9月24日は「清掃の日」。今回は「清掃の日」の意味や日付の由来を解説します。
また、「清掃の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に取り入れている事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に清掃業界の方や、ごみ拾い活動などを実施している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「清掃の日」の意味・由来とは?
9月24日は「清掃の日」です。1970年9月24日に「廃棄物処理法」が成立したことにちなんで、記念日として制定されました。
2000年までは厚生労働省が実施していましたが、現在は環境省に移管されています。全国各地で清掃を呼びかけ、ごみの散乱防止や廃棄物の減量化を図るのがおもな目的です。
また、9月24日の「清掃の日」から10月1日までの8日間を「環境衛生週間」に制定。環境省を中心に、さまざまな企業が清掃に関するイベント・キャンペーンを実施しています。建物や道路の清掃を呼びかけたり、ごみ拾い活動を啓発したりといった広報PRに活かせるでしょう。
「清掃の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「清掃の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「清掃の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「清掃の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「清掃の日」を元に発信をする流れ
「清掃の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「清掃の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「清掃の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「清掃の日」を広報PRに活かした事例
「清掃の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「清掃の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「清掃の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.バッテリー製品の清掃機器利用者100人のアンケート調査を実施
清掃機器メーカーであるケルヒャー社の日本法人ケルヒャー ジャパン株式会社は2021年、9月24日の「清掃の日」に先駆けてWebアンケート調査を実施しました。バッテリー式の清掃機器を使用する管理者100人を対象に調査し、「清掃の日」に発表。
充電式製品の気になる点や、バッテリー製品のリサイクル性について情報を収集しています。調査リリースでは、グラフによる結果サマリに加え、同社が取り扱っているリチウムイオンバッテリーについて解説しているのがGOODポイントです。
参考:【ケルヒャー 清掃の日に先駆けて】バッテリー性能・評価に関するWEBアンケート調査を実施~バッテリー製品のリサイクル性認知度は僅か4割!!
事例2.金運アップを望む人に向けて「金運ダウンアイテム」を紹介
合同会社RIZINGは、同社が運営する「金運上昇チャンネル」にて、9月24日の「清掃の日」にちなんだ調査リリースを発表しました。運気を上げたいと思っている20〜59歳の男女109人を対象に、「運気ダウンアイテム」についてアンケートを取った結果です。
1位には「3年以上着ていない服」、2位には「1年以上見返していない書類」がランクインしました。加えて、リリース内で「今すぐ捨てるべきもの10選」をピックアップすることで、金運上昇と「清掃の日」をうまく組み合わせているのがGOOD。断捨離や清掃といったテーマに記念日を絡めた広報事例です。
参考:【調査】9月24日は「清掃の日」 98.2%が運気を下げてしまうものを所有 「所有している運気ダウンアイテム」ランキング 2位は1年以上見返していない書類、1位は…!
事例3.パチンコ店の従業員5人が地域の清掃活動に参加
パチンコホールを展開する株式会社ダイナムは、富山県氷見市で開催された「ゴミの見える化で進めるSDGs」の清掃活動に参加しました。「住み続けられるまちづくり」に貢献するため、ダイナム氷見店の従業員5人が、店舗周辺2kmのエリアを清掃。
ニュースリリースでは、実際にごみ拾いを行っている様子や、活動に参加した企業の写真を掲載しています。特定のエリアにおける清掃活動に参加することで、自社の認知拡大につなげた有用な広報事例といえるでしょう。
参考:ごみの見える化で進めるSDGs ダイナムが富山応援隊と協同で地域清掃活動を実施
事例4.都内3つのエリアで合同清掃活動を実施
一般社団法人・東京ステーションシティ運営協議会は2022年5月、特定非営利活動法人・大丸有エリアマネジメント協会と八重洲・日本橋・京橋キラピカ作戦事務局の3エリア団体合同で、清掃活動「東京エキマチ キラピカ作戦」を実施しました。
東京駅をはじめ、丸ビルや日本橋、京橋エリアなどを合同で清掃するプロジェクトです。ごみ拾いや清掃活動の啓発になるだけでなく、都内の企業・団体が1,000人以上参加することで、より効率的なごみの減少に貢献しています。
参考:2年ぶりの大規模清掃活動「第14回 東京エキマチ キラピカ作戦」実施
事例5.Twitterでごみ拾い活動を促す共同プロジェクト
株式会社ピリカは、Twitter Japan株式会社と共同で「#ごみを拾おう」と題したごみ拾い&発信イベントを実施しました。5月3日から20日にかけて、Twitterでごみ拾い活動を呼びかける取り組みです。
また、5月13日には、Twitterスペースでごみ拾いにまつわる対談イベントを開催。環境問題の克服を目指す株式会社ピリカと、SNSを展開するTwitter Japan株式会社の強みを掛け合わせた、魅力的な広報事例となっています。
参考:「Twitter for Good Day」Twitter Japanとピリカでごみ拾いイベントを共催「#ごみを拾おう」でごみ拾いを発信
「清掃の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「清掃の日」は、ごみ拾いや清掃活動を想起させるきっかけになる日です。清掃業を担っている方や、環境問題に関わる事業を展開している方にとっては特に、「清掃の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
また、家庭向けの掃除用品をプレスリリースとして発信するのも一案です。お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「清掃の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
【関連記事】