
歯垢なしの日
4月18日は「発明の日」。今回は「発明の日」の意味や由来を解説します。
また「発明の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例もご紹介。特徴的な取り組みや魅力的な活動内容をピックアップします。
広報やマーケティングネタを探している方、特に開発に関連する事業を行っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
4月18日は「発明の日」です。1954年(昭和29年)、当時の通商産業省(現経済産業省)が制定しました。
日付は、1885年(明治18年)に「専売特許条例」が公布されたことが由来。現在の特許制度の前身となる条例で、産業財産権制度の普及・啓発のきっかけにもなっています。
1985年(昭和60年)には、専売特許条例の公布100周年を記念し、特許庁公式サイトの特設ページで歴史的な発明家10人を紹介しました。
科学のみにこだわらず、新しいネーミングや商品開発など、企業の広報PRにも活用しやすい記念日といえるでしょう。
「発明の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「発明の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「発明の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「発明の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「発明の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「発明の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「発明の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「発明の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「発明の日」を広報PR活動に活かすうえで参考になるでしょう。
パテントコンテストおよびデザインパテントコンテスト実行委員会事務局は、令和5年度のコンテストの表彰式を2024年3月18日に開催したことをプレスリリースで発表。「パテントコンテスト/デザインパテントコンテスト」は、全国の高校生や大学生が考え出した発明及びデザインのうち優秀なものを表彰し、特許庁への出願を支援するコンテストです。
プレスリリースでは、コンテストのレポートを掲載。。受賞者コメントとともに選考委員長であるノーベル化学賞受賞者の吉野彰氏による選考ポイントも併記したことで、コンテストの趣旨や概要が伝わります。。
「発明の日」にちなんだ事例ではありませんが、コンテストの表彰式開催におけるプレスリリースの構成が参考になります。
参考:若き発明家の卵達を吉野彰さんが激励!「令和5年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテスト表彰式が開催されました」
知育玩具を扱うSTEAMS LAB JAPAN株式会社は、2024年1月18日に乗り物を発明するワークショップ「ひらめき発明ワークショップ」をオンラインで開催したことをプレスリリースで配信しました。
家に届く発明用キットを使い、設計・開発・改良を重ねて創造性と問題解決力を養うワークショップです。プレスリリースには子どもがモノづくりをしている写真を掲載するほか、当日の様子をテキストで紹介するなど、わかりやすくまとめているのがGOOD。今回は記念日に絡めたものではありませんが、発明に関するイベントを行う際は「発明の日」にちなんで開催するのも一案です。
参考:【ティンカリングラボと雑誌『子供の科学』が新企画、乗り物を発明するワークショップ】2024年1月28日(日)にオンラインで開催
4月18日の「発明の日」は、商品カテゴリやサービスのジャンルを問わず、さまざまな方面から広報PRを考案できます。既存の商品が誕生したきっかけを紹介したり、開発中の商品をピックアップしたりしてもよいでしょう。
また、TwitterやInstagramなどの公式SNSがあれば、より簡単に情報を発信できます。プレスリリースやニュースリリースだけでなく、潜在顧客が興味を持ちやすいコンテンツを意識してみましょう。
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