
背骨の日
2月23日は「ふろしきの日」。今回は「ふろしきの日」の意味や由来を解説します。
また、「ふろしきの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に活かしている企業の事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に衣類や布製品を取り扱っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
2月23日は「ふろしきの日」です。ふろしきのPR活動を行う「京都ふろしき会」と、ふろしき文化の復活・ふろしきの普及を目的に活動する「日本風呂敷連合会」によって制定されました。
日付は、「つ(2)つ(2)み(3)」と読める語呂合わせから。繰り返し使えて便利かつエコロジーなふろしきの魅力を発信し、価値を知ってもらうことがおもな目的です。
ふろしきは、1000年以上の歴史を持つ包装用具。日常的に利用する人は多くないものの、現代でも全国各地で多種多様なふろしきが販売されています。ふろしきに描かれる柄も商品によって異なるため、老若男女問わず幅広いターゲットに向けた広報PRを考案できるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「ふろしきの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ふろしきの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ふろしきの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ふろしきの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ふろしきの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ふろしきの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ふろしきの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ふろしきの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「ふろしきの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
宮崎県宮崎市役所は、障がい者のアート作品を募集し、最優秀賞作品をふろしきにデザインしたFuroshiki「にゃんだ~い」をプレスリリースで紹介しました。
プレスリリースでは受賞者のコメントを掲載し、デザインのこだわりや意図を訴求したのがGOODです。「ふろしきの日」の事例ではありませんが、ふろしきと関連の深い広報PR施策として参考にできるのではないでしょうか。受賞作品と製品にまつわる情報だけでなく、宮崎市の取り組みも積極的に発信した記事内容も魅力的です。
参考:【宮崎県宮崎市】にゃんとも可愛いFuroshiki~ふろしき~が誕生!
有限会社馬場染工場は、工場に併設している体験型ショップにて「伊勢型紙染めワークショップ」を開催することをプレスリリースで発表しました。ふろしきを中心に、手ぬぐいや扇子などの染色を手掛ける企業の取り組みです。
「ふろしきの日」に関する事例ではありませんが、「丹後ちりめん」の型染めを得意とする自社が、新たな取り組みとして展開した自社ブランドやワークショップの認知を図った広報PR施策として非常に参考になります。実際の染め体験がイメージできるよう、豊富な写真を掲載したビジュアル面もGOODです。
参考:【伝統的な伊勢型紙で世界にひとつの風呂敷を】工場併設の体験型ショップで伊勢型紙染めワークショップをスタート!
株式会社髙島屋は、高島屋各店の美術画廊にて発売する「ネオ仕覆(しふく)」のプレスリリースを配信しました。パリを拠点に活動するオーガンジーバッグブランド「BRIGITTE TANAKA」とコラボレーションし、バッグや巾着などを展開。
ブランドのメイン商品であるバッグはもちろん、ポーチやふろしきなどをそろえた多様なラインナップを強みとしています。記念日にちなんだ広報PRではないものの、プレスリリースではコラボ企画ならではの新規性・希少性を積極的に発信し、各商品の写真を掲載することでデザイン性も十分に伝えた好事例です。
参考:【高島屋】伝統的な茶道具をハイセンスに。仏・パリに拠点を構えるオーガンジーの人気バッグブランド<ブリジットタナカ>が手がける 「ネオ仕覆(しふく)」 新登場!
2月23日の「ふろしきの日」は、包装装具に注目が集まり、ふろしきの活用を想起させるきっかけになる日です。歴史的な商品を取り扱う企業の方や、ふろしきを開発・販売する企業の方にとっては特に、「ふろしきの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「ふろしきの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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