
「野菜フライ」の日
12月24日は「納めの地蔵」。今回は「納めの地蔵」の意味や由来を解説します。
また、「納めの地蔵」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に寺社・仏閣にまつわる企業の方や、年末年始に関する商品やサービスの企画開発を行う担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
12月24日は「納めの地蔵」です。毎月24日は「地蔵菩薩」の縁日。縁日とは当該神仏にゆかりが深いとされる日のことをいいます。12月は1年で最後の縁日のため「納めの地蔵」と呼ばれ、全国各地の寺院でさまざまな行事が行われます。
クリスマス・イヴでもあり、企業の仕事納めが一部で重なるため、年末に向けてあわただしくなる日です。一方、年末からお正月までは、普段は忘れられがちな年末年始の伝統文化や参拝などに注目が集まるタイミングでもあります。
「納めの地蔵」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「納めの地蔵」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「納めの地蔵」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「納めの地蔵」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「納めの地蔵」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「納めの地蔵」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「納めの地蔵」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「納めの地蔵」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例とポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「納めの地蔵」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
三重県観光部の観光誘客推進課は、年末年始に開催されるイベント情報をプレスリリースで紹介しました。伊勢神宮をはじめとする神社仏閣のほか、自然で育つ三重県グルメや絶景パワースポットなどをピックアップしています。
「納めの地蔵」に合わせた事例ではありませんが、年末年始のシーズンに着目して、三重県ならではのイベント・観光情報などを豊富に紹介したのが特徴。一つひとつに写真を掲載し、観光からグルメまで、年代を問わず多くの人に魅力を伝えた有用な広報PR施策といえるでしょう。
参考:2025年に行っておきたい「三重県 開運旅」“運気上昇”する三重県の開運スポット・冬の絶品グルメを紹介新年を祝うお祭り「新年郷土芸能披露」「節分の市」などのお知らせ
株式会社産業経済新聞社は、フリーマガジン『メトロポリターナ12月号』の配布情報をプレスリリースで発表しました。「東京年末詣」と題した特集を、東京メトロ駅構内の専用ラックにて配布。
「納めの地蔵」に関する事例ではなく比較的シンプルなプレスリリースですが、配布時期と合わせて配信することで認知拡大効果に寄与したのがGOODです。マガジンの表紙画像を掲載することで、配布エリアの住民が手に取りやすくなっています。
参考:年末詣に!人気、穴場スポット紹介 メトロポリターナ12月号 都内53駅で配布中
株式会社リンクは、2024年末の御事納めについてプレスリリースを配信。1年間の労をねぎらって来年の豊作を願う伝統行事において、農機具の整理・メンテナンスといったサービスを提案しています。
年末の行事に合わせて自社サービスを発信し、「選ばれる理由」として実績をピックアップしたのがGOODポイント。こちらも「納めの地蔵」に関するプレスリリースではありませんが、季節性をうまく組み合わせて自社事業・サービスの認知拡大につなげた好事例です。
参考:御事納めのご準備は万全ですか?「農機具王」が今年の農業の締めくくりをサポートします
12月24日の「納めの地蔵」は、年の瀬や参拝などの日本文化に注目が集まりやすい日です。寺社・仏閣にまつわる企業の方や、年の瀬に関する製品の開発を行う企業の方にとっては、「納めの地蔵」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「納めの地蔵」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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