論文発表のプレスリリースを作成する5つのポイント【テンプレートあり】

企業の新サービス発表やイベント開催時に利用される、プレスリリースの配信。「プレスリリース=企業が利用するもの」と思われがちですが、実はフリーランスや特定の職種に就く個人にとっても、非常に有益なものなのです。

本記事では、論文発表のプレスリリース作成のポイントを徹底解説。プレスリリースで論文を発表するメリットから、プレスリリース作成時に役立つテンプレートまで幅広くご紹介します。

論文発表でプレスリリースを配信するメリット

近年、研究や論文をプレスリリース配信する大学や研究者も増加しています。では、なぜ論文発表でプレスリリースを配信するのでしょうか。

まずは、大学や研究者がプレスリリースを配信する3つのメリットを解説します。

1.研究の意義を広く知ってもらえる

論文を制作している

一般的に研究発表や論文発表に目を通すのは、興味を持っている人物や関係者が中心です。クローズドな一面によって、どうしても研究内容や意義を広い範囲に発信できないことが多いのです。

プレスリリースを利用するメリットは、性別・年代・職業などを問わず幅広い読み手がプレスリリースに目を通す可能性が高まること。これまで研究テーマや論文内容に興味を持っていなかった読み手にも、研究意義を知ってもらえるのです。

2.マスメディアや専門誌で研究成果を取り上げてもらえる確立が高まる

プレスリリースを使った論文発表や研究発表の発信は、大学や研究者の知名度アップにも繋がります。

なかでも、新規性や話題性の高い論文の場合は、一般の読み手だけでなくマスコミ関係者や専門誌の編集者に注目される可能性があります。論文のプレスリリースがマスコミ報道や専門誌掲載に繋がり、結果的により多くの人に論文を認知してもらえるのです。

3.専門家の目に留まり、共同研究・開発につながることも

前述したように、プレスリリースの配信は多くの読み手に情報を発信できること。プレスリリース配信サービスで発信・SNSを使った二次拡散・ニュースサイトへの転載によって、自身の研究発表や論文を一般の読み手だけでなく専門家にも届けられます。

研究発表や論文が専門家の目に留まった場合、共同研究や共同開発の誘いを受ける可能性があります。論文のプレスリリースは、自身のスキルアップに繋がるチャンスを掴むきっかけにもなるのです。

有意義な研究のためには、同じ志を抱いている人物との情報共有が欠かせません。論文を読んだときに「一緒に研究したい」と感じる、未来の仲間からの連絡もあるかもしれませんよ。

論文発表のためのプレスリリースを作成するときの5つのポイント

熱意を込めて作成した論文をプレスリリースとして配信するのであれば、できるだけ多くの人に目を通してもらいたいもの。プレスリリース作成時には書き方を意識して、読み手の興味を引くリリースを作成しましょう。

次は、大学や研究者がプレスリリースを作成するときの5つのポイントを解説します。

1.論文掲載日より前にプレスリリースを行う 

研究発表や論文のプレスリリースは、論文の公開日や掲載日よりも前に行うのが理想的論文発表の1~3週間前にプレスリリースを配信できるように、リリース作成を進めていきましょう。

また、先ほどご紹介したように新規性や話題性のある論文の場合には、プレスリリースの配信以降にマスメディアや専門誌からの取材依頼が届く可能性があります。取材対応を円滑に進めていくためにも、プレスリリースの文末に問い合わせ先を記載しておきましょう。

【問い合わせ先として記載したいこと】

  • 担当部署名
  • 担当者名
  • 電話番号やメールアドレス
  • 取材対象者(研究者への直接取材が難しい場合は明記)

2.研究成果が社会にどう役立つかを明記する

記者がプレスリリースを読んでいる

マスコミや一般の読み手に少しでも興味を持ってもらうためには、研究成果の新規性や話題性の記載だけでなく、有益性や背景の説明も必要です。自身の論文内容や研究発表に記載されている内容が世間にどう役立つのかを明記しましょう。

【研究成果の有益性を説明すると?】
誤 ○○を××に転換することによって、新たに△△遺伝子が誕生した 
正 これまで医療現場で課題とされてきた~~を解消するために、△△遺伝子を生み出した。

上記例は、同じ「△△遺伝子」について発表した一文ですが、後者は研究成果や解決できる課題が明記されています。前者と比較すると、専門知識を持たない一般の読み手にも伝わりやすい後者の方が望ましいでしょう。

