
世界海洋デー
5月19日は「IBDを理解する日」。今回は「IBDを理解する日」の意味や由来を解説します。
また、「IBDを理解する日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、広報PRの実例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特にヘルスケア業界の方や、IBD関連の企画を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
5月19日は「IBDを理解する日」です。2013年、IBD患者団体であるNPO法人・IBDネットワークと、バイオ医薬品企業であるアッヴィ合同会社によって制定されました。
IBD(Inflammatory Bowel Disease)とは「炎症性腸疾患」のことで、通常は「潰瘍性大腸炎(UC)」と「クローン病(CD)」を指します。いずれも、厚生労働省から特定疾患に指定されている難治性の慢性腸炎です。
「IBDを理解する日」をきっかけに理解を深めてもらうことが、記念日制定の目的。なお「IBDを理解する日」は日本の記念日ですが、世界的な記念日として「World IBD Day(世界IBDデー)」も同日に定められています。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「IBDを理解する日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「IBDを理解する日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「IBDを理解する日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「IBDを理解する日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「IBDを理解する日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「IBDを理解する日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「IBDを理解する日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「IBDを理解する日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「IBDを理解する日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
潰瘍性大腸炎・クローン病等の炎症性腸疾患のオンラインコミュニティ「Gコミュニティ」を運営する株式会社グッテは、2025年5月19日の「IBDを理解する日(世界IBDデー)」に合わせてプレスリリースを配信。日本では5月8日~12日、海外対象国では5月7日~11日にIBD患者を対象とした調査を実施し、プレスリリースで結果を発表しました。
IBDの早期診断・学業・就労への影響について203人から回答を得ており、各国の回答者数をふまえたうえでアンケート結果を紹介しています。国際的な記念日に合わせて調査・レポートすることで、より多くの人へ認知を広めた有用な広報PR施策といえるでしょう。
参考:潰瘍性大腸炎・クローン病(IBD)患者の診断・生活課題を多国籍調査で明らかに——アメリカ・日本を中心に203名が回答
献立提案・栄養管理アプリ「おいしい健康」を運営する株式会社おいしい健康は、潰瘍性大腸炎患者3人と実施した座談会のレポートを公開しました。2025年5月19日の「IBDを理解する日」に向けて、IBD患者のリアルな声を届けることを目的としたプログラムです。
記念日にちなんだ企画であることに加え、社会に発信する意義を明らかにしたプレスリリース内容がGOOD。文字が多くなりがちな座談会レポートですが、イラスト画像をうまく活用することで読みやすいプレスリリースに仕上がっています。
参考:【5月19日世界IBDデーに寄せて】潰瘍性大腸炎患者さんの“ほんね”を語る座談会レポートを公開
ヤンセンファーマ株式会社は、「IBD患者さんの就労における現状と課題」の調査を実施し、プレスリリースでレポートを配信しました。2023年11月8日から21日にかけて、潰瘍性大腸炎またはクローン病と診断され、薬物治療を受けながらフルタイム勤務をしている20~49歳男女200人を対象にした実態調査です。
半数以上が「就職・転職活動に苦労した経験がある」こと、3人に1人が「急な欠勤」を経験したことなどをサマリで紹介し、後半ではグラフ画像を用いながら詳細を紹介しています。「IBDを理解する日」の事例ではありませんが、医薬品を取り扱う企業ならではの調査事例です。
参考:《IBD*患者さんの「就労における現状と課題」実態調査》3人に1人が症状の再燃(悪化)により、「急な欠勤」を経験
5月19日の「IBDを理解する日」は、指定難病の炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)を想起させるきっかけになる日です。IBD患者向けのプロジェクトを手掛ける企業の方や、ヘルスケア関連の企画を検討している方とっては特に、「IBDを理解する日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「IBDを理解する日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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