
国際親の日
11月10日は「エレベーターの日」。今回は「エレベーターの日」の意味や由来を解説します。
また、「エレベーターの日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に昇降機に関連する事業を行う企業や、利用客の多い商業施設などを運営している企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
11月10日は「エレベーターの日」です。1890年のこの日、東京・浅草に完成した12階建てで、当時日本一の高さを誇った展望塔「凌雲閣」に、国内初の電動式エレベーターが設置されたことにちなみ、1979年に一般社団法人日本エレベーター協会が制定しました。
同協会では毎年「エレベーターの日」に合わせ、エレベーターやエスカレーターの安全かつ安心して利用する方法を知らせる活動を行っています。
エレベーターを日常生活で利用する人は多く、馴染み深いものでもあるため、「エレベーターの日」にその仕組みや安全性を発信したり、自社の関連製品を紹介したりといった広報PR施策に活かしてみてはいかがでしょうか。
「エレベーターの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「エレベーターの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「エレベーターの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「エレベーターの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「エレベーターの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「エレベーターの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「エレベーターの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「エレベーターの日」にちなんだプレスリリースと、記念日に合わせたプレスリリースではないものの、エレベーターに関連する製品やサービスの発表を検討する際に参考になりそうな事例を紹介します。
一般社団法人日本エレベーター協会は、2024年11月10日の「エレベーターの日」に合わせ、「エレベーター・エスカレーター安全利用キャンペーン」を全国で実施することをプレスリリースで配信。「エスカレーターの日」は、一般社団法人日本エレベーター協会が制定した記念日です。
プレスリリースではキャンペーンの詳細をはじめ、エレベーターの安全の利用を高めるための呼びかけを実施することを記載。また、キャンペーンに合わせてアンケートも行うことも告知しています。『11月10日が「エレベーターの日」になったワケ』と、項目を立て、記念日の由来を紹介することで、取り組みへの理解を促しているのもGOOD。
読み手に「エレベーターの日」を制定した想いや活動内容が伝わる好事例です。
家電などの製造・販売で知られる三菱電機株式会社は、エレベーター利用者に動作情報を音声で案内する「ヒューマンファシリティインタラクション」機能についてプレスリリースで発表。情報通信関連分野などの研究開発を行う、株式会社国際電気通信基礎技術研究所と共同開発した技術です。
プレスリリースでは、実証実験の様子や開発の特徴がわかる写真や図を用いて紹介。音声案内でロボットの動作情報をエレベーターの利用者に直接伝えることで、安心感を提供できると説明しています。今後の予定・将来展望も丁寧に記された構成が参考になります。
記念日にちなんだ発信ではありませんが、今回のようなエレベーターの安全な利用を呼びかける研究・開発のレポートは、「エレベーターの日」に合わせてプレスリリースを配信するのも一案です。
参考:エレベーターがロボットの動作を音声で伝える ヒューマンファシリティインタラクション機能を開発
品川区は、区内で希望する一定の規模以上の共同住宅にエレベーター用防災チェアを無償配布することをプレスリリースで発表しました。災害発生時のマンションの防災対策を支援する取り組みです。
プレスリリースでは、「エレベーター用防災チェア」と「無償配布事業について」の詳細を記載。エレベーターのかご内に閉じ込められてしまった際に役立つ非常用品を収納しているだけでなく、普段はイスや荷物置き、非常時にはトイレとしても利用可能な防災チェアの中身がわかるよう、画像とともに紹介しています。
「エレベーターの日」に関連したプレスリリースではありませんが、災害時のエレベーターへの対策は、安全な利用を促す記念日との親和性が高い参考事例ではないでしょうか。
参考:品川区、区内共同住宅にエレベーター用防災チェアを無償配布
11月10日の「エレベーターの日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
日頃から多くの人が利用するエスカレーターやエレベーターを、安全に使用するための取り組みは、人々の生活を守ることにもつながります。昇降機を設置している施設なども、「エレベーターの日」をきっかけに、キャンペーンを行ってみるのもよさそうです。また、時代に合わせた製品・サービスを提供している企業も、記念日をきっかけにプレスリリースを配信してもよいかもしれません。
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