
しらすの日
5月18日は「国際博物館の日」。今回は「国際博物館の日」の意味や由来を解説します。
また、「国際博物館の日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果とポイントもご紹介。企業の広報事例を取り上げながら、各事例の魅力的な取り組みにも触れています。
広報やマーケティングネタを探している方、特に美術館・博物館や水族館を運営している方は、ぜひ参考にしてみてください。
5月18日は「国際博物館の日」です。1977年に開催されたICOM(国際博物館会議)で、博物館の役割を普及・啓発することを目的に制定されました。
日付は、1977年5月18日から29日にかけて、ICOM第11回大会を開催したことが由来となっています。博物館だけでなく、美術館・科学館・水族館・動植物園も含めた記念日です。
「国際博物館の日」の認知度は高くないものの、博物館関係の事業を展開する方にとっては、広報PRに活かしやすい記念日といえるでしょう。日本国内では、子ども向けのイベント・キャンペーンを実施する企業も多数見られます。
「国際博物館の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「国際博物館の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「国際博物館の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「国際博物館の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「国際博物館の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「国際博物館の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「国際博物館の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「国際博物館の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「国際博物館の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
株式会社グランビスタ ホテル&リゾートは、同社が運営する鴨川シーワールドにて「シャチものしり講座」の開催を決定しました。飼育現場での貴重な写真・映像を使って解説する特別レクチャーで、5月18日の「国際博物館の日」に合わせて実施。
プレスリリースでは、記念日の概要と園の取り組みを紹介したうえで、過去に開催したイベントの様子を写真でピックアップしているのがGOODです。イベント情報を開催前に発信することで、県内外を問わず多くの人へ認知を広めています。
参考:2023年5月13日(土)・14日(日)・18日(木) 『国際博物館の日』特別レクチャー 鴨川シーワールド「シャチものしり講座」開催
エートーキョー株式会社(aTOKYO)は、オンラインによるトークセッションの開催情報を発表しました。森美術館と金沢21世紀美術館、横浜美術館の3つの各館長が集い、国際的な博覧会についてディスカッションを行うイベントです。
パネリストを紹介する項目では、それぞれの写真とともに功績などを訴求しているのがGOODポイント。美術館が好きな人はもちろん、日本を代表する美術館に関心がある人や、国際的な取り組みに興味がある人への認知拡大効果にも貢献した広報PR事例です。
参考:森美術館、金沢21世紀美術館、横浜美術館、日本を代表する3つの美術館の館長が語る、現在と未来の日本の美術館のあり方
福岡県立アジア文化交流センターは、九州国立美術館のイベント情報をプレスリリースで公開しました。今回ピックアップしたのは、特別展を含む4つのプログラムです。
それぞれの企画をポスターや展示イメージ写真とともに紹介し、各イベントの魅力を積極的に発信しているのがGOOD。開催中のイベント・開催前のイベントと複数の企画を掲載することで、近隣住民だけでなく観光客への興味関心も引いています。
参考:【5月は九州国立博物館】5月の九州国立博物館は展示もイベントも盛りだくさん!
博物館と深い関わりがある「国際博物館の日」は、美術館や水族館といった施設の広報PR活動にも有用です。5月18日限定のイベントを開催したり、期間を絞ったキャンペーン情報を発信したりしてみるとよいでしょう。
大規模なイベントを開催するだけでなく、「国際博物館の日」にちなんだ自社サービスをニュースリリースやプレスリリースで発表するのも一案です。
【関連記事】