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プレスリリースの種類とは?27種類別の特徴と配信のポイントを解説

広報PR担当者なら必ず経験するプレスリリースの作成。プレスリリースは、メディアをはじめステークホルダーや一般の生活者に対しても有効なコミュニケーション手段です。定期的にプレスリリースを配信することが、自社の認知拡大やブランドの好意度向上につながります。

本記事では、プレスリリースの内容を3つに分類し、よくあるテーマを27種類に分けて紹介。具体的な内容や、情報設計のポイント、配信タイミングなどについても解説しています。ぜひプレスリリース作成に役立ててくださいね。

プレスリリースの種類は大きく分けて3つ

プレスリリースは内容から大きく3つの種類に分けることができます。商品やサービス・事業に関するプレスリリースコーポレート情報に関するプレスリリース調査結果・研究結果に関するプレスリリースです。どのプレスリリースも、自社の最新情報や動向を生活者に伝えるコミュニケーション手段のひとつとして配信されます。

それぞれ、テーマは異なるため掲載する内容も変わります。しかし、どの種類のプレスリリースを配信する場合も、忘れてはならないポイントはひとつです。生活者や社会にとってどのようなメリットがある情報なのかを明確に伝えること。常に意識しながらプレスリリース作成を進めていきましょう。

プレスリリース

種類【1】商品やサービス・事業に関するプレスリリース

自社の商品やサービスに関わる情報を発信するためには、どのようなプレスリリースがあるのでしょうか。新しい商品・サービスの発表はもちろん、既存商品・サービスの動向に関わる内容を定期的に発表することで認知を拡大していくことができます。また、商品・サービスを利用している生活者に有益な情報を届けるコミュニケーションの機会でもあります。

1-1.新商品・新サービスの発表

新商品や新サービスがリリースされたときに配信するプレスリリースです。ブランドの顕在顧客はもちろん、潜在顧客に対してもアプローチすることができる機会ですので、製品を誰に対して届けたいのかを明確にしましょう。

商品やサービスを利用する生活者に必要な情報を中心にプレスリリースの内容をまとめます。

  • 新商品のスペックや価格
  • 利用可能な場所
  • 対象となる顧客層……など

加えて、開発の背景や裏側などのユニークなストーリーを一緒に伝えることができれば、より興味・関心を持ってもらえるプレスリリースになるでしょう。イメージを持ってもらいやすいように、製品写真や使用イメージ図などのビジュアルイメージも活用するのがおすすめです。

プレスリリースの配信は、製品の発売日かそれよりも前のタイミングで行いましょう。事前に予約などを受け付ける場合は予約開始のタイミングが望ましいです。

新商品のプレスリリースの書き方については、以下の記事もご覧ください。

1-2.既存商品・既存サービスの実績

既存商品や既存のサービスに関わる実績もプレスリリースとして配信することができます。信頼性と市場でのポジションを強化し、潜在顧客に興味・関心を持ってもらうことができるチャンスです。

実績に関するプレスリリースは、サービスが達成した成果や成功について公表することが目的です。内容には以下のようなものが考えられます。

  • 販売実績やダウンロード数
  • 顧客満足度、市場シェア
  • 受賞や認証獲得
  • 業務提携……など

これらの内容が、具体的な数字や事実に基づいた信頼できる内容であることを伝えるために、調査概要や出典などについても明記するようにしましょう。

これらの実績は、企業のビジネスの重要なマイルストーンを達成したから得られる成果です。併せて今後の展望や達成までのストーリーについても発信できると良いでしょう。

利用社数・会員数突破系のプレスリリースの書き方は、こちらの記事もお役立てください。

1-3.既存商品・既存サービスのリニューアル

既存商品や既存サービスの仕様の刷新を発表するためのプレスリリースです。既存顧客に向けて製品の改善を知らせることがメインの目的ですが、新機能や改善によって潜在顧客を引き付けることにもつながります。

