ベンチャー企業の広報の始め方とは?広報担当者に求められるスキル

ベンチャー企業で新たに広報を始めようと思っても、「何からはじめたら良いのか」と悩んでしまう人は少なくないでしょう。今回は、ベンチャー企業の広報の始め方広報担当者に欠かせないスキルについて考えていきたいと思います。

ベンチャー企業の広報活動の特徴は?

小規模かつスピード感もあるベンチャー企業では、効率的な広報活動が求められるケースが往々にしてあります。担当者の多くは、さまざまな制約の中で出来ることを探し、自社にフィットした広報ノウハウを、実践を通じて習得していく必要があるでしょう。

また、企業そのものへの「信頼」と提供しているサービスや商品への「理解」が、社会に正しく認知されると、売上や短期的なKPIの達成だけでなく、資金調達や採用活動の円滑化にも寄与し、結果的に説明のための時間と費用を抑えることにもつながります。

ですので、まず何よりも「知ってもらう」ところから始めましょう。「この領域ではこの会社」といった認知のアドバンテージを高める活動に取り組むことが重要です。

ネタづくりからはじまる「攻めの広報」

相互理解の深いステークホルダーと良好な関係を維持する動きを「守りの広報」とするならば、ベンチャー企業の広報活動の多くは認知が不十分な状況からスタートするため、情報を積極的に開発し、社内外に発信していく「攻めの広報」が求められます。


「攻めの広報」を実践するためには、会社やそこに所属する人々、商品、サービスに関わる情報を抽出し、第三者からみて分かりやすいかたちに昇華していく「ネタづくり」のアクションが極めて重要になってきます。

自社の中に埋もれていて、まだきっと多くの人が知らない情報に関心をもってもらうためには、「わかりやすさ」に配慮しながら受け手が何を欲しがっているのかを考えることが大切。

発信するネタをブラッシュアップしていくことが、ひいてはメディアにニュースとして取り上げてもらうことに繋がり、ステークホルダーからの関与を促すために欠かせない「攻めの広報」の第一歩となります。

ベンチャー企業の広報手段とは?

発信するネタが決まったら、発信する手段を決めましょう。手段は多様化し、広報担当者が適応すべき領域もますます広がりをみせる中で、常に最適な手段を選択していく必要があります。

その際、あまりに難易度の高い手段を選ぶと、広報活動において最も大切な「自社らしさ」を損なってしまいます。まずは直観的に「出来そう」と思えるようなものからはじめてみるのはいかがでしょうか。3つの具体的な手段をご紹介します。

プレスリリースを書く

事業や組織の様々な動向をステークホルダーに伝えるために、プレスリリースの配信は最も基本的かつ重要なアクションです。新商品・新サービスの発表時やリニューアル時、組織の理念を制定したときなど、様々なタイミングにおける発信手段として有効的に活用できます。

また、プレスリリース配信サービスを活用することで、メディア関係者だけでなく、一般生活者にも直接情報を届けることができるため、近年では、柔らかく親しみのある表現も増えてきました。まずは、様々な先行事例を手本としながら伝わりやすい文章を作成してみることからはじめましょう。

イベントを開催する

小規模イベントの開催にチャレンジすることも、自社への理解を深められる点、参加者との関係価値を高めやすい点で積極的に活用したい手段といえます。

特に、発信する情報が多岐にわたるときや、商品サービスそのものが多機能でスムーズな理解を促しづらいときは、イベントを通じたダイレクトな発信機会も重要な広報手段となります。

その一方で、イベントの開催は、会場の確保から準備段階における進行管理、当日の運営まで、開催日までの間にやるべきことが多く、工数が多い側面もあります。開催する度にゼロから考えていては、中長期的かつ継続的な実施は難しくなってしまうでしょう。

オペレーション上のコストと見合ったやり方を仕組み化し、その継続性を高めながら、参加者の満足度や関係者の達成感向上に繋げていくことが求められます。慣れている人を巻き込んだり、参加したイベントからヒントが得ることも大切です。

SNSをはじめる

オンラインコミュニケーションも大事な広報活動のひとつです。ひとつひとつのアウトプットは小さくても、継続的に発信していくことで「企業人格」を明らかにしていくことができます。

どのような企業なのか、何を解決してくれる商品・サービスを提供しているのか、顧客による評価はどうかなど、ステークホルダーの信頼を得るうえで、SNSアカウントの有無は、大切な要素のひとつになります。

上手に運用を継続していくことで、告知・集客手段としてはもちろん、アンケート実施、フォロワーとの1to1コミュニケーションなど、発展的な活用も期待することができます。あらゆる情報発信の基盤として、アカウントの運用を検討してみましょう。

ベンチャー企業の広報担当者に必要な4大スキルとは

プレスリリース、イベント開催、SNS運用の他にも、他部署との連携、戦略策定、取材対応など、仕事のフィールドは多岐にわたります。多種多様な能力が要求される難しい仕事であると同時に、やり甲斐や達成感を見出しやすい仕事でもあります。広報担当者に欠かせない4つのスキルをみてみましょう。

「胆力」と「行動力」

広報担当者は、手元にある素材から話題を創り出すことも、何もない状態からプロジェクトを生み出すことも求められます。何かを構想するだけでは絵に描いた餅ですが、企画・コンセプト作りに端を発し、周囲を巻き込むべく行動し、物事を前進させ、実現を目指していく力が必要です。

さらに、その手腕は準備段階に限りません。世に出す段階になれば「どうすればより興味関心を惹くことができるか」について考えを巡らせ、いつ、どこで、どのようにと、具体的な計画立案実行まで率いることになります。プロセスから結果まで、粘り強く推進していく胆力と行動力は欠かせません。

「速力」と「適応力」

トレンドや話題を日頃からキャッチしていても、自社広報に生かせなければあまり意味がありません。情報の消費スピードが速さを増し、変化も激しい環境下では、それらに対応していくだけでなく、自社の情報発信にとって大きく関与する機会やタイミングを最大限活かす視点も重要です。

またメディアも含めた、自社を取り巻く様々な関係者も、日々状況は変化していきます。自社の動きだけでなく、それらの変化にも目を向け、スピーディーに呼応する能力が求められています。

ベンチャー企業にとって広報活動のメリットは大きい

ベンチャー企業の広報の始め方と求められるスキルについて紹介してきました。「自社らしさ」を重んじ、様々なステークホルダーとのより良い関係構築を図る役割を担う広報はまさしく企業の「顔」であり、様々な実践経験を通じてはじめてスキルが身につく職種でもあります。

ベンチャー企業に限らず、広報活動のメリットは大きいと言えます。自社ならではの広報ノウハウを確立し、広報活動による様々なメリットを得ながら会社を成長させていくために、まず踏み出す一歩を決め、取り組んでみてはいかがでしょうか。

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PR TIMES MAGAZINE編集部

株式会社PR TIMESのカスタマーサクセス、社内広報、社外広報、イベント運営など8年以上広報PRと向き合うメンバーが在籍しています。日本最大のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営すること12年。さまざまな広報担当者からのお問い合わせやPRのご相談への対応経験を活かし、すべての広報PRパーソンに捧げるノウハウ記事を執筆中

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