3.専門用語は補足や注釈を入れて幅広い年齢層の人が読める文章にする

学内イベントや新たな取り組みの発表だけでなく、研究発表を学外に広く発信するためにプレスリリースを利用することも多いですよね。

発表内容を丁寧かつ詳しく記載することは大切ですが、難しい用語を多用してしまうとかえってわかりづらいプレスリリースになってしまう可能性があるので要注意。難しい用語を使用した場合には、用語の意味を補足しましょう。

4.研究フローを図式化する 

研究の流れを可視化するためにも、テキストに加えて図式化された「研究フロー」を付け加えるのも一案です。誰がどの段階から関わっているのかもわかりやすく、研究の流れを時系列で確認できます。

ただし、図式化された研究フローは必ずしもプレスリリースに記載すべき事項ではありません。必要があれば記載するようにしましょう。

5.キーパーソンのプロフィールを記載する 

プレスリリース配信サービスでは、毎日数十~数百通のプレスリリースが配信されています。何百通もあるプレスリリースに自身の論文や研究発表を埋もれさせないためにも、論文のキーパーソンとなる人物をプレスリリース内に記載しましょう。

取材できる関係者がいる場合には、複数名記載してもOKです。マスコミや専門誌取材を受けられる人物を明確に伝えるようにしましょう。

論文発表のプレスリリーステンプレート

はじめてプレスリリースを作成するときには、書き方や記載事項が分からず苦労してしまうもの……。テンプレートを利用して、効率的にプレスリリースを作成しましょう。

最後に、論分発表時に活用できるプレスリリースのテンプレートをご紹介します。

プレスリリースを作っている画像

研究成果のリリースの場合

報道関係各位
                                 2020年xx月xx日
                                     学校名

          《研究成果のうち、もっとも印象的なポイントを端的に説明》
               「研究発表、論文名」研究成果の発表
          〜 研究から明らかになった動向や結果などを補足〜

学校法人○○(住所)では、(研究を行った背景・研究部署名、研究対象、対象人数を明記)に―――(研究発表名、論文名)を実施しました。研究により、~~~~~(研究成果を明記)が明らかになりました。

【URL】http://

・研究内容

・研究に至った背景(関係する教員や学生も紹介)

・その他、関連する取り組み(あれば記載する)

【研究トピックス(グラフや図を交えて、3つほどのポイントを箇条書きで記載)】
1.
2.
3.

【キーパーソンの紹介】

【学校の概要】
学校名:
所在地:
代表者:
設立:
URL:

本プレスリリースに関するお問い合わせ、取材依頼に関しては下記の窓口にお願い申し上げます。

【お問い合わせ先】
担当者:○○大学 事務部+担当者名
電話番号:000-000-000
メールアドレス:~~~~~@

シンポジウム開催案内やイベントの場合

報道関係各位
                              2020年○月○日
                                 大学名
     〇〇シンポジウム「イベント名」開催のお知らせ
       (イベントの特徴を具体的に追記)

学校法人○○(住所)は、―――(シンポジウム名)を、2020年○月○日に開催いたします。ゲストスピーカーとして、本校卒業生で現在はアナウンサーとして活躍する△△さんを迎え、~~ついて来場者とのトークディスカッションを行う予定です。

・イベント情報詳細
・イベント開催の背景

【ゲストのプロフィール(写真と共に経歴を紹介)】

【シンポジウムプログラム】
9:00 受付開始
9:15 シンポジウム開始
9:20 ゲスト△△さん登壇



12:00 シンポジウム終了

【「シンポジウム名」実施概要】
シンポジウム名:
開催日:
会場名:
アクセス:(住所と最寄り駅からの所要時間)
申し込み方法:

本プレスリリースに関するお問い合わせ、取材依頼に関しては下記にお願い申し上げます。

【お問い合わせ先】
担当者:○○大学 事務部+担当者名
電話番号:000-000-000
メールアドレス:~~~~~@

大学広報と連携を取りながら、研究成果を広く発表しよう

論文や研究成果を広く発信するためには、プレスリリースの配信は非常に効果的です。読み手を増やす効果だけでなく、専門家からの共同研究の依頼や取材誘致など、さまざまなメリットが期待されています。

取材対応やプレスリリース内容の確認など、すべての作業をひとりでするのは難しいもの。大学広報と上手く連携を取りながら、研究成果を広く発信していきましょう。

この記事のライター

PR TIMES MAGAZINE編集部

日本最大級のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営すること12年。営業、カスタマーサクセス、パートナー事業に携わるメンバーが在籍しています。広報PR担当者さまからのお問い合わせやご相談の経験を活かし、広報PR担当者さまの気づきや行動につなげられる記事を執筆しています。

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