  • 新機能やデザインの変更、性能などのリニューアルによって変わった部分
  • リニューアルに至った背景や目的
  • 市場や顧客のニーズに合わせたのかがわかるストーリー……など

リニューアルによる顧客のメリットや価値についても具体的に記載するようにしましょう。既存顧客からは、慣れ親しんだ仕様から変更があることに対して後ろ向きな反応が出てくる場合もあります。理解し納得してもらえるコミュニケーションを行うことが大切です。

配信タイミングは、リニューアル日よりも前のタイミングで行うようにしましょう。商品であればいつ以降に出荷されるものから仕様が変わるのかを記載してください。サービスであれば、顧客が行う準備(アップデートなど)が必要かどうかなどを記載します。リニューアルを行う場合は、顧客側にも物理的、心理的に準備が必要なこともあります。それらの背景を汲み取った良いタイミングでの配信を行いましょう。

機能追加・リニューアルのプレスリリースのテンプレートは、以下の記事からご覧ください。

1-4.商品・サービスの再販、復活

なんらかの理由で市場から姿を消していた商品やサービスが、再度販売されることを公表するために情報発信を行います。復活する商品やサービスに再び注目を集め、生活者の興味・関心を引くことを目的として配信します。

新商品や新サービスのリリース同様に、商品やサービスを利用する生活者に必要な情報を中心として構成しましょう。

  • 新商品のスペックや価格
  • 利用可能な場所
  • 対象となる顧客層……など

再販に当たって、以前の製品との違いやリニューアルした点があれば特に重点的に記載するようにしてください。

また、再販や復活に至った背景をストーリーで伝えることが重要なポイントです。そもそもなぜ以前の商品は発売をやめてしまったのか、どのような理由で再び市場へ登場することになったのかをわかりやすくまとめてみてください。

1-5.既存商品・既存サービスの導入事例

既存商品や既存サービスの導入事例に関するプレスリリースは、特定の製品やサービスがどのように利用されているか、効果や成果を具体的な事例を通じて紹介するために配信します。実際の利用状況をもとに実用性や提供価値を伝えることができます。

プレスリリースの内容は、以下を中心に作成します。

  • もともとどのような課題があったのか
  • 製品の導入によってどのような効果や成果が得られたか
  • 具体的な数字や結果……など

顧客のコメントや評価を活用して、定性的にどのようなメリットがあったのかも伝えられるようにするとよいでしょう。

導入企業の情報を挿入することも、導入事例紹介では大切なポイントです。会社概要はもちろん、業界、会社の規模感など、顧客の状況が想像しやすい情報を提供するようにしましょう。

導入事例のプレスリリースの書き方や配信事例は、こちらの記事でも紹介しています。

1-6.既存商品・既存サービスの障害情報

製品やサービスの障害や問題が発生した場合も、プレスリリースを配信して顧客への告知を行うことがあります。通常通りの利用ができなくなってしまう顧客や関係者に必要な情報を提供し、問題解決への取り組みを伝える大切なコミュニケーションのひとつです。

障害情報のプレスリリースでは、以下を簡潔に伝えることがポイントです。

  • 発生した障害や問題の具体的な内容
  • 障害の影響範囲
  • 顧客への影響内容
  • 今後の対応方針
  • 復旧までの目安となる期間
  • 顧客の問い合わせ先……など

障害など顧客に対してネガティブな影響のある事象が発生した場合は、発覚後なるべく早く情報発信を行うことが望ましいです。今まで使っていたものが突然使えなくなると、顧客は不安を感じます。その不安に寄り添い、迅速に信頼できる情報を提供するように心がけましょう。

1-7.イベントやセミナーの開催・出展

商品やサービスに関わるイベントやセミナーの開催情報や、展示会への出展情報について伝えるプレスリリースです。イベント告知を行い、既存顧客はもちろん、潜在顧客に対しても製品に触れるきっかけ作りを行うことができます。

