
イクラの日
6月3日は「あじの日」。今回は、「あじの日」の意味や由来について解説します。
また、「あじの日」と自社商品やサービスを関連させた広報PRの事例も3つご紹介。あじを使った商品を提供している企業はもちろんのこと、レシピを拡散して自社メディアを知ってもらいたい企業など、ぜひ参考にしてみてください。
6月3日は「あじの日」です。山口県の中型まき網漁業連合会と農林水産物需要拡大協議会が連携し、「あじの日」を制定しました。
「あじの日」が作られたきっかけは、山口県の日本海側で捕獲される山口ブランドの「やまぐちの瀬つきあじ」です。この魚を全国の人に知ってもらうことを目的に、「あじの日」が制定されました。
あじは昔から日本で親しまれてきた大衆魚の1種です。6月〜7月は最も漁獲量が多く、また脂がのった美味しいあじが獲れることから、山口県ではさまざまなイベントを開催しています。
過去には、抽選で「やまぐちの瀬つきあじ」をプレゼントするPR活動も行っています。なお、「あじの日」は日本独自の記念日です。
「あじの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「あじの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「あじの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「あじの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「あじの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「あじの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「あじの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「あじの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
「世界一旨い魚を創り、届ける」を企業理念とする株式会社さかなドリームは、世界初の養殖魚「夢あじ」の第2回テスト販売を、50尾限定で実施することをプレスリリースで発表。第1回のテスト販売では、大人気ユーチューバー「きまぐれクック」で紹介されたことが話題を呼び、連日完売となりました。
プレスリリースでは、第1回テスト販売時に寄せられた顧客やミシュラン星付きの寿司職人からのコメントを掲載し、その反響大きさを、信頼性を持って伝えています。「あじの日」に合わせた配信ではありませんが、人気商品の魅力を前面に打ち出し、購入意欲を高める広報PR施策の好事例といえるでしょう。
参考:さかなドリーム、世界初の養殖魚「夢あじ」50尾限定の第2回テスト販売を2025年1月7日(火)よりサカナバッカ中目黒で実施
コロワイドグループの株式会社アトムは、回転寿司業態「にぎりの徳兵衛」「海鮮アトム」「海へ」の50店舗にて、「旬あじと初夏の味巡り」を期間限定で実施することをプレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、新メニュー「旬あじと初夏の味巡り」に加えて、ランチタイム限定の「季節のにぎり」も紹介。記念日に連動した配信ではないものの、季節感や限定感を訴求した商品展開がよくわかり、あじを主役に添えたメニューの詳細が伝わるプレスリリースとして参考になります。
参考:にぎりの徳兵衛など50店舗で初夏の新メニュー登場!長崎県産の絶品「旬あじ(ときあじ)」、生で食べられる希少な「黄金あなご」など全19品!「旬あじと初夏の味巡り」2025年5月13日(火)より販売開始
祖川真兵衛総本家が運営する炭焼鰻・割烹旅館鶴屋は、「チンするアジフライ」をクラウドファンディングサイトMakuakeで先行販売することをプレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは、最新の冷凍技術で急速冷凍し電子レンジで加熱するだけで揚げたてを味わうことができる「チンするアジフライ」の魅力を解説。「アジフライの聖地 長崎・松浦発」という地域性をフックに商品の魅力を伝えているのがGOODです。また、美味しそうな商品や記念碑の画像も目を引きます。
「あじの日」にちなんだ事例ではありませんが、アジを使用した商品発表に参考になるプレスリリースです。
参考:アジの水揚げ量日本一、アジフライの聖地 長崎・松浦発 「チンするアジフライ」をMakuakeで先行販売
「あじの日」は比較的ニッチな記念日のため、少々突飛でユニークな広報PRも受け入れられやすい傾向にあります。
ゲーム飯とレシピの組み合わせのように、自社で取り扱っている商品とあじに共通点があれば、そこからPRの切り口を広げて考えてみるのもおすすめです。
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