
世界渡り鳥デー
10月6日は「国際協力の日」。今回は「国際協力の日」の意味や由来を解説します。
また、「国際協力の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に国際協力に関わるNGO団体の方や国際協力活動を支援している企業などはぜひ参考にしてみてください。
10月6日は「国際協力の日」です。1987年(昭和62年)に外務省と独立行政法人・国際協力事業団(JICA)によって制定されました。
1954年(昭和29年)のこの日、日本が途上国への技術協力のための国際組織「コロンボ計画」(Colombo Plan)に加盟し、開発途上国に対する政府開発援助(ODA)を開始したことに由来しています。
政府はこの日を「国際協力の日」とすることで、国際協力への国民の理解と参加を呼びかけています。また、毎年10月6日ごろに国際協力活動を行う政府機関やNGO、企業などが開催している日本最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタ」が行われています。
「国際協力の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「国際協力の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「国際協力の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「国際協力の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「国際協力の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「国際協力の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「国際協力の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「国際協力の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
国際協力NGOママノアマゾニアは、9月2日から『希少な野生種カカオと森林樹木6,000本の植樹を通じて、原生林保護と森林拡大を目指すプロジェクト』への寄付金の募集を開始することをプレスリリースで配信。プロジェクトは、公益社団法人国土緑化推進機構の『SDGs貢献使途限定募金』の候補プロジェクトに採択されていて、目標額135.9万円の寄付金募集が達成された場合に事業開始が正式に決定される助成事業です。
プレスリリースでは、本事業の目的と内容を丁寧に説明するだけでなく、プロジェクトの流れや募金の用途も写真とともに掲載。NGOママノアマゾの設立理由や、活動内容なども記載し、同事業に臨む姿勢や覚悟が感じられる内容となっています。
記念日にちなんだ発信ではありませんが、取り組み内容がわかりやすくまとめられた構成が参考になるプレスリリースです。
参考:寄付の受付開始:『エクアドルアマゾンの野生カカオを中心に6,000本の植樹』でアマゾン保護と先住民の貧困解決に挑むプロジェクト。
株式会社ユニクロは、チャリティーTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」として、国際的写真家集団マグナム・フォトとコラボレーションし、平和への願いをデザインしたTシャツを9月20日から発売することをプレスリリースで配信。本プロジェクトの一環として、世界10都市で「GLOBAL PHOTO EXHIBITION – PEACE FOR ALL」写真展を開催することも明らかにしました。
プレスリリースでは、「GLOBAL PHOTO EXHIBITION – PEACE FOR ALL」開催概要や写真に込めた思いを写真家のコメントとともに紹介。記念日に絡めたプレスリリースではありませんが、ユニクロの「服のチカラ」とマグナム・フォトの「写真のチカラ」がコラボレーションすることで、国際平和への想いを広く発信した好事例です。
参考:ユニクロとマグナム・フォトによる新プロジェクト始動「GLOBAL PHOTO EXHIBITION – PEACE FOR ALL」世界10都市で順次開催
「国際協力の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
「国際協力の日」に関連するイベントやキャンペーンを開催したり、国際協力に関する調査リリースを出したりするのも一案です。国際協力に関わるような取り組みをしている場合は、積極的に発信しましょう。
「国際協力の日」をきっかけに自社製品やサービスを広報PRしてみてはいかがでしょうか。
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