イベントやセミナーのプレスリリースでは、以下の概要情報は必ず掲載しましょう。

  • 開催日時
  • 開催場所
  • 主催者
  • 費用……など

イベントの目的や主旨、当日のプログラムなども、参加を促すためには重要な情報です。必須ではありませんが、登壇者の写真やイベントのビジュアルイメージがあると雰囲気が伝わりやすくなるのでおすすめです。

配信のタイミングは、イベント実施日の1週間〜1ヵ月前が一般的です。イベントの集客スケジュールなどによってタイミングは変化するため、必ずこのタイミングでなければならないというものはありません。

イベントやセミナーのプレスリリースの書き方については、こちらの記事でも紹介していますので、気になる方はご参照ください。

1-8.広告・CM・プロモーションの開始

​​広告やプロモーションの詳細をメディアや関心を持つ人々に提供するためにもプレスリリースを活用することがあります。広告を通じてサービスと出合う潜在顧客にも興味を持ってもらうきっかけを提供することができます。また、これらのプロモーションに合わせて行うキャンペーンなどがあれば一緒に告知を行うとよいでしょう。

プレスリリースの内容は、以下の概要情報は必須です。

  • 広告が配信されるメディア情報
  • 掲載期間……など

そのほかに、芸能人やキャラクターを起用するなどの注目を集める要素があれば、起用の背景や目的、コメント、制作裏話を掲載しましょう。そのほか、ビジュアルイメージを掲載することでより伝わりやすいプレスリリースになります。

1-9.キャンペーンの実施

キャンペーンに対する関心を高めるために、プレスリリースを使ってキャンペーンの告知を行うこともあります。キャンペーンの認知を向上して、参加者の獲得に貢献することができるでしょう。

キャンペーンに関するプレスリリースでは、以下のような情報を掲載するようにします。

  • キャンペーン名
  • キャンペーン期間
  • キャンペーンの参加方法
  • キャンペーンのオファーやプレゼントの内容

そのほか、キャンペーンの目的や実施背景などのストーリーがあると、よりキャンペーン自体の意義が伝わりやすくなるのでおすすめです。キャンペーンに関するプレスリリースは、キャンペーンが開始する当日もしくはそれよりも前のタイミングで配信を行いましょう。

キャンペーン情報のプレスリリースの書き方や配信メリットについては、下記の記事でも紹介しています。

1-10.〇〇アンバサダー・〇〇大使の募集/認定・就任

自社の中で商品やサービスに関わるアンバサダー・大使の募集や、それらの認定・就任に関する報告を行うプレスリリースです。アンバサダーや大使は、製品のブランドを象徴する存在となるため特に重要なポジションといえます。これらの施策を通じて多くの人に製品を認知してもらうきっかけとなる情報発信を心がけましょう。

アンバサダー・大使に関するプレスリリースで特に重要なのは、それらのポジションを設定する背景や目的です。これらのストーリーを伝えることで多くの共感を生み出すことができます。加えて、以下の情報も挿入するようにします。

  • 期待する役割
  • 具体的な活動内容
  • 活動をイメージしやすいビジュアル……など

募集の場合は、応募条件、選考プロセス、応募方法などの募集要項となる情報を掲載します。

種類【2】コーポレート情報に関するプレスリリース

自社のコーポレート情報に関する内容をプレスリリースで発信することで、ステークホルダーや求職者とのコミュニケーションにつながります。企業活動に関する発信は、自社への好意度を高めたり、就職への意欲を向上させたりするきっかけにもなります。

業務提携や資金調達などの今後の企業成長性が明らかなテーマはもちろんですが、周年記念やコーポレートサイトリニューアルなどについても発信することで自社の動向を深く知ってもらう機会となります。

PC手元

2-1.業務提携・事業提携

業務提携・事業提携など企業間の新たな提携関係を発表するプレスリリースです。ステークホルダーへの情報提供はもちろん、提携によって期待できる相乗効果を伝えることで市場へのアピールをすることにつながります。

