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世界翻訳の日(9月30日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日世界翻訳の日(9月30日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

9月30日は「世界翻訳の日」。今回は「世界翻訳の日」の意味や由来を解説します。

また、「世界翻訳の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、実際の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に翻訳業界の方や、国内外をつなげる事業を行っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「世界翻訳の日」の意味・由来とは?

9月30日は「世界翻訳の日(International Translation Day)」です。翻訳家の権利や、表現の自由の維持を目的に活動する国際翻訳家連盟(FIT)によって制定されました。

日付は、キリスト教の聖書をラテン語に翻訳したヒエロニムスが亡くなった西暦420年9月30日にちなんでいます。

また、一般社団法人・日本翻訳連盟が同日を「翻訳の日」、国際連合が「国際翻訳デー」に制定。日本翻訳連盟の「翻訳の日」は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。

権利の保持だけでなく、翻訳家の活動を広く浸透させ、専門的な仕事に敬意を示すことも目的のひとつ。日本語に限らず、翻訳に関する広報活動に活かしやすい記念日といえるでしょう。

「世界翻訳の日」をきっかけに広報PR活動する効果

「世界翻訳の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「世界翻訳の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「世界翻訳の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「世界翻訳の日」を元に発信をする流れ

「世界翻訳の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「世界翻訳の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「世界翻訳の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「世界翻訳の日」を広報PRに活かした事例

「世界翻訳の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「世界翻訳の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「世界翻訳の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。

事例1.AI翻訳をテーマにしたウェビナーを開催

イカロス出版株式会社は、季刊『通訳翻訳ジャーナル』主催によるオンラインセミナーの開催についてのプレスリリースを配信しました。「翻訳者&専門家が大激論! 生成AIで良質な翻訳はできるのか?」をテーマにウェビナーを開催します。

プレスリリースのタイトルに「AI時代に翻訳の仕事はどう変わる?」という問いかけのフレーズを入れ、目に留まるよう工夫されています。本文ではセミナーのテーマを紹介したうえで、どのような人におすすめなのかを記載している点もGOOD。登壇者のプロフィールを詳細に記載しており、情報に厚みを持たせています。

「世界翻訳の日」に合わせたプレスリリースではありませんが、セミナーやイベント開催に関する広報PRとして参考になる事例です。

参考:AI時代に翻訳の仕事はどう変わる? 翻訳者と専門家が大激論! 「生成AIと翻訳」をテーマにしたウェビナーを開催

事例2.ゲーム特化多言語翻訳サービスの提供をスタート

生成AIに特化した事業を展開する株式会社Algomaticは、ゲーム特化多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」の提供についてのプレスリリースを配信しました。独自のAI翻訳エンジンを活用した高品質な翻訳を可能にします。

プレスリリースではサービスの開発背景について、「日本のゲーム産業のグローバル競争力を高め、日本文化の魅力を世界中のプレイヤーに届けること」を目指すとし、その社会性がメディアフックとなっています。自社サイトへの誘導として目立つボタンを複数に設置しているのもGOODです。事業責任者の顔写真とメッセージを記載することで、サービスに込めた思いが伝わってきます。

記念日にちなんだプレスリリースではありませんが、新たなサービスを広める際の広報PR施策として参考になる事例です。

参考:独自のAI翻訳エンジンを活用したゲーム特化の多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」提供開始 130言語に対応し、最短1時間で納品ゲームコンテンツのグローバル展開を支援

事例3.マンガ特化のAI翻訳サービスで資金調達を完了

マンガに特化したAI翻訳技術の研究開発を行うMantra株式会社は、複数の出版社等から7.8億円の資金調達したことをプレスリリースで発表。この資金によってマンガAI翻訳の精度向上に取り組むとのことです。

プレスリリースのメイン画像には、資金調達の概要がひと目でわかる画像を配置し、読み進めることを促進しています。さらに翻訳ツールで編集している画面の画像も掲載し、サービスを具体的にイメージできるようにしている点もGOOD。最後に出資者のコメントをたくさん紹介することで、事業への期待や注目が伝わるようになっています。

記念日と関連した広報PRではありませんが、資金調達や業務提携のプレスリリースを作成する際に参考になる事例です。

参考:マンガAI翻訳のMantra、集英社・小学館・KADOKAWA・スクウェア・エニックス等から資金調達を実施

「世界翻訳の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

9月30日の「世界翻訳の日」は、翻訳という仕事に注目が集まり、翻訳書籍や翻訳機能についてアピールしやすい日です。翻訳業務に携わっている方にとっては特に、「世界翻訳の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。

お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「世界翻訳の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。

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