PR TIMES MAGAZINE|広報PRのナレッジを発信するWebメディア
記事検索
マリモの日(3月29日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日マリモの日(3月29日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

3月29日は「マリモの日」。今回は「マリモの日」の意味や由来を解説します。

また、「マリモの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。

広報やマーケティングネタを探している方、特に観光業界の方や特別天然記念物を有する地方自治体、イベント運営を行っている企業などはぜひ参考にしてみてください。

「マリモの日」の意味・由来とは?

3月29日は「マリモの日」です。1952年(昭和27年)のこの日に、北海道・阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されたことに由来しています。

マリモ(毬藻)は淡水性の緑藻の一種で、球状の集合体を形成することで知られています。日本では、北海道や本州の東北地方から関西地方の湖沼に点在して分布しており、1897年(明治30年)に札幌農学校(現北海道大学)の植物学者である川上瀧彌が阿寒湖の尻駒別湾で発見したのが最初です。

特別天然記念物に指定された阿寒湖のマリモは、直径が最大約30cmと大きく、かつビロード状の美しい球状をしています。また、マリモは特別天然記念物に指定されている以外に、環境省から絶滅危惧種の指定も受けています。

この日に特別なイベントなどは行われていませんが、毎年秋に阿寒湖ではマリモを保護する目的で「まりも祭り」が開催されています。

「マリモの日」をきっかけに広報PR活動する効果

「マリモの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「マリモの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「マリモの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「マリモの日」を元に発信をする流れ

「マリモの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「マリモの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「マリモの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「マリモの日」を広報PRに活かした事例

「マリモの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「マリモの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「マリモの日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。

事例1.「藻活🄬」をテーマとして「健康博覧会2025」に出展

株式会社ユーグレナは、2025年2月26日から開催される「健康博覧会2025」に出展し、「藻活🄬」をテーマに国内外の藻類トレンドや商品開発を紹介することをプレスリリースで発表。藻活🄬とは、食事に藻類を取り入れ健康とサステナビリティを両立する取り組みで、海藻や微細藻類の栄養価や環境貢献が注目されています。

プレスリリースでは、「藻活🄬」という独自のキーワードを前面に押し出し、健康・サステナブルといったトレンドと結びつけています。また、「ブルーカーボンによるCO2削減」「ASC-MSC認証の取得」など、藻類が環境に与えるポジティブな影響を記載して、社会的意義やサステナビリティを伝えている点もGOOD。マリモは藻類の一種のため、に藻類に関連する広報PRを「マリモの日」に絡めて発信するのも一手です。

参考:ユーグレナ社、国内・海外での最新の藻類トレンド「藻活🄬」をテーマに「健康博覧会2025」に出展

事例2.現代アイヌと若者の交流を描く阿寒湖を舞台にした短編映画の公開が決定

株式会社ロフトワークは、北海道釧路市の委託により、阿寒湖を舞台に現代アイヌ文化の魅力を伝える短編映画『cupki mawe(チュプキ マウェ)』を制作し、阿寒湖アイヌコタンの公式YouTubeチャンネルで公開しました。

プレスリリースでは、映画のストーリーや見どころを写真とともに丁寧に説明しています。また、制作背景とともに監督や出演者からのコメントも掲載することで、映画のテーマや背景への理解が深まる構成になっている点もポイントです。「マリモの日」には、生息地である阿寒湖にも注目が集まります。生息地に関連するイベントの広報PRに「マリモの日」を活用するのもよいのではないでしょうか。

参考:マイナス20度の阿寒湖で描く、現代アイヌと若者の交流。短編映画『cupki mawe(チュプキ マウェ)』を公開

事例3.特別天然記念物オオサンショウウオの孵化シーンの記録を公開

キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、動物写真家・福田幸広氏がミラーレスカメラ「EOS R5 Mark II」を使用して撮影した、特別天然記念物オオサンショウウオの孵化シーンを含む作品群を公開しました。

プレスリリースでは、冒頭でオオサンショウウオの孵化シーンの写真を大きく掲載し、読み手に視覚的インパクトを与えています。また、プロジェクトの背景や目的、写真家による撮影エピソードを盛り込むことで、ストーリー性を持たせ、読み手の興味を引いている点もGOODポイントです。マリモに直接絡めた配信ではありませんが、特別天然記念物に関連する広報PRの参考になる事例といえるでしょう。

参考:貴重なオオサンショウウオの孵化シーンの高解像記録に成功!「EOS R5 Mark II」で撮影した動物写真家・福田幸広氏の作品群を初公開

「マリモの日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

「マリモの日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。

「マリモの日」は、マリモだけでなく他の特別天然記念物やマリモの生息地にも注目が集まります。イベントやキャンペーンの実施はもちろん、マリモに関連する研究結果や調査リリースを出すのも一案です。

今一度「マリモの日」をきっかけに、自社製品やサービスなどを広報PRしてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

今から準備できる、おすすめテーマ