これらのプレスリリースには、以下の情報を記載するようにしましょう。

  • 業務提携
  • 事業提携
  • 提携の種類
  • 提携範囲
  • 提携内容……など

また、提携に至った背景や目的などのストーリー、両社の協力関係による利点や将来の展望なども加えることで、より提携に対する理解を深めることができます。両社の代表者などのコメントを掲載することも有効です。

プレスリリースの配信タイミングは、提携開始日に行うのが一般的です。提携によって新たなサービスなどを開始する場合は、サービス開始以前のタイミングで配信しましょう。

業務提携のプレスリリースについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

2-2.パートナーシップ提携・協定締結

企業や自治体などの組織と自社のパートナーシップや協定が成立した場合に公式発表を行うためのプレスリリースです。「2-1. 業務提携・事業提携」と類似していますが、より新たなビジネスチャンスの創出につながりやすい内容です。提携によって生まれる新たな可能性や市場への影響を詳しく伝えられると良いでしょう。

プレスリリースの内容には、以下の情報を記載します。

  • パートナーシップや協定の種類
  • 提携を結ぶ企業や組織の名前
  • 提携の目的や背景
  • 提携の目標……など

提携先の情報を詳細に提示することで、提携の重要度が伝わりやすくなります。どのような強みや目標を持って活動している組織なのか、自社の強みと合わさることでどのような相乗効果が期待できるのか、などを伝えるようにしましょう。

2-3.SNSアカウント開設

新しくSNSアカウントを開設したことを伝えるプレスリリースです。新しいSNSのアカウントに注目してもらうことを目的に配信します。

記載する情報は、以下の概要が中心です。

  • アカウント名
  • URL
  • 主要コンテンツ
  • アカウント開設の目的や背景……など

ストーリーがわかる内容も載せると良いでしょう。また、開設タイミングでキャンペーンなどの目玉となるコンテンツがあれば、それらの詳細情報も合わせて記載してください。アカウントのスクリーンショットやロゴなどのビジュアルも活用するとよりわかりやすいプレスリリースになるでしょう。

配信タイミングは、SNSアカウントの稼働がスタートするのと同時が望ましいです。プレスリリース経由でアカウントを見る人も多いので、アカウントスタート時にいくつかSNSにコンテンツを投稿しておくのがおすすめです。

2-4.資金調達

企業が資金調達を行ったことをプレスリリースを通じて公式に発表します。資金調達に関するプレスリリースは、投資家をはじめとしたステークホルダーに対して、企業の成長や将来に向けた発展を期待させる有効な手段です。

資金調達のプレスリリースでは、以下の内容を記載するようにしましょう。

  • 調達金額
  • 投資家やパートナーなど引受先の名前
  • 調達の形態(株式発行、銀行ローンなど)
  • 調達した資金をどのように利用するか……など

そのほか、資金調達を行った目的や背景に関するストーリー、引受先の投資家やパートナーからのコメントなどを用いることで、企業の成長戦略や将来の展望にどのように貢献するかを強調できると、調達の意義がより伝わりやすくなるでしょう。

資金調達のプレスリリースの書き方や配信メリットに関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

2-5.クラウドファンディング

クラウドファンディングに関するプレスリリースは、クラウドファンディングのスタートや成果などを公表するために配信します。プロジェクトの魅力を伝えることで、潜在的な支援者に対してもアピールすることができます。

クラウドファンディングを行うプロジェクトについて、プレスリリースを配信する場合は以下の概要情報を記載します。

  • 内容
  • 目標金額
  • 支援の方法……など

クラウドファンディングで重要視されるのは、そのプロジェクトのストーリーに当たる部分です。プロジェクトの背景や目的、これまでの経緯などをプレスリリース内で語るようにしましょう。発起人や支援者のコメントを記載するのも効果的です。

