現役広報が教える、社内報におすすめのネタ32選

組織やチームの活性化を目的に、社内広報に力をいれる広報の方も増えているのではないでしょうか。社内広報には様々な取り組みがありますが、中でも「社内報」の企画・作成は正攻法です。初めて社内報を作るときは、どのような内容やトピックスが良いのでしょうか。

また、すでに社内報に取り組んでいる方も、掲載ネタのヒントはいつも探していますよね。今回は、社内報に取り組むべき目的や社内報を継続し、より良いコミュニケーションを生むためのヒントをご紹介します。

社内報を作成する3つの目的

広報活動には様々な分類の仕方がありますが、「どちらを向いているか」で2種類に分類をすると、社内広報社外広報に区分することができます。社内広報とは、その名の通り会社の「中」の人、つまり社員や共に働くすべてのメンバーに向けた広報活動です。

それはすなわち、社員の家族や社員にとっての大切な方々も含みます。また現在の社員だけでなく、かつて共に仕事をした“卒業生”や、いつか一緒に働くかもしれない未来の採用候補者にも及ぶでしょう。

社内報は社内広報を行うひとつの手段であり、冊子やイントラネット、自社のオウンドメディアなど様々な媒体を通じて社員へ情報を発信すること、およびその媒体のことを指します。ではなぜ社員に向けた情報発信が重要なのでしょうか。その目的は大きく3つあります。

1.社内情報の共有

1つ目は「社内情報を正確に共有すること」です。社内情報には経営方針や企業理念など、会社の一員として知っておくべき自社の規定や価値観も含まれます。組織で働くすべてのメンバーが同じ目標に向かって進んでいくために、社内報という公式の場で定期的に情報共有をおこなうことは、広報の大事な仕事です。

社内情報の共有は、社員総会や代表インタビュー、企業理念に基づく様々な制度設計など、社内報以外の方法もあります。その中で社内報ならではのメリットは、日常の中で見返すことができること。

デザインや写真にもこだわれば、経営者インタビューや社員対談など、文章だけに頼らず内容を伝えることができます。社内報自体が、会社の歴史を残していくツールとして機能すると言えるでしょう。

2.社内コミュニケーションの促進

2つ目は「社内コミュニケーションを促進させること」です。会社の規模が大きくなればなるほど、物理的な距離も広がり、社内のコミュニケーションは薄まりやすい傾向にあります。事業が成長してオフィスを増床したり、地方進出で新店舗をスタートしたりすると、一人ひとりが知り得る情報に差が生じてしまうこともあるでしょう。

そのような場合にも、社内報を定期的に配信することで社員間の「共通の話題」を提供することができます。企業理念や経営情報だけでなく、新入社員の紹介をしたり、自社らしいユニークな出来事を取り上げてみることもひとつ。社員同士の理解が深まり、コミュニケーションの活性化につながります。

ひとつの目安として社員数が50名以上になったタイミングで、社内広報の必要性が高まり、社内報作成などを検討するケースが多いようです。

3.社員の家族に向けた情報提供

3つ目は「社員の家族への情報提供」です。家族同士であっても、お互いが勤務する会社の内情はなかなか知り得ないものです。自分の配偶者や子どもが、どのような企業で、どのような人のために、何の仕事をしているのか。家族同士で話をする中に、社内報のような公式の情報があることで、より安心感を感じてもらうことができるでしょう。

社内報も、立派なプレスリリースです。社員の日々の活躍を支えてくれる家族や大切な方々に向けて、企業の志や働く環境がイメージできる情報を届け、社員本人が心身ともに安定して働けるように取り組む側面もあります。その結果として、社内報の取り組み強化による離職率の低減や、採用力向上につながっているケースもあります。

より効果的な社内報を作る3つのポイント

社内報をよりよいものにするためには、社内で拾い集めた情報をただ共有するだけでは少し物足りません。どのようなことを意識して社内報を作成すれば「読まれる社内報」になるのか、そのポイントを見ていきましょう。

ポイント1.届けたい相手を明確にする

まず社内報に何を書くかを決める前に、「誰に向けて」作りたいのかを丁寧に検討します。「社員」と一口にいっても、実際に届く人の顔は浮かんでいますか?

新入社員なのか、ベテラン社員なのか、どの部署のどんな役割の人なのか、ひと括りにはできないほど社員一人ひとりの立場は多様です。まずは、誰に届けたいのか、そしてそれはなぜなのかを具体化させましょう。

とはいうのも、「この情報は役に立った!」という感じ方は人によって様々です。例えば福利厚生の紹介をする場合も、まだ会社のことをよく知らない新入社員には制度一覧が、在籍年数の長い社員に対してはユニークな利用実績が、それぞれ役立つといえるでしょう。このように、社員の中でも誰に向けて発信するかによって、ピックアップすべき情報とその伝え方が大きく変わってきます。

ポイント2.最も伝えたいことを決める

「何を伝えたいか」は最も重要なポイントです。これは社内報に限りませんが、広報として常日頃から多く情報をインプットしているからこそ、何を伝えるか決めるにあたりときに「捨てる」ことも必要。一度に多くの情報を詰め込みすぎず、なるべくシンプルな情報提供を心掛けましょう。

わたしたち社員には日々取り組むべき業務があります。その上でさらに認識してほしいことであれば、「どのように社員に役立ててもらうか」「読んだ後にどんな行動が増えてほしいか」を軸に置いて構成を練り、読み手の読後感を頭の中でイメージしてみるとよいでしょう。

