筋肉を考える日
8月20日は「蚊の日(世界蚊の日)」。今回は「蚊の日」の意味や、日付の由来を解説します。
また、「蚊の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に医療業界の方や、蚊・感染症といった分野に関わっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「蚊の日」の意味・由来とは?
8月20日は「蚊の日」です。1887(明治30)年8月20日、イギリスの細菌学者であるロナルド・ロスが、ハマダラカの体内からマラリアの原虫を発見しました。世界的な功績であったことから、「世界蚊の日(ワールドモスキート・デー)」とも呼ばれています。
毎年「蚊の日」には、世界各国で蚊やマラリアに関するイベント・キャンペーンを実施。日本では、国際NGO団体「マラリア・ノーモア」の日本支部が、さまざまな啓発活動を行っています。
人間にとって身近な存在である蚊ですが、世界的に見るとマラリアによる感染症が問題視されているのも事実です。マラリアについて理解を深めるだけでなく、蚊や感染症といった観点から広報PR活動に活かすこともできるでしょう。
「蚊の日」をきっかけに広報PR活動する効果
「蚊の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「蚊の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「蚊の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「蚊の日」を元に発信をする流れ
「蚊の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「蚊の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「蚊の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「蚊の日」を広報PRに活かした事例
「蚊の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「蚊の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものの、虫除けや魔ラリア治療薬などに関するプレスリリースは、今後「蚊の日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
事例1.蚊の行動を把握できる仮想空間を構築
健康に関するさまざまな研究をすすめる花王株式会社ヒューマンヘルスケア研究所は、国立研究開発法人理化学研究所脳神経科学研究センター知覚神経回路機構研究チームとともに「蚊」の研究を実施。蚊の行動を詳細に把握できる仮想空間を構築したことをプレスリリースで配信しました。
プレスリリースではこれまでの研究の報告から、新たな可能性が見いだし実験に至ったという背景を解説。構築した仮想空間の説明と実際に行った実験を画像やイラストを載せわかりやすく展開しているのがGOODです。記念日を絡めた事例ではありませんが、蚊に関連する研究成果をプレスリリースで配信する際の参考事例といえるでしょう。
事例2.界面活性剤で蚊を駆除できる技術を開発
花王株式会社パーソナルヘルスケア研究所は、国立研究開発法人理化学研究所脳神経科学研究センターの知覚神経回路機構研究チームと共同で、界面活性剤で蚊の行動を制御する技術を開発。この新技術の詳細をプレスリリースで発表しました。
プレスリリースのアイキャッチには、水と界面活性剤スプレーを蚊に噴霧し、効果を比較した動画を掲載。開発に至った背景や蚊の飛行を妨げる方法の探索として、蚊の体や羽を濡らしたときの飛行状態を図を用いて解説している点が伝わりやすくGOODです。記念日にちなんだ事例ではありませんが、技術開発などの情報発信する際の参考になるでしょう。
事例3.蚊の駆除対策と生息動向調査をプレスリリースで発表
環境やエネルギー事業に携わる株式会社サニックスは、5月27日に行う野外コンサート「福岡音楽祭 音恵~ONKEI~2023」の会場である福岡市内神社に生息する蚊(ヒトスジシマカ)の駆除対策と生息動向調査の実施をプレスリリースで配信しました。
プレスリリースには、7年間継続して生息動向調査を実施していること、取り組みによる対策の成果を学会発表の概要に記載。2023年度の駆除対策と調査のスケジュール、ヒトスジシマカ、自社についての情報を紹介しています。記念日に絡めたプレスリリースではありませんが、「蚊」関連の広報PRの参考となる事例です。
参考:【サニックス】野外コンサート会場のヒトスジシマカ駆除対策を実施
「蚊の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
8月20日の「蚊の日」は、マラリアをはじめとする感染症の予防や、新商品の開発といった観点で広報活動が可能です。医療分野以外の事業であれば、虫除け・虫刺されといった題材で広報PRに活かしても良いでしょう。
また、8月は日本でも蚊が多く発生する時期。アウトドアシーンで役立つ商品をプレスリリースで発表したり、「蚊の日」にまつわる調査リリースを出したりするのも一案です。
【関連記事】