プレスリリースの配信は、プロジェクト開始のタイミングが一般的です。重要なマイルストーンの達成や、目標金額の達成などのタイミングも配信に向いています。

クラウドファンディングのプレスリリースの書き方については、下記の記事もご覧ください。

2-6.コーポレート情報/人事情報

企業の重要な組織変更、人事異動、新たな採用情報などがある場合に、公式情報としてプレスリリースを配信します。企業の内部動向や成長戦略を伝え、社内外のステークホルダーとの関係を強化するために重要です。

組織の再編、役員の退任や異動などの重要な変更点を中心に、簡潔に情報をまとめることが一般的です。情報の透明性を高めるため、変更の背景についても状況を踏まえて記載すると良いでしょう。

新任者がいる場合は、以下を紹介します。

  • 経歴や実績
  • 新任者のコメント
  • 今後の企業方針……など

これらのプレスリリースは、変更が決定した直後に迅速に配信することが望ましいです。情報がまとまり次第対応できるようにしましょう。

2-7.CSRなど活動の実績

CSRなどの取り組みに関する実績や成果について、プレスリリースで公表しましょう。企業の社会貢献活動に対する関心を高め、企業のブランド価値や信頼性を強化することにもつながります。

  • 活動の内容
  • 目標
  • 目標に対しての達成度合い……など

主に、数字や事例を用いて報告します。また、それらがどのような考えや目的に基づいて行われているのか、背景情報に関してもストーリーで伝えるようにすると良いでしょう。活動に関する写真などがあれば、活動内容が視覚化されるので、より具体的に伝わりやすくなります。

プレスリリースの配信は、CSR活動として行われたプロジェクトが終了し、一定の成果が得られたことを報告するタイミングで行います。具体的な成果が報告できるようになったタイミングを狙いましょう。

CSRの活動についての詳細は、以下の記事もご参照ください。

2-8.経営実績

経営実績に関するプレスリリースは、企業の財務成績や業績の進捗、重要なビジネス成果を公式に発表する文書です。ステークホルダーに企業の健全性や成長性を伝えるために活用します。

プレスリリースの内容は、主要な財務成績や業績のハイライトをまとめて報告します。

  • 具体的な財務データ
  • 業績分析
  • 現在の経営戦略
  • 将来の展望
  • 重要な成果やマイルストーン……など

代表者のコメントなどを使って経営実績の評価や今後の見通しについても言及できると良いです。

配信は四半期ごとの決算発表時、年次決算後、経営における重要なマイルストーンの達成時が一般的です。

2-9.危機管理に関する声明

自社に関するトラブルについて、どのような対応を行うのかなど企業としてのスタンスをステークホルダーに公式情報として伝えるために配信するプレスリリースです。これらのプレスリリースでは、透明性のある情報を危機の発生から可能な限り早いタイミングで伝えることが重要です。

プレスリリースの内容は、信頼できる情報を簡潔にまとめます。以下のような内容を中心に記載するようにしましょう。

  • トラブルの内容
  • トラブル発生の背景
  • 現在の被害状況
  • 現在行っている対応の内容
  • 今後行う予定の対応の内容や対応計画……など

危機管理に関するプレスリリースは、危機の状況が大きく変化した場合や状況の進展があった場合にも配信します。ステークホルダーとの信頼関係を構築するためのコミュニケーションツールとして、透明性と速報性を持った情報を発信しましょう。

危機管理広報については、以下をご覧ください。

2-10.事件、事故に関する報告

自社に関わる事件や事故が発生した場合は迅速にプレスリリースを配信して、状況報告を行うようにしましょう。事件や事故に関する情報は、ステークホルダーをはじめとした生活者の安全を守るためにも重要な情報発信となります。正確で透明性の高い情報を迅速に発表するように心がけましょう。

事件、事故が発生した場合のプレスリリースは、情報把握を容易に行うことができる簡潔な内容が求められます。

  • 発生日時
  • 場所
  • 事故の種類
  • 被害の程度……など

具体的な事故や事件の状況を説明するようにしてください。対応の具体的な措置や進捗、今後の対策に関しても明記しましょう。

このような内容のプレスリリースは、客観的な事実を発信することが大切です。自社の意見や主張が混じらないようにします。事実を正確に伝え、迅速かつ責任ある情報提供を心がけましょう。