そして「自分だったら何が知りたいのか」と、いち社員の目線で読み返すことで、情報価値をチェックする方法もひとつです。配信後には、同期や後輩などにヒアリングしてみても良いかもしれませんね。

ポイント3.伝え方を決める

メインターゲットと伝えたいメッセージが決まったら、「伝え方」を決めましょう。冊子や新聞のような紙媒体にするのか、イントラネットやオウンドメディアのようなWebにアップするのか。社内報の内容がテキスト中心なのか動画素材があるのかなど、コンテンツの形式によって適切なメディアが異なります。

お昼休みなどの時間で気軽に読んでほしいような読み物コンテンツが多い場合は、ミニ冊子のようにして配るもの良いでしょう。手渡しするときに、社員と会話できるのもポイントです。もしくは通勤時間など移動中でも確認できるようにしたい場合は、音声を利用したり、スマートフォンで読みやすい配信形式にするのもおすすめ。一方で、事業の業績などの機密情報を含むような場合には、イントラネットなどセキュリティが守られている場所に掲載した方が良いでしょう。情報のカジュアルさや機密性も鑑みて、配信方法や日時を決めていきます。

社内報におすすめのネタ32選

社内報は届ける相手が近い存在だからこそ、様々なネタを配信しリアクションを見ていきたいですよね。そして作り手の想いとしては、やはり読んでもらいたい。というわけで、今日から社内報に活用できるネタのヒント32選をご紹介していきます。

季節やトレンドに関するネタ

季節やトレンドを反映した旬なトピックスは、気軽に読んでもらえる良さがあります。春夏秋冬様々なイベントに着目し、それらに沿ったテーマのコンテンツを作成してみてはいかがでしょうか。

毎年恒例のシーズンネタはもちろん、そのとき社会でブームとなっている現象や要素を盛り込むと、後々その1年を思い出せる素敵な社内報ができそうですよね。

【季節・トレンドネタ例】
4月:最新の新生活アイテム、入学式のエピソード
5月:ゴールデンウィークの予定や思い出
6月:梅雨の乗り切り方、今年の父の日トレンド
7月:夏休みの計画、夏季休暇に向けた社内制度の紹介
8月:夏休みの思い出、夏バテ防止法
9月:様々な「◯◯の秋」紹介
10月:内定式の様子、ハロウィントレンド予測
11月:勤労感謝の日にサンクスカード
12月:1年間の振り返り、来年の抱負
1月:新年の挨拶、受験のエピソード
2月:バレンタイン特集、感染症予防のコツ
3月:花粉症と紫外線対策、年度最後の挨拶

社員に関するネタ

社員数の大小に関わらず、趣味嗜好や普段のライフスタイルまでお互いに知っている人は、所属部署のメンバーなど数が限られるもの。会社が50名を超えてくると、社員の顔と名前を一致させるだけでも、少しずつ大変になっていきますね。

社内報を通じて、さまざまな切り口で社員を紹介するのは、もはや鉄板ネタです。社員同士の共通点が見つかれば、コミュニケーションの促進にも繋がります。


社員数が多く一人ひとりの紹介ができない場合には、部署やチーム単位で連載化するのも良いですね。どのような仕事をしているのかを互いに認識することで、業務に関する相談も生まれやすく、仕事を円滑に回すためのサポートにもなります。部署やチームの個性が発揮されるよう、みなさんと一緒に企画を立ててみるのも面白いかもしれません。

【社員紹介ネタ例】
・代表・役員インタビュー
・部長たちの「社内履歴書」
・新入社員同士の他己紹介
・いま注目の部署に突撃取材
・年男・年女
・今月生まれたお子さん紹介
・ペット自慢大会
・部署ごとの意外と知らない業務
・成績優秀者の仕事の秘訣
・社内スナップ集

アンケートや意見

社内だけのアンケートや意識調査を実施して、吸い上げた意見をまとめたり、結果をグラフにして紹介してみるのもおすすめです。会社として募った社員の意見を見える化するという意味でも、社内報を活用して結果を共有してみましょう。担当役員や社長からのひとことを添えることで、社員一人ひとりに寄り添う姿勢も伝わります。

【アンケート・意見ネタ例】
・社内調査アンケート
・最新の業界動向
・社外の方に聞いた自社のいいところ
・会社への改善要望
・社員の特性・属性アンケート
・社内報に対する意見・感想
・社内報へのピックアップ要望
・実施して欲しいセミナーや講座特集
・皆でディベート「働き方改革」
・「わたし◯◯できます」の希望者募集

まとめ

社内報の目的やメリットを理解し、自社らしい活用方法を決めることで、組織を支える一人ひとりの社員がより自社のことを理解したり、社員同士のコミュニケーションを促すことができます。

短期的な効果は見えづらいかもしれませんが、企業として持続的に成長していくために、このような積み重ねはとても大事な取り組みです。季節やトレンドの旬情報、社員紹介や社員アンケートの結果共有など、様々なネタを織り交ぜて、社員からの反響に耳を傾けながらトライしてみましょう。

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PR TIMES MAGAZINE編集部

株式会社PR TIMESのカスタマーサクセス、社内広報、社外広報、イベント運営など8年以上広報PRと向き合うメンバーが在籍しています。日本最大のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営すること12年。さまざまな広報担当者からのお問い合わせやPRのご相談への対応経験を活かし、すべての広報PRパーソンに捧げるノウハウ記事を執筆中

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