世界哲学デー
12月12日は「漢字の日」。今回は「漢字の日」の意味や由来を解説します。
また、「漢字の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に取り入れている広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に漢字検定や漢字ドリルといった商材を扱っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「漢字の日」の意味・由来とは?
12月12日は「漢字の日」です。1995(平成7)年12月12日、公益財団法人・日本漢字能力検定協会によって制定されました。
日付は、「良い(1)字(2)、一字(12)」と読める語呂合わせから。日本人が毎年、自分にとって良い字をひとつは覚えて欲しいという願いが込められた記念日です。
毎年「漢字の日」には、さまざまな企業が関連のイベント・キャンペーンを開催しています。特に、漢字ドリルや漢字辞典などの商品を売り出したり、新商品のプレスリリースを発信したりといった広報活動に有用な記念日といえるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「漢字の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「漢字の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「漢字の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「漢字の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「漢字の日」を元に発信をする流れ
「漢字の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「漢字の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「漢字の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「漢字の日」を広報PRに活かした事例
「漢字の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「漢字の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「漢字の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.寿司ネタの漢字にまつわるアンケート調査を実施
有限会社レインボープロダクツは、2021年12月12日の「漢字の日」にちなんだニュースリリースを発表しました。同社が運営する飲食店「十方 鮨(じっぽう すし)」にて、高級寿司店の利用者105人を対象に「寿司ネタ漢字の読み方」についてアンケートを実施した結果です。
調査サマリでは、読めない寿司ネタ漢字ランキングや、好きな寿司ネタの漢字を発表。さらに、「漢字の日」の知名度にも着目することで、12月12日の記念日と寿司店への興味関心につなげているのがGOODポイントです。
参考:【12月12日は漢字の日】あなたは読める?読めない寿司ネタ漢字ランキング、第1位「鱪」、あなたが考える寿司を表す漢字一字には「握」や「技」が選出
事例2.「保護者が選ぶ漢字」やタブレット学習に関する調査リリース
保育テックサービスを提供する千株式会社は「漢字の日」にちなんで、漢字に関する保護者の意識調査を実施しました。調査リリースでは、「保護者が選ぶ漢字」の結果を発表。
1位は、コロナ禍の終息を願った「耐」、2位には「変」「家」、3位には「幸」が選ばれました。さらに、デジタル化が進むなかでの漢字学習についても調査を実施。特にタブレットを活用した漢字学習の意見をまとめた点は、「漢字の日」ならではの有用な広報事例といえるでしょう。
参考:【漢字に関する保護者の意識調査】12月12日は漢字の日。2021年《保護者が選ぶ漢字》第1位は「耐」。「幸」「楽」「愛」などポジティブな漢字も並ぶ。
事例3.自社商品のモニターで漢字検定の学習状況を調査
コクヨ株式会社は2022年6月、「漢検受検までの学習状況調査結果レポート」を発表しました。日本漢字能力検定協会が実施する、日本漢字能力検定の学習調査に協力した取り組み内容です。
調査結果サマリでは、同社が販売する文具「しゅくだいやる気ペン」など3商品を提供し、家庭学習を呼びかけた結果を発表。文具と問題集の活用で集中力が身につき、94%もの取り組み満足度を獲得しました。モニターによる結果を詳細に紹介することで、学習用商品の購買意欲につなげた広報事例です。
事例4.漢字学習のやる気を引き出すダウンロード版小冊子を無料配布
株式会社パステルコミュニケーションは2022年4月、「『漢字が覚えられない子がスラスラ書けるようになる本!』~1日3分見るだけ!繰り返し書かせないから子どものやる気を引き出せる〜」の小冊子の無料配布を開始しました。
漢字のつまずきを解決するため、発達科学コミュニケーションの観点から構成されているのが特徴。公式サイトでメールアドレスと名前(姓)を記載すると、すぐにダウンロードできる手軽さも魅力的です。子どもの漢字学習に悩みがある人や、次の学年での学習に不安を抱えている人にとって、特に有用なプロジェクトといえます。
参考:学習が難しくなる前に前学年の漢字のつまずきを解決する「『漢字が覚えられない子がスラスラ書けるようになる本!』~1日3分見るだけ!繰り返し書かせないから子どものやる気を引き出せる~」小冊子無料配布開始
漢字の日をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
12月12日の「漢字の日」は、国語や文学のなかでも、漢字に注目が集まりやすい日です。漢字学習の書籍を販売している人や、漢字検定にまつわるサービスを提供している方にとっては特に、「漢字の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
また、「漢字の日」をテーマにアンケート調査を実施し、調査リリースとして発信するのも一案です。お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「漢字の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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