2-11.周年記念

周年記念に関するプレスリリースは、企業の成長やここまでのマイルストーンの達成などをステークホルダーをはじめとした生活者に認知してもらうための大切な配信タイミングです。周年記念に行われるイベントや記念商品をはじめ、インフォグラフィック(図や表、イラストなどを用いた情報)などのコンテンツを知ってもらうとともに、自社のストーリーを伝えましょう。

プレスリリースの中では、以下の要素を盛り込んでストーリーを伝えることがポイントです。

  • 歴史
  • 成長
  • 今後の展望
  • 代表者のコメント……など

周年記念に関するプレスリリースは、内容によって配信タイミングが異なります。イベント実施や商品の発売をする場合は、開催日・発売日よりも前のタイミングでの配信が望ましいです。コンテンツ公開があるときは、公開のタイミングに合わせて配信を行いましょう。

2-12.株式上場

自社が株式上場をした場合、公式発表としてプレスリリースを配信することがあります。自社が新しいステージに進む重要な情報なので、市場の認知と信頼を得るための情報発信を心がけましょう。プレスリリースの配信タイミングは、新規上場した当日がベストです。

必ず記載したい情報は、以下の3点です。

  • 上場する株式市場
  • 上場日
  • 企業の基本情報

そのほか、コーポレートサイト内にIRページなどがある場合はURLを掲載するようにします。また、日本取引所グループの「新規上場会社情報」ページの掲載URLを記載する場合もあります。これまでの経営や企業成長に向けて力を貸してくれたステークホルダーへの感謝や今後の展望などを代表者のコメントとして記載することも多いです。

2-13.サイトリニューアル

コーポレートサイトや自社ECなどのWebサイトをリニューアルしたことを知ってもらうためのプレスリリースです。サイトリニューアルを実施する場合は、その背景に現行のサイトやサービスの課題が存在しています。それらの課題を解決し、より生活者にとって利用しやすくなったことを知ってもらうことを目指しましょう。

  • Webサイトの概要
  • 主な変更点や新機能
  • 新規コンテンツ……など

上記の内容を盛り込んで、なるべく簡潔に紹介します。

また、リニューアルに至った背景や目的についてもストーリーで伝えられるようにすると良いでしょう。デザインやUI(ユーザーインターフェース)に変更がある場合は、画像を使って視覚的にもわかりやすく表現するのがおすすめです。

種類【3】調査結果・研究結果に関するプレスリリース

自社で行った調査や研究について、成果が得られた場合はプレスリリースを使って発信を行います。生活者にとっても有益な情報を提供することでメディアが取り上げてくれる可能性はもちろん、企業からの提携に関する問い合わせにつながることもある機会です。問い合わせの増加を狙う場合は、マーケティングや営業の担当者と連携して導線設計も忘れずに行いましょう。自社ならではのデータや分析を発信することで、ブランディングにもつながります。

3-1.業界のトレンドや市場調査の結果

自社で行った業界のトレンドや市場調査を基に、業界における最新の傾向、生活者の行動パターン、業界の成長見通しなどを発表するためのプレスリリースです。

調査の結果やそこからの考察などをまとめてレポーティングします。結果に対して自社ならではの洞察をコメントなどを用いて記載しましょう。図表やグラフなどを用いて視覚的に結果がわかりやすいようにするなどデザインにも工夫が必要です。また、以下の調査の概要についても必ず明記します。

  • 調査名称
  • 調査方法
  • 調査対象
  • 調査期間
  • 調査数……など

調査レポートなどを別に作成している場合は、内容の一部分だけをプレスリリースに記載し、レポートのリンクなどを張り付ける方法も一般的です。

3-2.論文発表

論文発表に関するプレスリリースは、自社の論文を幅広く生活者の目にも触れる機会を増やします。公式の発表を通じて研究の重要性や影響力を強調し、研究結果の意義や応用の可能性を伝えることができます。

