた方法も有効であることを解説してきました。

たったひとつの誤字脱字がステークホルダーとの信頼関係にも影響を与える可能性もあることを意識しながら、誤字脱字のない正確なプレスリリースを作成しましょう。

このシリーズの記事

前の記事 プレスリリースの基本構成は?構成の作り方・入れるべき要素・注意するポイントを紹介
次の記事 「広聴」とは?広報担当者が知っておきたい広聴活動を行うメリット・方法・注意点
最初から読む 【ベンチャー企業の広報の始め方】ベンチャーならではの特徴・広報活動の具体例とは?
このシリーズの記事一覧へ

この記事のライター

三寳 里菜

ライター・編集者。2013年、大学在学中に旅行系ITベンチャーに入社し、現在まで約6年にわたりコンテンツ責任者・広報・PR・組織開発を担当。それぞれのフィールドでの経験を活かして、「読みやすく、分かりやすく、伝わりやすいコンテンツ」づくりに取り組んでいます。ハウツーからイベントレポート・インタビューまで、様々なコンテンツ制作が得意です。

この記事に関連する記事

今注目の記事