
終活を考える日
9月29日は「かぜ備えの日」。今回は「かぜ備えの日」の意味や由来を解説します。
また、「かぜ備えの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、関連の広報PR事例もご紹介。広報PRやマーケティングネタを探している方、医療品や健康食品を製造・販売されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
9月29日は「かぜ備えの日」です。医薬品や健康食品などを手掛ける全薬工業株式会社が制定しました。日付は、かぜが急に訪れることから「急(9)に(2)来る(9)」の語呂合わせに由来します。防災の日に災害への備えを見直すのと同じように、家族で「かぜ備えの日」をきっかけとするのが目的です。
かぜ予防や体調管理に関する商品・サービスの紹介だけでなく、研究データや調査結果の発表と組み合わせても活用しやすい記念日といえるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「かぜ備えの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「かぜ備えの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「かぜ備えの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「かぜ備えの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「かぜ備えの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「かぜ備えの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「かぜ備えの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「かぜ備えの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「かぜ備えの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
全薬工業株式会社は、9月29日の「かぜ備えの日」に合わせて、2022年より始動した「かぜ備えプロジェクト」の第3弾として、「『危機備え』習慣」を発表しました。
プレスリリースでは、活動の経緯や取り組み内容だけでなく、調査データを示しながら「備え」の必要性を裏付けています。また、新たに開発したアイテム(バッグ・ポーチ)の具体例を提示することで、読み手が実際のシーンを想像しやすい構成になっている点がGOOD。記念日に合わせて企画を発表し、データや生活者視点の工夫を盛り込むことで、ブランドの認知拡大につなげている参考事例です。
参考:「あなたの時間をかぜから守る」かぜ薬ブランド“ジキニン”9(急)月29(に来る)日“かぜ備えの日”にあわせ「危機備え」習慣を発表
大正製薬株式会社は、2025年5月より全国の20代以上の男女1,000名を対象に「夏風邪の予防で意識していること」を調査し、その結果をプレスリリースで発表しました。主な回答として、十分な睡眠、水分摂取、冷房の設定温度などが挙げられています。
プレスリリースでは調査結果に加えて、夏風邪と冬風邪の違いや予防のポイントを医師による解説も紹介。記念日とは直接関係しませんが、生活者視点の切り口で季節性のあるテーマを取り上げ、専門性と実用性をあわせ持つ情報を提示している点がGOOD。調査結果と専門家コメントを組み合わせることで、信頼性と話題性を両立させた参考事例です。
江崎グリコ株式会社は、自社独自の乳酸菌「Lactobacillus helveticus GCL1815株」が、健常成人を対象としたヒト試験において、風邪の幅広い自覚症状を抑えることを実証したと発表。継続摂取により唾液中の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)の産生が有意に促進されたことによるものです。
プレスリリースでは、研究内容や結果を視覚的にも伝わるようにイラストや表を用いてまとめている点がGOOD。記念日とは直接関係しませんが、国際誌に掲載された研究成果をかみ砕いて伝えることで、専門性を示しつつ読み手に届く情報設計になっている参考事例です。
参考:Glico独自開発の乳酸菌 Lactobacillus helveticus GCL1815株が風邪の自覚症状を抑え、分泌型免疫グロブリンA(sIgA)の産生を促進することをヒト試験で実証
「かぜ備えの日」は、かぜ予防につながる対策に注目が集まりやすい日です。かぜ予防について研究したり、対策につながる商品を製造・販売したりしている方にとっては特に、「かぜ備えの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「かぜ備えの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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