プレスリリースに記載したい内容は、以下です。

  • 研究の内容
  • 得られた成果
  • 研究の手順
  • 研究実施の背景……など

専門用語が多くなってしまう場合は、注釈や補足などを入れて生活者でも理解しやすいようにする工夫が大切です。得られた成果による世の中への影響や社会に対してどのようなメリットがあるのか解説すると成果がイメージしやすくなります。

配信は、論文が学術雑誌などに掲載されるタイミングで行うことが一般的です。公開後になってしまう場合は、できる限り早いタイミングで配信しましょう。

論文発表のプレスリリースを作成する際は、こちらの記事もご覧ください。

3-3.意識調査

特定のテーマや問題に対して、生活者の意見、態度、認識などを調査するのが意識調査です。この結果を発表するためにプレスリリースを活用することがあります。社会課題、時流などに関する自社ならではのデータを提供しましょう。

意識調査ではデータの透明性が重要視されます。「3-1.業界のトレンドや市場調査の結果」と同様に、以下の情報は必ず記載しましょう。

  • 調査名称
  • 調査方法
  • 調査対象
  • 調査期間
  • 調査数……など

意識調査を自社が行う意義や、調査設計の理由などを調査背景として記載します。調査からわかった課題や時流に対して、担当者のコメントなどを利用して分析・解説をすると、生活者にも伝わりやすい内容になります。データはグラフなどを使って、視覚的にわかりやすく表現してください。

3-4.実態調査

実態調査は、自社の商品やサービスの利用状況データなどから生活者の行動や意識の実態を調査・分析するものです。これらのデータをプレスリリースを通じて発表し、広く生活者に知ってもらうことができます。

実態調査を行う場合、そのほかの調査結果に関するプレスリリース同様の情報は必ず記載するようにします。

  • 調査名称
  • 調査方法
  • 調査対象
  • 調査期間
  • 調査数……など

上記の概要を記した後に、実態調査の理由などを述べるほか、インフォグラフィックや有識者のコメントを載せることで、データの透明性が伝わることで信頼を得られることはもちろん、メディアなどでの活用にもつながりやすくなります。

自社の独自データを分析する場合は、どのような属性や特徴がある生活者で構成された調査対象なのかも具体的に公表するようにしましょう。よりデータの解像度が高まります。

データの分析結果に加えて、結果を踏まえた商品やサービスの展望などを伝えることで、自社の将来性を伝えることもできます。また、担当者のコメントなどを用いて掲載するとなお良いでしょう。

調査リリースの書き方に関しては、下記の記事も参考にしてみてください。

プレスリリースは情報設計が大切

プレスリリースの種類と作成時のポイントについて解説してきました。プレスリリースを作成するときにもっとも大切なのは、情報設計です。プレスリリースは「読み手にとって情報を有益と思ってもらえるか」が重要な視点です。自社が伝えたいことをそのまま伝えるのではなく、情報設計によって社会や生活者にとっての利益やメリットが伝わるものを目指しましょう。

ただし、プレスリリースは広告ではありません。売り込みのような内容ではなく、あくまで事実を透明性を持って伝えることが大切です。開発の思いや詳しい背景情報を伝えたい場合は、プレスリリースではなくインタビューなどの他のコンテンツと合わせて情報発信するようにするのがおすすめです。

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プレスリリースの種類に関するQ&A

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この記事のライター

長瀬 みなみ

長瀬 みなみ

ITベンチャーにて広報PRを担当したのち、ヘルスケアベンチャーにて広報PR部門の立ち上げ、ブランド責任者として取締役就任。YouTubeチャンネル運営など、さまざまなメディアを活用した分ランディングや広報活動を行う。独立後は、広報PR・ブランディング・コミュニティ運営など幅広く活動している。これまでの経験から広報・ブランディングに関する戦略立案からプレスリリース執筆まで幅広くカバーしたコンテンツを作っています。

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