みなさん、2020年は2月29日まである「うるう年」であることを忘れていませんか?4年に一度の「うるう年」、せっかくならイベントやキャンペーンを企画して企業情報をアピールしたいですよね。前回のうるう年に当たる2016年、どんな企業がどんなリリースを出していたのでしょうか。
今回は2016年2月に配信された富士急行株式会社さんと株式会社ゴリップさんのキャンペーンリリースをもとに「うるう年」のプレスリリースについて紐解いてみたいと思います!
◆富士急行株式会社さんのプレスリリースはこちら
2月29日富士急の日!当日は入園無料の他、フリーパス2,290円の感謝価格でお楽しみいただけます
◆株式会社ゴリップさんのプレスリリースはこちら
うるう年のプレスリリースは「数字」「プレミアム感」がキーワード
2016年を振り返ってみると、人気を集めたうるう年プレスリリースの多くが2月29日にちなんで「2・2・9」の数字を自社に関連するネタと組み合わせて活用していました。また、4年に1度しかない日というプレミアム感は、やはりこの日だけの特別な盛り上がりを見せます。
今回のピックアップ2社もこの2つのポイントを上手に押さえた参考になるテクニックが駆使されていました。
語呂合わせに徹した富士急行株式会社の「うるう年」リリース

まずは富士急行株式会社さんのプレスリリース。「いつも喜び・感動」の実現を目指して環境保全と安全を追求しながら、アミューズメントやレジャー、交通等の事業が展開されています。
2月29日を「富士急の日」とする思い切りの良いこのプレスリリース。人気の理由を紐解いてみたところ、徹底した語呂合わせの遊び心に読者にささっていることが見えてきました。
GOODポイント1:徹底した語呂合わせ
4年に一度の2月29日を、フ=2、ジ=2、Q=9、と語呂合わせをし、「富士急の日」になぞらえてフリーパス料金や賞金、イベントなどの「229」にまつわる催しを企画しています。日付と企業名を語呂合わせするだけでなく、料金や時間、景品など細部まで揃えているとそれだけで企画の本気力が伝わりますね。
※以下「229」にこだわった催し内容
- メルマガ会員限定でフリーパスを特別料金2,290円
- 宝探しイベントの鍵となるパネルのピースが229個
- 抽選会開始時間が午後2:29
- 現金229,000円、お米229 kgなど賞品、賞金の値が「229」
当日はどなたも入園無料という太っ腹な企画も4年に一度ならではのお祭り感がありますね。また、「無料」にまつわる情報をまとめているメディアなどもあるため、またひとつフックが増えてメディアへの露出チャンスも増えます。
GOODポイント2:他イベントも合わせて掲示して企業イメージをアップ
うるう年の「229」にまつわる催しは2月29日のみの開催となっていますが、2月23日の「富士山の日」には名前に「フジ」が付くお客様はFUJIYMAを貸切乗車できるという、同様に語呂を合わせたイベントを立てています。
さらに23日~29日の期間には「山梨県民・静岡県民限定キャンペーン」と題してより幅広いお客様が該当するキャンペーンも企画。
今回の「うるう年」をキッカケとしたひとつのリリースの中には、他のいくつかのイベント情報もまとめられています。すっきりとまとめることで「ここはイベントやキャンペーンが豊富だな」と企業の企画運営に対する積極的な姿勢が伝わります。
メディア関係者や生活者も「この会社は色々と面白い仕掛けをやっているから頻繁にチェックしよう」と好意的な印象を抱いてもらえますね。
毎月のイベントにさらなるプレミアム感をプラスしたGottie’s BEEF

こちらは株式会社ゴリップさんのリリース。飲食店及び食品販売店を経営する同社は、牛かつやサムギョプサル、酒と天ぷらなど様々なグルメメニューの専門店やカフェを展開されています。
同社の配信したプレスリリースでは、2月9日〜2月29日の間限定で先着5組に特別メニューを提供するイベントが紹介されています。
GOODポイント:毎月訪れる「29日」をプレミアムなイベントに
約40日間熟成させたゴッチーズビーフ定番の熟成牛ステーキをはじめ、全10種の肉を盛り込んだ総重量1kgオーバー、1万円相当の熟成牛ステーキの”肉盛り”を食べられるこの企画。
ステーキ専門店や焼き肉店などお肉を扱う飲食店では毎月「29日」に「肉の日」と題してキャンペーンやスペシャルイベントを行うことはよく見られますが、「Gottie’s BEEF」では2月9日~2月29日と期間を設け、「4年に一度のうるう年は2月に2度も29の日が訪れる」と称して「プレミアムイヤー」と引きの強いワードを組み立てています。
SNSでもボリューミーな特別なメニューに「いいね!」と声が上がっていました。
PRTIMES MAGAZINE編集部のピックアップコメント
編集部Aさん「リリース内の迫力のあるお肉の写真に、思わず目が離せなくなってしまいます」
編集部Bさん「うるう年に限らず、29の日はグルメ情報メディアなどで特集も組まれやすいのでネタのフックとして使いやすそうですね」
編集部Cさん「リリース本文以外にもロゴ素材がダウンロードできるなどの気遣いも好ポイントでした」
前回のうるう年に当たる2016年はプレスリリースの持つ影響力やSNSなどの普及率など、現在ほどパワーを持っていなかったこともたしか。この4年で各企業の企画力も発信力もグッとレベルが高められています。
誰しも平等に訪れる2月29日をどう掘り下げ、切り込み、自社らしさを含めたうえで展開していくか、果たして2020年のうるう年はどんな盛り上がりを見せるのでしょう。自社なら4年に一度訪れる2月29日をどう捉えるか、発想力と企画力を持って楽しみたいですね。
<編集/鈴木 碩子>
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